赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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設計思想、という言葉を使ってみる
現在せっせと動画を作っているわけなんですが、
根詰めてるといい事がないのでたまに息抜きをすると。

そんな折に知り合いに薦められたと言うか、今更そんな話でも
ないわけですが、MMD杯の作品をちょっと見に行きまして。

あいにく私はMMD方面に疎い上、見た作品はいずれも再生数が
ガンガン回っているから、別に今更エラそうな事を言おうとか
そういうわけじゃないんですが、いくつか眺めていて思ったのは、
作品を作る上で立脚する根本的な立ち位置とでも言いましょうか、
その違いがありつついろんなパターンの作品があるんだなー、と。
それを「設計思想」って言葉にしてみました、って事で。


一応最初に書いておきますが、作品ってあるレベルを超えてくると
いろんな要素がちゃんと押さえられていて、その上である部分が
特徴として前に出てくるわけですから、私の感じ方というか区分も
あくまで主観、他の要素が無いとか劣ってるとかそういうことじゃありません。
ま、んなこと今更書かなくても見りゃわかるか。

MMD杯がこれまでどういった空気で行われてきたのか、その辺の詳しい事を
知らない以上、あくまで推測でしかないんですが、恐らくは「お祭り」で
あることを意識して、「MMD杯らしい作品」っていう考え方で作品を
作られる方も多いんじゃないかと思うわけです。その時に前面に出てくる
色合いというか方法論は、恐らくザックリ分類して二つあるのかなと。

方法論その1。

ポンポコP


何「を」やるかという勝負。
登場するのはボカロでお馴染みの面々+αだから、この分野では
決して目新しいものではないと思うんですが、ニコニコの左上っていう
着眼点と、それを無駄にリアルに(褒め言葉)再現するっていうのが
選曲とあわせて「お祭り感」があっていいですよねー。
ニコニコ動画上で行われるお祭りとしての「らしさ」満載。

一方、方法論その2。

ツブラヤP


何「で」やるかという勝負。私的ナンバーワン作品は間違いなくこれ(笑)。
「もってけ~」を使った作品なんて、それこそ私がニコニコを
見始めた頃からアホほどあったわけで、新しさもへったくれもないんだけど
このメンバーと過剰なほどに散りばめられたウルトラマンネタの確かさが
見る側をぐいと引き込むわけで、それが最後のマイケルダンスでの
妙な感動に繋がっていくと。圧巻ですわ。

その設計思想は間違いなく異なると思われるこの2作、でもどちらも
見ていて楽しくなるという点になんら変わりは無いわけですよね。
前者は「見せる動きの多さ」、後者は「見せるモデルの多さ」という、
質は違うけれどもともに尋常じゃない「物量の密度」を持ってるあたりが、
最初に書いた「このレベルにくれば云々」の話、共通項的な部分に
繋がるんですけどね。

そしてその両方、「何を、何でやるか」という思考が行き着くとこうなったりする。



なんだろう、「アッハッハ」ではなく「クックック」という笑いが止まらない(笑)。
両方を突っ込んだ分とんがってニッチな方向に行くのはある意味正解なのかも。

でもって、そもそもそういう思想とは無縁と思われる作品も、
往々にしてこういう場に現れることがある。それもまたお祭りの醍醐味
なんでしょうかね。

@まさたかP


ありきたりな言葉を使ってしまえば、「単純にすげぇ作品」って事に
なるんでしょうか。こういうイベントだから作られました、という空気が
まるで感じられない、だからと言って場違いでもない。
往々にして評価が分かれたり論議になったりもするんだろうけど、
まぁそれは些細な事だと思いますよ、ええ。

以上、色々書いてきた事は「他の作品は当てはまらない」という
事ではありません。ただ、スタート地点は恐らくどれも違うんだろうなと。

今回割愛しちゃった他の作品だと、「東方の顔芸」とか
「律っちゃん目立ちすぎ」とか「paper moon」とか、
それぞれ違った設計思想があって、それに立脚した面白さがあって。
私が見た範囲でこれなんだから、全部回ったらもっとあるんだろうなぁ。

ある意味何でも作れてしまうMMDの場合、そういう思想の違いが
如実に現れやすいのかもしれませんし、その分難しいのかなぁ。
そんな感想を持ちました。

私はMMD門外漢のニコマスPですが、色々と参考になる部分も多かったです。
「アイディア」とは似て非なる「設計思想」の在り方、みたいな部分は
多少なりとも何かを構築するという作業の上で、重要なんでしょうね。
作品を作る上で拠って立つもの、的な意味で。

ちょっと息抜きするつもりが、随分長居してしまいました(苦笑)。
また作業に戻ることにします。
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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