赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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Tears in Heaven
連作やシリーズものを除けば、同じ方の作品を立て続けに
ここでご紹介するのは極めてまれなケースです。
でも、この時期にこのテーマじゃ仕方ないね!

シラカワP


えっと、先にお断りしておくと、単純にこの作品単体の話を
延々と書き連ねるつもりはないのね。入り口は確かにここだけど、
そこから派生した、ちょっとばかりガチな話を何度かに分けて。
長文書いてる暇なんてないような気もするんだけど、
制作で煮詰まる前に、ガッツリ吐き出しときたいんですよね。

じゃあ、わかりやすい質問から。
あずさ派としてこの作品、このテーマをどう思いますか?
そう訊かれたなら、確かに答えるのは難しいですね。


例えばこの作品、テーマに対して不快感を覚える事はありません。
いい作品だと思うし、自分もこの曲を使って作るのなら
こういう形、方向性になると思う。

じゃあ、自分がこういうテーマで、あずささんで
動画を作る事は、本当にあるのか?


少なくとも、すぐにやるとは思わないし、やれるとも思いません。
ただ、それは裏を返せば、すぐじゃなければ、やれると思ったら、
きっとやるんじゃないかな、という意思の表れでもありますけど。

私の中では、これだけ結論が出ていれば十分で、後は自分の選択を
どうするかの問題で決着できるんですが、さすがにブログのエントリとしては
これだけじゃ不親切でしょうから、もうちょっと突っ込んでみましょう。


逆に、私から皆さんに聞きたいんですけどね。
この作品を見て、泣けますか?

私の答えはNO。断じてNO。


似たような趣旨の話をもうひとつ。
これは動画を作る人としての話です。

自分が動画を作っている時に、見るべきではない作品と言うのが
厳然として存在します。見た途端打ちのめされて手が止まる。
もちろん事前にそれを知る術はないので、逃げ道がない。
個人的な経験則としても、それはありました。

ではこの作品はそれに該当するのか?
知り合いのプロデューサーの方はこの作品をそう称しました。
恐らくそうである確率は高いのでしょう。

でも、やっぱり私の答えはNOだった。

確かにズシリと重いテーマであり、物語です。
これを見て泣ける人、打ちのめされ手が止まる人は
当然いらっしゃってしかるべきでしょう。
もちろん私にしてもこの作品は凄く評価してます。

でも、泣く話じゃないんだよなぁ。そう感じました。
そして視聴直後でも、普通に自分の作品を作ろうって思えた。
まぁ実際には、そこから色々話をしてしまったので
作業自体は出来なかったんですけれど。

この作品におけるあずささんの立ち位置は、
既にこの世にはいない存在です。アイマスのどこをつついても
そんな話は出てこないし、きっと望まれてもいないでしょう。
でも語られている物語は、荒唐無稽な話かと言われたら
そんな事はない。自分が直面するかどうかはわからないけど、
日々の生活の中には存在しうる事。

きっとこの事実の直面してからしばらくの間、彼は
悲しみの淵に沈み続けていたのでしょう。もしもこの作品が
そこを描いたものだったら、一緒に泣いても良かったのかもしれない。

でも、ここにあるのは、その先の風景。
どれくらいの時間をかけ、どんな道程を経たのかはわかりません。
それでも、彼が今立っているのは、決して悲しみの淵ではない。

彼女は、ここに存在はしないけど、確かにここにいる。
そういう乗り越え方、と表現すればいいんですかね。

この作品が私の涙腺を刺激しない理由はそこにあって、
それよりも先に揺さぶられるものがあるからです。
もう悲しみを通り抜けてきた人の前で、その通り抜けた悲しみに
自分が囚われたってしょうがないじゃない?
そういう時に為すべきことは、他にあると思って。

うーん、そうだなぁ。もし彼が私と親しい仲の人だったら、
軽く一杯引っ掛けながら、話を聞き終わったら
背中をポン、と軽く叩いて、それでおしまい。
カッコつけ過ぎな気もするけど、それでいいんじゃないかな。
もし自分がその立場にいたら、一緒に泣いてくれる人よりも
そうしてくれる人の方を欲すると思うから。

だから泣きもしなけりゃ手も止まらない。
泣いてる暇があるんなら、「彼女がここにいること」を
ちゃんと証明してあげないとね。


私はあずさ派で、今は誕生祭に向けてまっしぐらな時期です。
"だから"こんな風に思ったのか、"にも関わらず"なのか、
そこは正直自分でもなんとも言えません。
少なくともこういう方向性の作品を誕生日に上げる選択肢は
あり得ない、ってのは間違いありませんけれど。

あのー、こんなこと書いていいかどうかわからないけど、
っつーかもう書いたか言ったかしちゃった気もするんだけど、
赤ペン、実は「隣に・・・」って、あんまり好きじゃないんですよ。
嫌いではないけど、例えばMAだったらこっちよりもむしろ
「You're My Only Shinin' Star」の方が好きだったり。

で、桜川を聞いて。
「隣に・・・」の逆視点という話があるけれど、
私は全然そうは思わなくて。あくまで"私は"ですよ。

「隣に・・・」は、その場所で止まっている歌。
この曲は、もうちょっと向こう側にある歌。
私はそう思うし、「隣に・・・」がいまひとつ引っかからない事や
この作品を見て今まで書いてきたような事を思った理由も、
その辺にあるのかなぁ。

さて、随分書いたように見えて実はまだ書き足りない。
いったんここで休憩を入れて、次に行ってみましょうか。
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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