赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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ある意味で最近のエントリの流れというか
意図したわけじゃないんだけど、なんかそんな感じだなぁ(笑)。

えこP



言葉は悪いけど、この連作はある意味で見る側を悪意なく「嘲笑う」側面があって。
そう、やってる側には悪意はなくて、結果として見る側が勝手にそう感じてしまうような。
無論それを不快に思う人もいるだろうし、気分よく受け入れる人もいるだろうし。
その点、悪意はないけど底意地は悪いかも知れませんね(笑)。


漫画『Peanuts』に、こんなシーンがあります。
ルーシーという気の強い女の子が、雪の降り積もった朝から
小さな雪だるまをせっせと作り、出来上がったそばから豪快に蹴り飛ばす。
そんなシーンが延々と繰り返され、最後に一言。

「私って、いつも想像欲と破壊欲の間で苛まれるの」

6歳の少女のセリフじゃねぇな(苦笑)。

何かをコツコツ作り上げていく過程は、楽しい。
目の前のものを豪快にぶっ壊していくのもまた、楽しい。
ありがちな矛盾ってヤツです。そして矛盾を知りつつどちらも捨てきれないのが
人の業ってヤツなんでしょうなぁ。

全ての人がそうだとは言いません。これは私に限った話です。
そう前置きした上で書きますけど。

編集するための映像素材を集め、それを曲に、あるいは自分で編んだ世界観に合わせ、
確かに私は、ゲームの中には存在しない何かを作っています。そのデキの巧拙はともかく。

そして、こうも思うんです。
その何かを作るために自分は、「アイドルマスター」というゲームとして
既に形作られているもののなにがしかを、一度壊しているのだと。
「壊す」という表現が過ぎた響きを持つのなら、「分解している」って書いてもいいかな。

「プロデューサーさんのこと、バラしますよ?」
あずささんのコミュのセリフ。当然「プロデューサーさんの『秘密』をバラす」という
意味なんだけど、その部分の言葉が抜け落ちてて、結果として冗談めいて物騒な形で
面白おかしく受け取られるわけなんですが。
詳細はわかりやすいコメントがついているぶたPのコミュあたりをご参照あれ。

笑えないなぁ。確かにバラしまくってるもんなぁ。
ひとつの曲の振り付けとして作られたダンスを自在にバラし、
音声をと映像をバラして違う曲を持ってきて、
それどころか765comm@ndでその姿をステージからもバラして
コミュの時系列も平然とバラして、時にその世界観もバラして。
もちろん、使う曲だってアーティストと楽曲をバラしてるって事になるだろうし、
作品にゲームの外から持ち込む素材だってバラし済みの何かかもしれないし。

これだけ好き放題やらせてもらってるんだから、まぁ1回や2回、
あなたの思うようにバラしてくれても、それはそれで構わないと思ってみたり。
あれ、ちょっと趣旨が変わったな。久しぶりに盛大な深読みで空回ってみたぜ(笑)。

えこPの作品の話のはずが大脱線。話を戻して。

ケイト・ブッシュや「嵐が丘」という曲について知っている人はもちろんの事、
最初の作品を見て、そしてこれが連作であることを知り、恐らくは次に来る作品に対して
様々な想像がなされたんだろうと思うんです。

その想像はもちろん人それぞれだけど、その平均値を取ったベクトルの向きは
なんとなく類推できるし、それはこういう形では絶対になかったと思うし、
そもそもこの形を考えた人は少なかったんじゃないかと思う。
じゃあそれを前提に、この2作はどんな受け止められ方をされているのだろう。
もちろんそれも人それぞれでしょう。ちなみに私的な好みの話で言えば、
私はこーゆーのは大歓迎です。

これは「アイドルマスター」というゲームをモチーフに作られているのだから、
本質的には大きく意味が変わるわけではないかもしれない。いや、そもそもゲームの映像を
使わないという「壊し方」を最初っからしているとも言えるのかもしれない。
いずれにしてもえこPは、自分で「壊すべきもの」を作った上で、それを壊して見せた。
見る側のある種わがままな、でも至極当然な、思いの一部もろとも。そんな風に映ります。

そこまで含めた、それを想定した「連作」だから、いいんだと思うんです。
これが「昔の自分の何かを壊す」だとある意味で切ないし、
「他の誰かが作った何かを壊す」だったらちょっと失礼だし挑発的過ぎる。
そして発表される順序が逆だったら、間違いなく「連作」として成立しない。

久々に、なんて言ったらスゴイ失礼だけど、「踵鳴る」のえこPだな、って感じました。
だから手放しの賛辞は、敢えてしないでおこうと思います。その方が"らしい"かなって。

美しく作り、美しく壊し、美しく組み直す。
それが全部出来る人は、恐らく希代の芸術家と呼ばれるんでしょう。
無論、この2作を持ってえこPがその域に達しているなんて事を言うつもりもないし、
それが出来たら素晴らしい作品、多くの人に受け入れられる作品となるのかと問われれば
決してそういうものでもないんだろうと想像するわけですが。

でも、それを「出来るか、出来ないか」という事実として捉えるのではなく、
「考えるヒント、発想の根源」として捉えた時、えこPはその場所に確実にいる人だろうし、
そして他にもそういう人はたくさんこの界隈にいるような気がします。
事実、私が知る人の中にも、存在してると思う。

さて、凡人たる私はどうしたものか。
まー全部は無理として、どれかひとつの要素だけなら、届くのかもしれませんね。

遠くて近い、二つの印象的な作品でした。
この記事に対するコメント

俺も似たような感想を持ちましたが、うまく書けなかったので公開をやめたのです(笑)
「高いところまで持っていって、落とす」から見事な壊れ方をするのであって、
俺ら凡人はまず「高いとこ」まで持っていくのが難しいんですよねー
ということを思ってました。
そして、もしそこまで持っていけても、絶対壊すの惜しくなるよね、というオチ(笑)
【2008/09/10 00:31】 URL | ハイド #su5KoE9w [ 編集]


> ハイドP
壊すのが惜しくなる、には全面同意(笑)。
アレですね、嶋田功は騎手として高みにいるから落馬するんだ、っていう
寺山修司の話に近いものがありますな。
それにしても二つやらなきゃならんのは遠い道程ですなぁ(苦笑)。
【2008/09/11 22:16】 URL | 赤ペン #Td/ILGRk [ 編集]


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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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