赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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珍しく脈絡のない自分語りを。
ちょっと仕事絡みで腹立たしい出来事があって、まぁそれはいつものように
上手いこと受け流して終わったんですけど、それで思い出した話がありまして。
自分語りはこのブログの名物?ではありますが、それにしても何故この話を
今この時に思い出して書くのか、って点で脈絡が全然ない昔話。

この話はまだここでは書いていなかったと思う。いやー半年も好き放題書いていると
昔書いた話の繰り返しとか普通にありそうで怖いんですよねー。
(ネタが違うだけで同じ趣旨の話を繰り返しているだけという話もありますが)
以前持っていた中の人ブログでは確実に書いた記憶があるんですけどね。

私がかつてあるゲーム会社に勤めていた時、という事は時代的に20世紀末
思い出話なので、現在の状況とは異なっている可能性があることを示唆しつつ。

普段から温厚な赤ペンPの中の人が、珍しく本気で腹を立てたお話です。


7月の末だったと思います。私はその日、あるイベントの会場にいました。
ゲームを扱う雑誌を出版している雑誌社が主催する、夏休みスペシャルイベント。
私がそこにいた理由は、もちろん自社の作品が紹介されるから。

各メーカーが1作づつゲームを持ち寄り、まだどこにも発表されていない新作の
最新情報を、抽選で招待された読者の皆さんにいち早くお届け!
そして引き続き最新情報はこの雑誌で!という、非常にわかりやすい趣旨の内容でした。

その雑誌のターゲットとなる読者層が比較的若い(小学校高学年くらいかなぁ)ので
全体的にアットホームな雰囲気のイベントでした。夏休みの1日を過ごす家族連れが
客席には結構いたのを記憶しています。

どのメーカーも、このイベントがそういう客層である、って事を考えて、
ただのゲーム発表ではない、ステージイベントとしての内容を組んでいました。
もちろんゲームの開発進行度的な意味で、見せられるものが限られるって言う
事情もあるわけなんですが(笑)。

ヒーロー系のキャラが登場するゲームを紹介するメーカーは、着ぐるみを用意して
「後○園ゆうえんちで僕と握手!」な感じにしてみたり、テーマ曲があるゲームの
メーカーは、そのアーティストを呼んでミニステージを開いたり。
私の在籍していた会社も、ゲーム内のキャラクターの着ぐるみを用意して
初公開の映像などを紹介しながら、いい意味で緩い空気のままイベントは進行していました。

私も含めた宣伝チームの面々は、会場の一番後ろの席からイベントを見ていました。
いや、ちゃんと市場調査って名目があるんだぜ?(笑)
他のメーカーの宣伝担当もだいたいその辺りにいて、挨拶したりなんかして。

さて。
そうこうしているうちに、トリを務める某メーカーの登場となったわけです。
そのメーカーが発表するゲームは、この出版社が発行しているマンガを原作とした
モノだったから、まぁこの位置は納得できますわな。

ゲーム紹介の前に、メーカーの代表の人が呼び込まれて
司会のいる場所で最初に一言、挨拶をします。そこに出てくるのは大抵の場合、
ゲームのプロデューサーか宣伝の担当者、なんですけど。

そのメーカーの代表者は、初めて見る人でした。年齢もそこそこ行っている感じ。
よくゲーム雑誌でインタビューを受ける開発の人、って感じでもなさそうです。

商売柄、各会社の宣伝担当は何かと顔を合わせる機会が多かったし、
特にこのメーカーの宣伝部の部長さんには、他社の新人であるにも関わらず、
私が駆け出しの頃にとてもお世話になったので、そのご縁で現場の方とも
ずいぶん親しくさせて頂いてました。だからこの場で、まるで知らない人が
突然出てきたことに、ちょっと驚いたんですけどね。
(後で知ったんだけど、どうも開発部門の偉い人だったみたいです)

では会場の皆さんに一言!
司会者に振られたその代表の人は、こう言いました。

えー
うちは
ヒーローショーも
歌謡ショーも
ぬいぐるみショーも
しませんので。


以上、後は沈黙。一瞬の間。
内容も、言葉も、口調も、この場にそぐわないこと甚だしい。

私も、同僚の先輩方も、他のメーカーの宣伝マンも、それどころか
言葉を発した当の本人が所属するメーカーの宣伝担当も、凍りついた。
単純に新作ゲームの情報を楽しみにしていた、年齢層が若いはずの
会場の観客も、ちょっと凍ってた。

そうですか。
色々制約がある中で、こういうイベントであることを考慮して
それぞれのメーカーの担当者が用意したプログラムを、眼前でそう斬って捨てますか。
他社の人であるあなたが。お客の前で。

その後、明らかに狼狽を隠しながら司会者が
「げ、ゲームの中身で勝負ってことですねっ!」
とフォローして、なんとかイベントは進行していったわけなんですけど。

あくまで私見ですけど、クリエイティブな作業をする人間の心情として、
そういった類の気概を持っている事はなんら否定されるものではないと思います。
むしろそういう、ある種の生々しい感情をバネにして自分自身をドライブさせるケースも
多いのかもしれない。プライドって大事だしね。

うん、何の問題も不思議もない話です。心の中でそう思っている分には、何にも。

私が一体何に対して腹を立てたのかは、ご理解はいただけると思います。
でも正確に言うと腹を立てたのは一瞬で、その後はもう呆れるだけだったんですよね。

海より深い寛大な心を持ってこの文章だけを見れば、
「うちはゲームの紹介だけでアトラクションは考えてなかったんですよサーセン」
っていう意味に解釈できないこともないけど、その場で実際の発言を聞いた人間としては
とてもそういうニュアンスには聞こえなかったんだよね。

この出来事に対する感想として、必ずしも私のような否定的な捉え方が正しいとは
言い切れないのでしょうが、それでもこの日この発言以降、そのメーカーの顔見知りの方が
とても声をかけられる雰囲気ではなかった事、何も言わなかったけどうちの会社の
イベント担当者が明らかにピリピリしていた事、その後私が職を辞するまでの間に
こういった場でこの方が発言する場面を見かけなかった事は、この話が大筋において
どのように捉えられていたかを、それなりに傍証しているとは思います。

イベントは終わりました。なんだかんだで最後のゲームはお客さんの興味を惹いたし
全体的にはいろんな情報が聞けて、いい夏休みの1日になったんじゃないかと思います。
お客さんにとってはね。それが一番大事だよ。
そして我々にとっては、楽しく帰る子供たちの姿だけが救いの1日でした。

で、この話には私的な後日談があって。
長くなったのでそれは次回に。
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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