赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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選択と説明と黙秘と
ここのところ、日曜日ごとに競馬の予想エントリを上げて、
主にニコマス競馬部の皆様向けの内容でお送りしているわけですが、
そこでは別に「今後は競馬に興味がない人を巻き込もう!」的な努力を
特にしようと思っているわけではありません。

世の中には「知らなくても楽しめること」と「知らなければ楽しめないこと」が
厳然として存在し、それは基本的には相容れない要素だったりするわけです。
例えば今、JRAのCMは大泉洋とか蒼井優とかが出演しているわけですが
こういうCMって、競馬を知らない人にはフックになるかもしれない一方で、
コアなファンからしたら「こんな軽いノリにしやがって!」みたいな印象を
どうしても受けてしまうわけです。競馬に限らず、そういうことってあるでしょ?

そんな中で、こんな実験をしてみましょう。
ニコマスのファンが集うであろうこのブログで、競馬にはあまり興味がない人たちでも
わかるような競馬の話をするとしたら、どんな話を持って来るべきか。

例えば、こんな話はどうでしょう。


オーストラリアの競馬で最大のイベントは、メルボルンカップというレースです。
何しろレースの日は国民の祝日ですから。マジで。

このレースを、牝馬ながら3連覇した、マカイビーディーヴァという馬がいました。
3連覇そのものが前代未聞、それも牝馬には不利な3200mという長距離のレース。
言うまでもなく、3連覇を達成した瞬間の競馬場の盛り上がりったらなかったわけですよ。

レースが終わって表彰式。
そこで挨拶に立ったマカイビーディーヴァの馬主さんの、ちょっといいコメント。

「皆さん、ご声援ありがとうございます。

 彼女は我々の期待を遥かに上回る活躍をしてくれたどころか、
 このレースを3連覇するという、歴史に残る大偉業を達成してくれました。
 こんなに素晴らしいことはありません。

 競馬は元より、人間の都合で馬を走らせるものです。
 しかし我々がこれ以上、ここまで頑張ってくれた彼女に何かを求め、
 何かを期待するのは、フェアな事ではないと思います。

 ですので本日、このレースをもちまして、
 マカイビーディーヴァは現役を引退いたします。
 これまでの応援、誠にありがとうございました。」


詰めかけた観客は、この日一番の歓声と拍手で応えたそうです。
もちろん突然の引退発表だったわけですが、いやーこれはカッコいいだろ常考。

アメリカなんかは特に顕著なんだけど、いわゆる芸能人的な存在ではない
普通の人が発するコメントとか行動が、腹が立つくらいカッコいいことが多くて。
いい感じで捻りが効いててね。
メジャーリーグでカル・リプケンJr.が、連続試合出場の世界記録を塗り替えた時、
賞賛のサインボードが観客席を埋め尽くす中、ある子供が掲げていた、こんな言葉。

「うちのパパも、毎日休まず仕事に行ってるよ!」

いや、まぁ、何というか、すっごくいい感じですよ。
こういうのは傍から見たらセンスって言うんだろうけど、本人からしてみたら
本音を素直に書いただけなんでしょうね。


さて、実験はここまで。
単に競馬の予想を書き連ねてるだけのエントリに比べれば、遥かに
「競馬を知らない人でも読めるし、理解できる」
文章になっていると思うわけなんですが。っていうか最後は野球の話だし。

この実験で書いた話題には、実は他にも様々なエピソードが付随します。
例えばマカイビーディーヴァは日本の天皇賞に出走したことがあり、この実績ですから
結構な人気になったものの、馬場が合わずに結局惨敗、実は私もその馬券を持ってました、
みたいな事であったりとか、リプケンの話にしても、その前に世界記録を持っていた
衣笠の話や、さらにその前のルー・ゲーリッグがどうしたとかいう話。

文章にすることは容易いし、それなりに面白い内容になるはずなんだけど、
結局こうなってくると競馬なり野球を知っている人じゃないと十分には楽しめない。
馬券が外れた話なんてそれこそいつもと変わらないし(笑)、わからない人のために
専門的なことを解説しようとすれば、さらに文章は長くなる。てか、この時点で長い(笑)。

つまり、競馬や野球の話からスタートしているけれど、その専門性に依存した趣旨の
話にするのではなく、「外側にあるもの」とも共通項を十分に持っている趣旨の話に
ベクトルを向けてあげると、多くの人にとって身近な話題になるのかな、という実験です。
説明すればするほど、そこに興味のない人を切り捨てざるを得なくなるケースが
相対的に増えてくるわけで、その場合は「書かない」という行為も有効に働くと。

さすがにそこまで露骨なことはしないけど、こういう感じの話を、競馬や野球から
例えばニコマス界隈の共通言語に置き換えても、似たような話は書けるんじゃないかな。
話の広がりを追求するなら、そういう手法もあるかなーとか思います。

私の中で、明確な言葉なり文章で形にできているわけではないんですが、
物事ってこういう線引き的なものが普遍的にあるんでしょうね。
語らなければわからない、語りすぎたらわからない。
語らないからいいものも、語るからいいものもある。

で、何を選択して、何を語り、何を語らないかを決めた時点で、ポテンシャルというか
ベクトル的なものがある程度決まると。もちろんそれを超えて行くことだって、
いろんな状況や要因によって作れるわけですけど、結果論ではなく本質的な意味で
「これはここにフィットする」みたいな立ち位置が決まるというか。

最終的にはケースバイケースという事になるにしても、例えばそれをあらゆる人に
「理解しろ」と言って押し付けたり、逆にその方向性が自分の方に向いてないって理由で
一般論的に「ダメ」と切り捨てるのは、きっとどちらも傲慢なんでしょう。
その立ち位置に対する共通認識が深いものは、数字の大小とは全く別次元で
"いいもの"としての価値を有するのかな、なんて考えてみたり。つまり、
立ち位置が決まることと、そこにしかいられないって事とは、別物なんですよね。

うーん。
そういう曖昧な発想をそのまま、まとめる気もないまま書き連ねてしまった。
まぁ備忘録的な長文って事でひとつ。
この記事に対するコメント

いい話だなぁ>ディーヴァの馬主
ちょっとマキシマム引退時の岡さんを思い出した(笑)

まぁ、競馬とニコマスと言えばやはり、lotusPの「あずささんが馬主に~」シリーズですよね。
あの丁寧な解説と熱い展開による敷居の低さは異常。
競馬を知らない人にこそ見てほしいものですね。
【2008/06/05 01:00】 URL | ハイド #su5KoE9w [ 編集]


普段競馬絡みの話題に反応しない人間がクマーされてみる(笑)

日本ダービーの日も祝日にすればいんじゃね?まで読んだw
マカイビーディーヴァの馬主さんかっけえ!!

まぁあれですね、「万人に読んで貰いたい」告知的な文章か「仲間内で情報を共有したい」内輪的な文章か、ってことですかね。
誰向けに書くのか冒頭に明記されてれば無問題?!

ところで縦読みポイントってここでいいのかしら>文結馬専
【2008/06/05 07:48】 URL | 自称紳士 #- [ 編集]


こんにちわ、まこTでございます。
ダービーでは格差馬券の的中おめでとうございます。
「1」という数字は765プロアイドルの中でもあずささんにしか含まれてないので、
奇跡に近いことだったのか、それとも運命だったのか。

さて、ブログの話。
競馬に興味がない層に興味をもってもらう文はどうしたら書けるか。
文章はAEで光らせたりはできないので難しいのですが、
いかに自分が楽しんでいて、そしてそれを楽しく伝えられるかでしょうか。
それには読む人の負担が少ない文章に整えたり、
時には論理的に、時にはセンチメンタルにしてみたり。
まぁ、私もブログ持ち。
興味なかった人が「面白そう」と言ってくれた時はうれしいですね。
【2008/06/05 08:16】 URL | まこTP #- [ 編集]


共通認識を持つ者同士はより興に乗り易い。と書かれるよりはかなり読みやすいw長いのにね。
【2008/06/05 14:34】 URL | Y2P #- [ 編集]


> ハイドP
マキシマムと岡w
LotusPのあれはいいですねーいろんな意味で。あの構成見ると
競馬好きなんだなぁってすっごく思えるのがいいです。

> 自称紳士さん
そこで「敢えて誰向けか書かない」って選択肢をつい取りたくなるのは
やっぱり心がすさんでるんでしょうか私は・・・(笑)。

> まこTP
私的には「交通事故」なんですけどあの的中は(笑)。
結局、まっすぐ書くのが一番なんでしょうね。
あ、それ是非やってください(笑)>文字にスターグロー

> Y2P
長文に騙されてるぞーそれ(笑)。
【2008/06/05 23:09】 URL | 赤ペン #Td/ILGRk [ 編集]


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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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