赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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サバチャン決勝!<F-7~F-10>
続きです。さすがに決勝、作品のクオリティが高い上に様々な切り口が使えるから
書くことには事欠かないですねぇ。

改めて総括でも書きますが、私は今回、普通にいい作品よりも大会ならではの
作りをしている作品
を上位にとってみました。まぁ文面を見れば一目瞭然ですが。
あくまでも「今回の大会におけるスタンス」の話なので、常にそうだとは
限りませんので、その辺もご了承いただけると幸いです。

では残り4作品を。


<F-7→SF A-9>

趣旨としてF-2に近いものがあるかなと。あそこまで明確な元ネタがあるわけじゃないけど、
作品の要素として、内容に加えて元ネタに対してのバイアスがかかってしまう度合いが
大きい作品、という意味です。この辺はニコマスでSound Horizonを知った私の感想なので
ファンの方に「その理解は浅い!」と言われてしまったらゴメンナサイするとして。

先に書いておくと、私はSound Horizonそのものに好き嫌いは特にないんですが
そもそも「日本語の上に英語のルビ」とか「行き過ぎた同音異義の言葉で漢字にルビ」
みたいな表現自体がtoo muchで好かんのです、正直なところ(苦笑)。

でも元ネタ云々を問わずデキで勝負できるだけの高いクオリティがある作品であることは
疑う余地もなく、またその元ネタが曲の持つ世界観、つまり具体的な視覚イメージでは
ないものに依存している分、知っているいないによるイメージの落差が激しくなることが
ないという点で、いいチョイスと思います。

そしてF-1、F-6に続いて、この作品もまた「普通の良作」以下同文。
どの作品も普通に視聴している分には、例えばここがいい!とか、これは凄い!みたいな
評価軸がちゃんとあるし、ツッコミにしても私の好みに合うかどうか的なものしかできない。
「お前が作ってみろよ」「スンマセン」の2 Hit Combo確定なわけです。

そして、そう評価した結果として「見る」「見ない」や「好き」「嫌い」を判断するのは
普段のニコマス視聴でやっている事だし、何も投票をして自分が多数派か少数派かを
見る必要も無いよね、っていう話に繋がるんですよ。この件、さらに続く。


<F-8→SF C-5>

決勝に来て露呈した、これもまたある意味で問題作。
予選・本選を見ていて、おかしいと思ってたんですよ。

千早のストーリーは確かにそれ単体で見る人の琴線に触れやすいものであるし、
このバリバリのエフェクトの放り込み方や題材は確かにニコマスを見る層には
受けが良さそうではある。でもこうやって組み合わせる必然性はないよね、と。
今更「エフェクトは必然性を持って使いましょう」なんて標語じみたセリフを使うまでも無く
これだけできる人が、そんな当たり前の事を意識しないわけが無い。

私自身がエフェクトの使い方に習熟していない上にそもそもそういう作風でもないって事、
最近まで時雨Pと千早について色々話したり書いたり作ったりしてたって事の2点のバイアスを
差し引いても、あまりにこれは無い話だと思って。だから、「その先」が気になって
敢えて本選で投票しました。このストーリーとエフェクトの組み合わせをなぜ使い、
本選の映像でどういう理屈を持って繋いでくるのか。

そしたら全部ひっくり返しやがった。そう来たか。そういう事か。

そしてそういう考えを持ってこの作品を見ていた私は無駄に深読みしてしまい、
この作品が実は尋常じゃない含みを持っているように感じられてなりません。
錯覚のような気もするし、邪推が過ぎるのでその事は書かずにおこうと思いますけど。

ともあれ、この作品も「決勝まで出た時点で製作者の勝ち」的な作品であり、
作者の方の真意がどの辺りにあるのかはわからないけど、これ以上何かを考察するのは
野暮だと思うし、その必要もないんでしょうね。ここまで残った結果が全て。
この作品が優勝しようが何位になろうが、その在り様や評価は恐らく変わらないわけで。


<F-9→SF B-10>

描いてみた系作品3作目。惹きの強い絵が好みだという話は以前書いたので、そこは評価の
軸にはしないわけで、やっぱりこの作品は選曲まで含めて最後のオチでキレイに
まとめてある点をどう考えるか、なんでしょう。
決勝の作品で唯一と言っていい「1分で終わらせてる作品」なんですよね。

ルールとしてはこの大会へのエントリー作品は1分の尺があればいいわけなんですが
作り手にしてみるとやっぱりもうちょっと長く作りたくなるものだし、また曲の長さを
1分に押し込めたり、無理に終わらせることも普通はしないでしょう。
投票する側にしても、決勝は「続きが気になるかどうか」は予選・本選ほどには
気にしなくていいと思いつつも、やっぱり先が気になる作品は投票する上で指針となるはず。

「描いてみた」からその辺のコントロールがしやすかった点を差し引いても、
そこを潔く割り切った点は凄いと思う。大げさに言えば、「続きが見たい」ではなくて
「次の作品が見てみたい」という、ちょっと毛色の変わった欲求を決勝に持ち込んでると。
予選の15秒なり本選の30秒の場合は、その中で完結してしまう点は逆にデメリットと
なってしまう傾向もあるでしょうが、決勝の場でそれは果たしてどうなのか。

これもまた、そのあたりの意義を問う動画なのかもしれません。
「先が見たい」の意味、その為の作りを、どのくらいまで考慮するべきなのか。
逆に「全体では10分ある動画」がここまで残ったりしても面白いかもしれませんね。
予選や敗者復活で宝塚にこだわってたのはその辺も要因だったりして。

いずれにしても、これがシリーズ化されたら見る人続出なんだろうねぇ。


<F-10→敗者復活・H-6>

敗者復活は激戦区Hブロックから。正直、本選のワイルドカードはこのブロックから
もっと出るかと思ってたんですけどね。この作品はそれには該当しなかったんですが、
「本選で追加される15秒に過剰な仕込みをしてある作品」の場合、敗者復活は
逆に不利に働くかもしれませんね。視聴者を引っ張る手順が崩れるわけだし。

さて、今回の私的キーワード「普通の良作」はこの作品にも当てはまるわけです。
それぞれの人に、作品の再生数なんかとは関係なく「これは好き」っていう作品が
あると思うし、他の人がその作品をどう感じるかって事は、自分の感想には無関係でしょう。
で、そういう作品って普通に単品で全編を見て、自分が好きか嫌いかを判断できれば
それで十分で、「自分以外の意思によって順位付けがされる」事は、参考にこそなれ
絶対に必要な行為とは言えないんだろうなと。

でもここは投票によって確実に数字の格差が現れる舞台です。ならば選択肢は二つ。
そういう場所なのだからと割り切ってこういう作品も同じく俎上に上げるのか。
それとも俎上に上げず、「投票によって結果が出る要素」を持つ作品を上に取るか。

結論から言うと、今回私は後者の考え方を選び、結果としてこれらの作品は自分が投票する
対象としては除外しました。もちろんこれは「作品のクオリティが足りない」とか
「優勝にふさわしくない」と思ったからではありません。今大会の私のスタンスと
根本的な嗜好に基づいた、いわば私の"わがまま"です。
明らかに考えすぎであることは否定しませんが、偽らざる本音であることもまた事実。


という事で、全作品をキッチリ3回見て投票作品を考えました。

本文でもたびたび触れているように、今回はサバチャンという場における戦略性・戦術性を
最初に評価するイメージで、その後にクオリティも加味する、かなり先鋭化させたスタンス
臨みました。その結果、投票するならF-3とF-4の2択かな、と。
F-3が速い真っ直ぐとよく落ちるフォークをケレン味なく投げ込む村田兆司ならば
F-4は胸元のシュートでのけぞらせて外角ギリギリのスライダーで討ち取る東尾修。
例えが古すぎてスマン。

そしてハッキリ書けば、個人的な好みだけで言えば完全にF-4の方が上。
サバチャンに臨むためにチョイスした武器の意外性もそうだし、それをあそこまで
正面切って作った度胸も買いたいし、これが優勝したら確実に巻き起こるであろう
前回以上の大論争を見てみたい気もするし。

でも、

赤ペン投票:F-3

F-4には「いやーこの作品が優勝しちゃいましたよ」という立ち位置よりも
「優勝はF-○だったけどさ、いちばん破壊力があったのはF-4だったよね」っていう
立ち位置の方がふさわしいよね、と。やっぱりあの世界観は、あくまでも
強烈なカウンターパンチとしての存在感であり価値だと思うんですよね。

これは完全に私の邪推です。製作者の真意はわからない。そのつもりで読んで下さい。

F-3は普通に(と言ったら失礼かも知れんけど)この大会を勝ちにいった作品。
F-4は勝ちに行くと同時に、敢えてケンカを売りに行った作品。
視聴者に、他の作品たちに、そしてこの大会に。

うん、買った。出来うる限りの高値で買った。
だからもの凄く評価して、私的優勝はこの作品とまで明言し、こうやって
ブログの文章という形に残し、その上で、この作品には投票しませんでした。
残念ながら私はいち視聴者兼いちプロデューサーでしかありませんから、
頑張ってみてもこの程度の値段しか付けられないわけですけど。

それもこれも、違うタクティクスで大会に臨んだF-3があったから出来た芸当。
この作品がなかったら、もしかしたら決勝の投票は棄権してたかもしれん。
そして投票した今でも、正直迷ってます。
「プロの犯行」的要素を持ち出さないと勝負にならないのだとしたら、
この大会の敷居は一気に上がりかねないからなぁ。

全ては考えすぎだとは思うけどね。

ともあれ、「投票する」という行為を抜きにして考えたならば、全ての作品が
趣向を凝らした個性的な作品であった事は、今一度改めて強調しておきたいと思います。

さて、「どの作品が優勝したか」以上に、この10作に対して
どのように視聴者の皆さんの票が分かれていったのかが、とても楽しみで興味深いです。
結果が出たらもう1回何かを書こうと考えていますが、まずは静かに結果を待ちましょう。
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この記事に対するコメント

いやはや流石ですね。
正直言うと「深読みしすぎじゃねーかな」と思う部分もありましたがw

F-9の「次の作品が見てみたい」ってのは面白いですね。
たしかに私も見てみたい。
【2008/04/05 00:33】 URL | ととす #NeR3TYh6 [ 編集]


> ととすP
赤ペンの長文とかけて若本規夫ととく。そのココロは「やりすぎてナンボ」。
考えすぎて空回りしているくらいがちょうどいいんですよ。

とりあえず結果が出るのが楽しみでしょうがありません。
【2008/04/05 01:22】 URL | 赤ペン #Td/ILGRk [ 編集]


ほー。ちょっと面白かったですね。

文章全般からは「いつもの赤ペンP」の匂いが出ているのに、最終的な出した結果が
「自分の中の赤ペンP像」と違っていたのが特に面白かったです。
う~ん。
MSCというイベントは色々とあって面白いですねぇ、本当に
【2008/04/05 03:24】 URL | 中佐 #GMs.CvUw [ 編集]


> 中佐さん
同じ球種でも配球の組み立てが違えば
最後の決め球は違うものを選択する、って感じでしょう。
まぁこの考察は最後の総括へのプロローグってことでひとつ。
(何気に自分の首を絞めた気がする)
【2008/04/05 10:21】 URL | 赤ペン #Td/ILGRk [ 編集]


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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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