赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
08 | 2023/09 | 10
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

CG LIVEと「見立て」のお話。
さて合作の発表はしたけれど当分の間は音沙汰なし、って事で
またしばらくは普通の更新が続きます。年末をどうぞお楽しみに!

そんなこんなで今年のGWに開催されたMR ST@GEの
第二弾公演が決定したわけですが。

THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC GROOVE 2nd SEASON

おかげ様で10/6、あずささん公演の第一部に行ける事になりました。
どんな事になるのか色々と楽しみです。

で、前回公演の時に感想をここで書いたわけですけど、
時間ができたのでこっちの方も見てきました。

CG STAR LIVE
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS new generations★Brilliant Party!


以下、MR ST@GEは「MR」、CG STAR LIVEは「CG」と略します。

いろんな意味でムチャクチャやっているMRと比べると、
CGの方はもうちょっと「やりやすい形態」という感じなんだけど、
そもそもMRとCGでは前提条件が色々と違い過ぎて、単純に比較して
どうこう(っつーかウエシタ的な話)という文章の書き方は
たぶんダメなんだろうな、と見る前から考えてました。

ただ。
実際に見たものと、見た時の状況を踏まえると、比較といえば比較ですが
ちょっとまた違うものが見えてきた感があるので、改めてエントリにしています。
CGそのものについての感想的な話とはちょっと違うテイストなので
その辺は誤解のないようお願いできればと。

赤ペンが行って来たのは8/3の金曜日、午後の1回目の会。
プロデューサーミーティング(以下プロミ)の前日というタイミング。
この日はたまたま午後半休を取っていて時間があったので、
なるべく混雑を避けようと思って平日に訪れたわけなんだけど・・・。


「見立て」。
辞書によるとその意味の何番目かに、こんなような事が書いてあります。

「あるものを、それと似た別のもので示すこと」

これが芸術、というか舞台や役者みたいな話になってくると
もうちょい専門的に突っ込んで、

「実際の舞台では演じられていない役あるいは配役を想定して描く」

てな話が出てきたりする。
いずれにしても、「そのもの」ではない何かを想定する、といった趣旨の
使い方をする事があるというわけですな。

いきなり何の話かと思われるだろうけど、まさにこれなんだ。
この日のCGの場に居合わせた赤ペンが感じて、考えた事は。
この「見立て」という概念は最近の赤ペン内のマイブームなんだけど。

いや、書ける事は色々あるんですよ。
ニュージェネの3人のモデルはこのCG専用に作られたもので、
OFAのゲストキャラやデレステのモデルも決してダメじゃないけど、
こういう状況で使うにはこのくらいのものが最低でも必要なんだなーとか、
半透明のリボンや衣装の裾が照明の反射でボンヤリ光るところとか
キレイでよかったなーとか、おいそのミツボシの正面固定カメラ、
しかもトリオ版とかちょっと使ってみたいぞとか(笑)、
この日のセンター役?だったちゃんみおのちゃんみおが実にちゃんみおで
大変よろしかった(婉曲表現)とか、だったらこれ他のアイドルのモデルも
是非見てみたいねとか。撮影タイムもあったんだけど、携帯のカメラじゃ
いかにも足りなくて失敗したなーとか。

ペンライトの色でアイドルへの質問が変わる、という演目があるんだけど
そこでは舞台の進行役の人が別にいる辺りもアリだねとか、
恐らく横浜のあの場所でしか公演できないMRに比べたら
このやり方ならもっと場所の選択肢もあるのかなとか
(VR ZONE SHINJUKUだって十分専門的な施設ではあるけど)
そっちの面からの話も色々できそうだなって。

そういうのを全部すっ飛ばしてしまったのが「見立て」の事。

最も重要な事実を先に書こう。
この日、この回の公演に居合わせたお客さん、30人くらいだったんだ。

実際に見た方はご存知だと思いますが、CGは施設内の一角にある
アリーナと呼ばれる場所で行われています。
広さは20m×12mくらい、傾斜のないオールスタンディング形式。
CGはステージ前に空間を設けているので、たぶんギッシリ詰め込んで
200人弱が入るくらいのスペースって事になるでしょうか。
どんぶり勘定なんで詳しい人がいたら訂正してくれ(笑)。

そしてアリーナでは、他のアクティビティ(ドラクエ、攻殻機動隊)も
行われる関係上、CGの公演スケジュールもある程度決まってくるわけです。

前述の通り、8/4と8/5は幕張でプロミが行われています。
それを配慮してだと思うんだけど、8月1週目のCGのスケジュールは
土日である4日と5日はお休みで、3日の夕方と夜の2回のみになっていました。
前日入りした地方からのお客さんが来てくれる可能性を考えたんだろうね。

確かに、明らかに幕張帰りの人も何人か来ていました。
来てたけど、幕張と新宿は結構遠いんだよね(笑)。
そして8月とは言え平日だったんだよね、3日は。

参加者は集合時間に1F中央のスペースに集まって、スタッフの引率で
アリーナに入っていくんだけど、並んでる時は「ああ結構いるんだな」
くらいに思ってたんですよ。ところが入ってみるとその場に並んでた人が
ほぼ全てのお客さんだったと(笑)。
その人数に対してスタッフが男女合わせて
5~6人ついているのを見たところで、ちょっとイヤな予感がしました。

CGにおいて、壇上にいるニュージェネの3人は基本的に決められた段取りで
ステージを進行させ、観客へのリアクションもMCの内容や会話の間も、
言ってみれば「当初の想定通り」なわけです。ただ、赤ペンは別に
その事自体をどうこう言いたいわけじゃありません。そういうものなんだから。

ただね、そういった「想定通り」の"想定"って、たぶん
「決して大きくはない会場でも、満員のお客さんが集まったライブ」
だと思うんです。そういう「見立て」の元に彼女たちは動いてる。
そりゃそうだよね。きょうびアイマスのライブなりイベントで
客が入らない状況なんて絶対想定しないじゃん(笑)。

その「見立て」に対して、少なくとも私が見に行った回については
現実の状況が違っていたわけですよ。30人という人数が他の公演回と比べて
多いのか少ないのかは知りませんが、どっちにしても絶対数として少ない。
そうなると次に何が起きるのか。

我々観客の側が、ニュージェネの3人が「想定している」状況、
その「見立て」を現実のものにする努力をする、というターンが始まる。
そうなんだ、ここが熱気に包まれた会場であるという事実を
作っていかなければ、この公演は成立しなくなっちゃうのよ。

なるほど、観客がこの人数でもスタッフがこれだけつくわけだ。
公演の間中、スタッフの方々が率先して声を出し、拍手をしていました。
ステージ上の3人を自由に撮影できる時間の間、そこかしこから
「凜ちゃんこっち向いて!」「未央ちゃんカワイイ!」みたいな声がかかり、
曲の間はコールや声援を上げ・・・あ、どうでもいい話だけどスタッフさん、
コールのタイミングとかバッチリでした。実際のライブをキッチリ勉強したか
そもそもそういう事をやってる人をスタッフにしたかのどちらかだな(笑)。

赤ペン、そういう「見立ての中でのロールプレイ」は結構好きです。
まぁなんだ、要するにガキの頃からこういう時に、頼まれもしないのに
動いたり喋ったりする目立ちたがりだったってだけの話なんだけど(笑)。
でも今回はさすがに動きようがありませんでした。アイマスライブの作法を
全く知らない事以上に、こちらがどんな煽りをいれようとも、壇上の演者は
それに全く反応をしない事が、最初から明白な状況
でしたから。
どのタイミングでどんな事をどこまで言ったらいいか、全然手掛かりがない。
なにせ相手はこっちを「見ていない」から、発言の滑り方が尋常じゃなくなる。

私はともかく、他のお客さんは恐らくアイマスのライブに
少なからず足を運んでいる方が多かったと思います。
曲へのコールがビタっと合ってたからたぶん間違いない。
でもさすがに、演者がこういう反応をする(というか、反応しない)
ライブなんて経験がないだろうから、反応がどうしても遅れるんですよね。
その微妙な間延び間が、なかなかに居心地がよろしくない。

この辺り、MRは凄く割り切ってたんだなと思いました。
MC以外の部分が全部曲とアイドルのダンスだけだったのは、
「とりあえず曲があればコールが見込める」、つまり
アイドルのライブという「見立て」を維持しやすいからなのかなと。
しかも本編?のMCは「見立て」じゃないわけで。

ともあれ、面白いものが見られたということ以上に疲れました。
赤ペンはいわゆる「ライブ厄介勢」に関しては全否定に近いスタンスなんだけど、
そういう人が出てくる理由のようなもののひとつを垣間見た気がします。
この状況をただ受身で楽しもうとしてもいたたまれないよ(苦笑)。
今回に関しては、アニメの6話を考えたらちゃんみお頑張ったよ!成長した!!
的な理解をすればいいのではないかと思わなくもありませんけど(笑)。

ちょっとネガティブな話が続いちゃいましたけど、CGそのものについてじゃなく、
あくまでもそれが行われる状況や環境についての言及です。
だから是非、満員の会場でもう一度見てみたいです。たぶん全く同じ内容でも
感じ方は全然違うものになると思います。
CG LIVEは公演数を絞ってでも、1回あたりのお客さんの密度を上げる方向で
考えていくべきなんじゃないかなぁと感じました。
ただ、そうなるとこのお値段(CGだけ見て帰っても5300円)は
MRの時以上にしんどい話になってしまうんですけどね・・・。

でも、行ってよかったです。本来の演目とは全然違う部分で
なんか色々と考えるキッカケになりました。それもどうなんだって話だけど(笑)。
その上で10月のMRを楽しみに待ちたいと思います。
この記事に対するコメント

突然失礼します。あまりにも同意したいエントリだったので…

> その微妙な間延び間が、なかなかに居心地がよろしくない。
自分が参加した回(初日)では、3曲目ぐらいにはP側がタイミングを学習してました。
曲終わりに反応したいところをぐっと耐え・・・。4呼吸ぐらい待ってから歓声を上げる。
これは即座にタイミング修正(現場でトリガ掛けられるように)だろうと、一緒に参加した
Pたちと話してた覚えがあります。今までずっと修正せずに上演続けてたんですね。

> 面白いものが見られたということ以上に疲れました。
たぶん、ほとんどの参加者の想いだと…。
【2018/08/23 19:30】 URL | 今日の添削希望者 #- [ 編集]

> 今日の添削希望者様
だいぶ遅くなっちゃいましたが・・・。
「観客が積極的に参加できるアクティビティ」を通り越して
こっちはこっちで頑張る必要があるアクティビティとなると、
いくらライブに慣れている観客を想定していても足りない部分が出てくるのだなと
しみじみ感じました。まして私はライブ慣れ全くしてませんので(笑)。
そういう部分も含めてまだまだ試行錯誤は続くんでしょうねぇ。
【2018/09/09 21:25】 URL | 赤ペン #Td/ILGRk [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://akapenp.blog107.fc2.com/tb.php/1993-e64d498b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

赤ペンP

Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

FC2カウンター

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

リンク集<クリックで展開>

覚書的リンク集

月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード

最近のトラックバック