赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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世界一つまらない『よりもい』感想エントリ(その3)
3回目になってようやく本題の12話のアレコレを。
たぶんあのエピソードをこんなに不真面目に語る人は
相当珍しいだろうというかゴメンナサイ石を投げるのはやめてください。

「宇宙よりも遠い場所」というタイトルが南極を示すものであり、
同時に小淵沢母娘の間に横たわる、物理的にどうしようもない距離を
示しているのは、ここにいる誰もがわかってて。
その結末が悲しく辛いものにしかなり得ないことも。

・・・まぁここで「実はお母さんは生きていました」とかやる人がいたら
そのクソ度胸だけは評価していいかなと思いますけど(苦笑)。
「南極物語」リスペクトかよ。

「この作品が本質的に持つ、語らなければならない事」を描く回。

このエピソードは控え目に言って
「視聴者全員を、考えうる限りの残酷な手段をもって
 ぐうの音も出ない勢いで殺し尽くすための回」

だと思います。うわーひどい表現だなしかし。

丁寧な描写や数々の伏線が全てここに集約された上で
誰もが想定していなかったであろう実行の方法。
その犯行は慎重にして大胆。いやだから何の話だ。

「いったいぜんたい12話で何があってみんな死んでいったのか」、
それを探るべく物語に潜入した赤ペンが、「犯行現場」である
12話ラストの数分で見たものとは一体・・・?

・・・こんなノリでもなきゃ、あの話について書く気になれんよ(苦笑)。


まず赤ペンがあのシーンを冷静?に見てしまった話を書くんだけど。

最初にお断りしておきます。
私は別にドヤ顔をしたいわけではありませんし、
マウントを取りたいわけでもありません。
その辺はご承知置き頂ければ幸いです。

報瀬のモノローグ辺りからすっかり物語に圧倒されっぱなしで
何も考えずに見てたんです。で、報瀬が自室でノートPCを立ち上げて
パスワードを入れる段になって、「あ」みたいな感じで
突然頭の中にだーっともの凄い勢いでイメージが落ちてきた。
ハッキリ言語化されてたわけじゃないけど、箇条書きっぽくすると
だいたいこんな感じでした。

この後たぶんパソコンにログインする
→あ、これメール開くんじゃねぇか?
→新着、未読、不在の証明


メールの受信が始まる。

→そういや報瀬ってずっと携帯メール書いてたな
→毎日?
→3年前、日数だと1000とちょっと


もしかしてこれ1000通超え?と思ったところで、後はご存知の通り。

冗談抜きで「うわ・・・」って言って、呆然とあのシーンを見てました。
リアルに開いた口が塞がらなかった。イメージとほぼ同じ映像が
流れてるのに、逆に信じられないような。
うん、冷静でした。あまりの出来事に冷静になりすぎて
一周回ってまったく無反応でずっと見てた。

得体の知れないものにぶん殴られてボーっとしている間に
画面の南極は夜を迎えてた・・・という状況で、
私とこの作品最大の見せ場とのファーストコンタクトは、
涙のなの字もないまま終わっちゃったんです。

・・・我に返って思ったよ。「なんであんな要らん事考えたんだ」って(苦笑)。
こんなんみんなで一緒になって泣かなきゃいけないシーンだろ!

あんな思考回路になった理由はすぐに思い当たった。
最初に書いたように、私は12話まで一気に視聴していたので、
報瀬がメールを打っているシーンが何度も描かれているという記憶が
比較的鮮明だった事もあったとは思うんですけど、それより何より。

昔、見てたんです。これによく似たシーンを。
そいつに胸倉掴まれてぶん回されたんだった。

いつ、どこで、どんな状況で、どんな種類の映像を見たのか。
実写だった事以外はまるで記憶になかったので、
今回のエントリやこの話を書くにあたって調べてみました。
もし見つからなかったら作り話っぽくなっちゃうから
こんな話は書かないほうがいいかな、なんて思ったんだけど。

・・・ありました。便利な世の中になったね(笑)。



投稿が2007年8月、私がニコマスPとしてデビューする、さらに前。
その頃はYouTubeを利用する機会はほとんどなかったはずなので、
最初に見たのはこの動画じゃなくて、時期としても
もっと前ってことになるわけですが。

「似ている」と書きましたが、シチュエーションは逆かな。
でも状況を構成している要素は割と似通ってると思います。
・・・今こうやって見てみると、企業の商品CMなので
画像の加工風景とかは正直ちょっとクドい感じはします(笑)。
人の記憶は美化されるものだとしみじみ思うわけなんですが。

とにかく強烈に印象に残ったCMだったのは間違いなくて、
その記憶がどういうわけかこの時にムクリと頭をもたげちゃった。
なーんでだろうなぁしかし。

繰り返しお断りしておきます。
私は別に「あの展開を予測してました」みたいな
つまらないドヤ顔を
したいわけではありませんし、
「あのシーンには元ネタがある」などと語って
みっともないマウント
を取りたいわけでもありません。
くれぐれもその点をご承知置き頂ければ幸いです。

今にして思えば、その通りの展開になってむしろよかった。
改めて見返したり、他の方の反応や感想を見ていると
初見の時よりもはるかに胸に響くものがあって。

5話のキマリ、3話と10話の結月、11話の日向。
自分を思う誰かの行動に心動かされた時、
彼女たちが声を上げて泣くシーンが度々描かれてました。
それがあまりに丁寧に積み重なって描かれてたから、
この事件(いつから事件になったんだ)に関する、
ある重要な事実がキレイに隠蔽されちゃったわけです。

うん、報瀬だけそういうシーンがなかったんだよね、考えてみれば。
いや1話でキマリが100万円を届けた時に泣いてたか(笑)。
報瀬はなにしろ行動する子だし、結月や日向の時も当事者として
そこにいたので、全く何も描かれていなかったわけじゃない。
でも、大事なことは、その胸の内は、まだ語られていなかった。

「ずっと醒めない夢の中」にいて、「醒めなかったらどうしよう」
という心情。物理的な距離は乗り越えてきたけど、
心の距離は縮まっていない。そのことにキマリたちも、
我々視聴者も気付かされるところから始まる、12話の「最後の旅」。
まるまる全て、溜めに溜めたそれを全部描く回。
この物語の本質、この旅の避けようのない結末に、報瀬が向き合う回。

何の事はない。あの「犯行現場」に辿り着く遥か前に、
我々の運命は決まってた。ただそれだけの、きっとどこにでもある話です。
たぶん「Dear お母さん」ではじまる報瀬のメールのモノローグに刻まれた、
「友達ができました」
の一言あたりで、もうやられちゃってたんだと思う。

報瀬の嗚咽が響く部屋の外。
かつては自分に向けられた思いに心動かされて、そして今は
大切な友達の心を慮って、肩を寄せ合い我が事のように声をあげて泣く3人。

ああ、変えようのない現実に報瀬を向き合わせる、
「この作品が本質的に持つ、語らなければならない事」を描くために、
その瞬間に、その傍らにこの3人をちゃんと連れてくる事こそが、
「この物語に本質的に課されていた、やらなければいけない事」
だったんだなぁ、と。結末は変わらないし変えられない。
その瞬間に救いはない。どうにもならない事で世の中は溢れかえってる。
それでも。それでもさ。

「やらなければいけない事」がキチンとできた事で、
「語らなければならない事」は見ている人に伝わった。
ここまで見てきた人たちは、気がつけばキマリたちと一緒に
南極まで旅をしてきたわけで。
だから報瀬も、部屋の外の3人も、全てが「我が事」として
その胸に突き刺さったのだろうから。
完璧だよ。このやり方で殺されるんなら本望だわ。

・・・だからこそ、しみじみ思うんだよねぇ。
初見で呆然とこのシーンを受け止めるなんて、
もったいないことをしたもんだ、と。
だから延々と長文エントリを書いて吐き出してる(苦笑)。

書いておきたいことはだいたい書けた。
それにしてもアレね、12話が綿密に練られた計画に基づく
完全犯罪だとすれば、13話は無差別テロだわ(笑)。
もう語られること描かれること全てが「ズルい!」ってなる。
でも12話で既に死んでいるから感覚が麻痺してて、
結局最後のキマリの泣き笑いみたいな表情になる(笑)。
初見はただただニコニコ笑ってみてたけど、たぶん見返したら
またそこかしこでグッと来るんだろうなぁ。

丁寧に編み上げられた作品の特徴で、後から見返すと
エピソードを跨いだ関連性が見えてきたり、なんとなれば
作り手側が意図していなかった繋がりができてたり、
たぶん見ている側の贔屓目でそれが無限に増えたり(笑)、
まぁそういう事になるんだろうなと今から楽しみです。
考察班の皆様、是非お気をつけ下さい。
たぶんこの作品、繋がるところが多過ぎて収拾つかないはずです。

とりあえずブルーレイは全部予約しました。
CDともども恐ろしい勢いで売れててワロタ。
今日(3/31)の極地研コラボイベントも行ってきましたけど、
物販の人の並びっぷりがすごくてワロタ。

たぶん今時の「アニメコンテンツ」としては地味な部類に
属するであろうこの作品が、「アニメ作品」として評価され
口コミで拡がっていってる
のかなー、なんて事を思います。

見始めてから2週間足らずの段階での感想終わり。
この先はもう長文書くこともないだろうなぁ。
その必要も感じないし。
ま、久しぶりにアニメの話で書きたいだけ書けて
スッキリしました。年度内に終わってよかった(笑)。
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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