赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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世界一つまらない『よりもい』感想エントリ(その1)
タイトルは釣り半分本音半分。

よく書いている通り、赤ペンは基本的にアニメを見ない人でして、
巷では良作が多いと評判の29年度第4四半期の新作アニメも
もれなくスルーしておりました。

ところが春分の日前後になって、赤ペンのTLにて
「オッサンが声を上げる事もなくバタバタと死んでいく事象」
があまりにも多発。

調べによると機能美Pが推していたとある作品が原因と見られ、
さらにこのタイミングで期間限定の全話無料視聴があったため、
当局は「いったいぜんたい何があったのか」を確認するため
2日間で一気に12話まで見て、そのまま最終回まで視聴したのでありました。



書きたい事がいくつかあるので3つに分けました。今回は1回目。

エントリのタイトルで「つまらない」なんて言葉を
使っている理由を最初に書いてしまうと、

「12話のラスト3分を、とある事情により冷静?に見てしまった」

という赤ペンの視聴事情があるからです。
あのシーンを普通に見ちゃうようなヤツの書く事ですよ?(笑)
詳しい話は3回目でちゃんと書きますが、むしろそういう見方を
してしまったが故に、こんな長文エントリを書いている次第です。

私は多分この作品を「理屈で語る」事しかしないと思います。
その理屈が正しいか間違っているかは別として、多分それって
「つまらない語り方」だと思うんですよ。というか語る事自体が無粋。
もっとこう、あの4人に感情移入しつつ、胸の痛みを感じながら
エモーショナルに作品を体感した人同士、アイコンタクトした後で
「ね」って言い合ったらそれで十分じゃん!(笑)

全話を1回ずつ見て、後で一部を少しだけ見返した程度なので
細かい部分の抜け漏れや勘違いもかなりあるはずです。
深い考察とかもするつもりはないので、ここまで書いたことと併せて
ここから先を読みたい人はご承知置き下さい。
もっといいエントリを書いている人がたくさんいるはずですから。

じゃあ本題。この先に書いてある事を要約すると、
「赤ペンはこの作品をこういう理由で評価しています」
という、その1点だけです。そして半分以上は自分語りなので
ホントのホントにつまらない文章だよ(笑)。
ネタバレ成分は少なめで。


・・・で、全然関係ない話からスタートする赤ペンクオリティ。

赤ペンは昔マジック・ザ・ギャザリング(MTG)をやってた時期があって、
いろんな関連書籍を読み漁ってました。何しろ賞金をかけたプロツアーまである
カードゲームですから、その中には色々興味深い深掘りの話もあって。

その中で、ニコマスなんて物を作っている今になっても
発想や構想の参考にしている考え方があります。それが、
リソース管理」と「カードアドバンテージ」。
説明は長くなるのでリンク貼って済ませたけど、まぁ読んだだけじゃ
わからないです(笑)。ともあれこの辺の考え方を自分なりに
アレンジ(という名の都合のいい拡大解釈)して、動画を作る時に
意識するようにしていました。実現できてるかどうかは聞くな(笑)。

今の自分の手元にあるツールは何で、どんな素材が用意できて、
どんな事ができるのかを把握して、作りたいもののアイディアと
見比べて、準備の必要不要や手段の妥当性を勘案する。
自分で撮れる素材はキチンと撮りだめして、きちんと整理して、
いつでも取り出せるようにしておく。
結末や大サビから逆算していろんな要素をちりばめ、
ひとつのシーンになるべく多くの意味が乗るような構成を心がける。
何故そうなるのか、どうしてそうなるのかが、少なくとも自分の中では
ちゃんと説明できるようにする。その他いろいろ。

だから、受け手の側に回った赤ペンは、こういうところが
キチンとしている(と感じられる)作品
が、アニメであれなんであれ
好きなんです、という話です。

やっと本題に戻ってきた。
「宇宙よりも遠い場所」という作品を視聴して赤ペンが感じた事。
無論個人が感じた事だから正しいかどうかは知らないよ。

ミッション、タスク、ノルマ、まぁいろんな表現があると思いますが、
この作品が本質的にやらなければいけない命題って、端的に言えば
「小淵沢報瀬を南極に連れて行き、母の死という事実と向き合わせる事」
だったんだと思います。その上で、「どうやって」とか「どのように」とか
そういう「それを描くために必要な事」が付随していくようなイメージ。
実際の製作過程がどうだったのか、あるいは一般論は知らん。

この作品に与えられた時間は、1クール13話。
1話あたり正味20分少々、それが13回だからトータルで5時間弱。
我々は知り得ないけれど、演者も含めたスタッフの方々が
この作品に費やす事のできる時間もある程度決まっていたでしょう。

これらをキレイに使い切り、「描く事」と「描かない事」を決め、
限られたリソースの中でそれを伝えるための手段を選ぶ。
強いキャラクターに合わせてお話を捻じ曲げてしまう事も、
重いお話に耐え切れずキャラクターを押し潰してしまう事もなく、
やるべき事、見せるべき事をきちんと視聴者に届けようとして、
最後までそれをやりきった作品。
ただただ丁寧で、誠実であった作品。
だから見ていて気持ちのいい、清々しい作品。


1話を見始めた段階では、「12話で何があってみんなが死んだのか」
の確認作業が主な目的でした。まぁ興味本位ってヤツです。
でも、キマリの「旅に出る」の件が、前半と後半で赤ペン好みの
実にキレイな"天丼"になってるのを見て、これはイケてるかも!と思って、
そのまま見続けた結果、こんなエントリを書くに至った(笑)。

天丼。同じ事の繰り返し。同じ事だけど、時と場所と人を変え、
なんなら結論も変えて、何度も目の当たりにする光景。
この作品は根底にあるものが全く揺らがないから、
背筋が薄ら寒くなるくらい理詰めに構成されている。

淀んだ水が溜まっている。
それが一気に流れていくのが好きだった。
決壊し、解放され、走り出す。
淀みの中で蓄えた力が爆発して、全てが、動き出す。


1話の冒頭、キマリの回想。
この作品はどこまでいってもこのシーンの大いなる天丼。
南極へ向かう4人の女子高生のそれぞれが、
作品の中で南極に関わった全ての人が、
自分自身で、時に誰かの手を借りて、
溜まっていた淀んだ水を解放して走らせる。

nobunaga

これを貼らなきゃいけない気がした(笑)。
12話は集大成ではあるけれど、ここに辿り着いた時には
ある意味でもう全てが決まってたんだなぁと。

余談だけど、回想の中の笹舟。
水の流れを視覚的に強調するための小道具だと思うけど、
日本の南極観測船「しらせ」を模したものなのかもしれないな、なんて。
赤ペンが物心ついた時は三代目の観測船として就航してたんだっけかな。

前述の通り私はアニメを見ない人なので、今期の他のアニメと比べて
どうだとか、これまでの作品と比べてどうだとかいう事はわかりません。
また、この作品のやり方が唯一無二の正解という事もないでしょう。

でも、これほどまでにあらゆる要素が無駄なく不足なく、
ひとつに美しく編み込まれた作品
を他に探すというのは
なかなか大変な事なんじゃないか、と思います。
それが「宇宙よりも遠い場所」への私の評価です。

まぁ人間のやる事なので、どこまでが計算づくでどこまでが偶然かは
わからないし、贔屓の引き倒しもあるだろうし、完璧って事もないとは思います。
思いますけど、「だからどうした」って言えちゃうんじゃないかなぁ(笑)。
この作品の天丼、このシーンがかつて見たあのシーンに繋がってるのか!感は
ちょっとビックリするくらいでした。

女子高生4人だからけいおん!みたいだなーとか安直に見始めて、
いやこれはなかなかに深刻なけいおん!だとか思っちゃったりして
いろいろ大変申し訳ないです、ハイ(笑)。
それより「女子高生4人」からイメージするのがけいおん!っていう
基準情報をまずアップデートするべきなのでは・・・。

ただ、見終わった感想はけいおん!の時とよく似てました。
あの時はしみじみ思ったんだよねぇ。
「大学編とかクソにしかならないから絶対やるな」って(笑)。

私は「よりもい二期(or劇場版)は別に無くてもよい」派です。
最終回のタイトルロールを引き合いに出すまでもなく、あの世界には、
彼女たちには、絶対に「次の旅」が存在するでしょう。
それこそ3年くらい後、大学生(結月は芸能活動に専念してそうだけど)になった
4人が再び南極を目指す。必然性もあるし、面白いものになると思います。
あ、北極編やるならアニメじゃなくてCDドラマあたりで是非(笑)。

でも、この作品は前述のように「与えられた時間の中」で
「描くべきものを描ききった」と思っているので、
続編は絶対に「趣旨の違うもの」になっちゃうと思うんです。
同じメンバーがいて、同じスタッフが手がけて、
同じように丁寧な仕事をして、とてもいい作品になったとして、
それでもきっと、この13話を通じて描かれたのとは別のもの。
まぁそれはそれで見てみたくはあるし、強硬に否定はしないけど(笑)、
キレイに終わったものはそのままにしておくのもひとつの在り様かな、と。

というわけで、1回目は総論っぽい事を書いて終わり。
ね?つまらなかったでしょう?(苦笑)
素直に好きだと言えば済む話じゃねぇか、というか
それこそ「ね?」だけで通じるだろうと(さらに苦笑)。

しかし書きたいと思ったのだから仕方ない。
次回は1話ずつ簡単な感想を書いてみようかなと。
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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