赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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玲音と詩花とシステムと。
アイマスの歴史はライバルの在り様の歴史である、
と誰かが言ったとか言わないとか。多分俺しか言ってない(笑)。

ステラステージはもうトロフィーコンプリートしちゃったので
特にやる事はない状態。100時間かからずに達成できます。
プラスタで100時間だと多分半分も進んでなかった気が・・・。

そんなわけでステラステージの話の最後は詩花について触れたいんだけど、
せっかくなので直近のライバルキャラである玲音についても言及しようかなと。

今回は特に結論付けはしない話。備忘録に近いかな。
あ、ちなみに赤ペンは玲音と詩花で比較したら玲音の方が好みなので
若干贔屓目な視点になってるかもしれません。ご承知置きあれ。


アーケードゲーム時代、プレイヤーはオンラインのオーディションで
どこの誰ともわからぬプロデューサーとの対戦をしておりました。

「人と遊べばどんなクソゲーだって面白くなる」
とは、私がゲーム会社勤務時代に先輩に言われた言葉ですが、
ここで言う「人」って、例えば自宅で一緒にワイワイとゲームをやる相手、
すなわち「知り合い」を暗に示していたわけなので、不特定多数の人と
対戦ができる今の時代にここまで言い切れるかどうかは微妙だと思いますけど。

そのアイマスがXBOX360に移植された際もオンライン対戦はありましたが、
家庭用ゲームへのシステム変更に伴い「対人対戦」は必須ではなくなった。
そしてアイマス2以降は完全に「対人」対戦の要素がなくなります。

そしてプラスタ以降はついに「対戦」という要素もなくなりました。
設定されたスコアを超えるか超えないか、というゲーム性だけになっちゃいましたからね。
まぁこの流れは「アーケードゲームが家庭用ゲームになっていく過程」でもあるのでしょうが。
ブラウザゲーの新作では対人対戦要素が復活するようですが、
ゲームが原点回帰しても、触れる人間は原点回帰もクソもないわけなので
その辺どうなるのかちょっと興味深いですね。

さて、玲音と詩花を比べるという事は、OFAとステラを比べるという事でもある。

OFAまでのライブパートは音ゲーというよりはリズムゲー、タイミングゲーでした。
ゲーム的にはPSやSSのそれより単調ですが、その代わりに「戦略性」があった。
というか、そこが肝だったりするんだけどさ。

で、2やOFAにおける「フェス」の話になるわけ。
設定されたノルマを超えるのが目的の「ライブ」や「オーディション」と違い、
相手より1点でも点数で上回る事が勝利条件、つまりゲーム性が違うのね。
そこには対人戦ほどではないけど「対戦」、駆け引きの要素が生まれてきます。

そして、ステラステージのライブにはフェスがない。
散々ステラステージはOFAみたいなもんだと書いてきた手前、この話をするのは
ある意味申し訳ない気もするんだけど(笑)、これって相当に大きな違いだなと
赤ペンは感じています。以前のエントリでも書いたように、OFAやステラは
最終的に「同じ事を続ける作業ゲー」になってしまう宿命ではあるんだけどさ。

そうなった時に、ステラステージって「疲れる」んだよね(苦笑)。
OFAまでに比べて、「正しく譜面を叩く」為に求められる労力がデカいから。
そしてどこまで行っても「スコア達成」というゲーム性しかないから。
遊べる楽曲が新旧取り揃えられているのが救いではあるけれど・・・。

しかも営業やレッスンが「ライブ時のボーナス獲得」にしかならないので
本質的にゲームを進めるためにはライブをやるしかない。そんなこんなで
「やたらと長い音ゲー」みたいになっちゃうんだよね。別に音ゲーなら
シンデレラやミリオンでやってるんだから、据え置き機までその方向に
振らなくてもいいじゃん!なんて思っちゃうんだけど。

ようやく本題。
「対戦」のある世界のライバルが玲音で、「対戦」のない世界のライバルが詩花。

プロジェクトフェアリーの時代から、アイマスのライバルキャラって
「強大な力を有して最後にプレイヤーの前に立ちはだかる壁」
というコンセプトがありました。
別視点のDSの世界や事務所内ライバルの竜宮小町はともかくとして、
フェアリーもジュピターも玲音も、そんなキャラクターでありユニットだった。

その中でも玲音が好きなのは、「負けても価値を下げない、下がらない」
という部分が大きいんだけど、まぁそれはさて置いて、ステラステージで
詩花がライバルキャラとして発表された時に、なんとも言えない違和感が
ずっとあったんですよね。今までのアイマスのライバルの系譜とは
どうやっても見えないわけですよ。「敵」っぽさが全然ない。
まぁ玲音も「敵」って感じじゃなかったけど、立ちはだかる「壁」みたいな
存在感は十二分にあったわけでして。

で、実際にプレイしてなるほどと得心したわけですね。
この子全然「敵」じゃないし、「壁」でもない。
率直なファーストインプレッションを書けば、要するに詩花って
シンデレラやミリオンの子達みたいなポジションにいるなぁ、って思いました。
事務所が違うのはシンデレラ的だし、でもゲームクリア後に
プロデュース(便宜上こう書く)できる点はミリオン的でもある。
「同じ目的に向かって頑張っている他所の子」くらいな距離感。

考えたら「中の人」も、シンデレラやミリオンのキャストにいたって
不思議がない感じじゃない?玲音の「中の人」は、まぁないだろうから(笑)。

詩花はアイドルとしての優れた才能があるという描かれ方をしているけれど、
赤ペンは正直、そういう風にはぜんぜん見えないんです。765プロの子達と
どこがどう違うのやら、くらいなイメージ。その一番の要因は追加される楽曲。

オーバーマスターやアクセルレーションって、ライバルとして存在する
フェアリーや玲音に最適化されるよう「チューニング」された楽曲です。
それを最適化の対象ではない子が歌ったらどうなるか、というシンプルな話。
だからね、正直なところ彼女専用の曲であるBlooming Starも、詩花に対して
ちょっと大き過ぎて、曲に歌い手が振り回されてる感すらしちゃうんですよねぇ。

まだまだ「未完成」、発展途上のアイドル。765プロの子達と大差ない。
それでもこの子が大事な役割を演じる存在となり得ているのは、
登場した時点でちゃんと「アイドル」だから、なのかもしれません。
考えてみりゃアイドルマスターは765プロの「アイドル候補生」を
トップアイドルに導くゲームだったね。そういう事です。

競い合う相手ではあっても、争い合う相手ではない。
だから詩花は「対戦」の要素がなくなったステラステージにいるし、
一方で玲音は「対戦」の要素が残っていたOFAにいる。


玲音は「壁」なのだから、直接的に乗り越えなくてはならない。
詩花はそうじゃないから、一応ライブバトルの体ではあっても、
結局いつも通り「自分に課せられたノルマを超える」だけでいい。
これが逆には、決してならないわけだなぁと思った次第です。

元よりアイドルマスターの世界って「悪役」「敵役」の居場所がなくて、
唯一ヒール役を演じられるのが黒井社長だなと思ってたんだけど、
その黒井社長ですら「思ってたよりいいオッサンなんじゃね?」という空気が
なんとなく醸成されてきて、ついにサイドストーリーでその過去が
現在進行形で明かされようとしている。

黒井社長が見つけてきたアイドルは、最後に黒井の元から離れていくのが
お約束だけど、その事に執着しない黒井社長の姿はある意味で
「我が子の巣立ち」を見守る父性の表れなのかもしれない、と赤ペンは
好意的拡大解釈をしてみたりもするんだけど(笑)、そんなスタンスは
詩花によってとどめを刺されちゃうのかもしれません。

恐らく詩花はこの先も961プロからは離れないアイドル。
その理由が「黒井社長の実の娘」であるから、という点。
うん、これで現時点でアイドルマスターの世界にヒール役はいなくなっちゃった。
そんな気がしています。さてこの状況をひっくり返す必要があるのかないのか。
ま、ここから先は受け手の感じ方の問題だから、どうでもいいや。

以上、備忘録的長文でした。
引き続きステラステージは未プレイの方にお薦めしますけど、
色々書くのはこれでおしまいかな。
この記事に対するコメント

ソーシャルゲームが対人よりも共闘に重きを置いている流れが
玲音と詩歌の立ち位置にも影響してるのかも。
箱マス以降、どんどんゲーム性が流動食と言うか点滴レベルまでマイルドになって、
アイマスとはなんぞやと問題提起の為にステラステージは在るのかもしれません(白目
釈迦マスが原点回帰を意識するとのことなので改めてゲームとしてのアイマスに期待したいところ。
【2018/03/04 10:46】 URL | 今日の添削希望者 #- [ 編集]


> 添削希望者様
共闘っつーか「みんないっしょ」の流れですわなこれ。

個人的にアイマスはもうゲームとしての面白さで評価するんじゃなくて
「アイマス世界のシミュレータ」として評価すべきなんだろうと思うし(苦笑)、
だから「面白いアイマスのゲームとは?」という大命題がここに来て
持ち上がってくるなら興味深いかな、とは感じています。
【2018/03/07 22:11】 URL | 赤ペン #Td/ILGRk [ 編集]


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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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