赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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Cheers to the days gone by
さて、アイマスのメインどころアイドルを語る上で
赤ペンが立っている前提、仮説についてまず書くわけなんですが、
そういう話を、まず別の作品を引き合いに出して語るところが
赤ペンの悪い癖でございまして。

myball.jpg

時折TLに流れてくる「サッカーのユニフォームを着たアイドルの絵」を
辿っていくうちに流れ着いた、高校の女子サッカー部が舞台の漫画「マイぼーる!」
作者のいのうえ空さんは言うまでもなくアイマス好きで、10thライブにも参加してたとか。

それはさておき。
この8巻の表紙の2人は、主人公チームの対戦相手の選手です。
左はロシアからサッカー留学してきた豪脚ストライカー・デュート。
右は女子日本代表のW杯優勝シーンに憧れてサッカーを始めた初心者・つばめ。

2人は寮のルームメイトで大の仲良し。長くなっちゃうので、とりあえず今回は
これだけわかっていれば大丈夫だと思います。

では本題に入りましょう。
憧れだけでサッカーを始めた初心者、リフティングもままならない
ルームメイトのつばめに対して、ある時デュートは
こんなアドバイスをするわけさ。

「『きらきら』もいいですが
 もっと身近な目標を持つと良いですよ、つばめ」


なんとなく今回の話の趣旨、見えました?


アイドルって、具体的には何をする職業なのだろう。

ステージで歌やダンスを披露したり、
ドラマや映画で演技をしたり、
バラエティ番組にお邪魔してみたり、
グラビア誌の表紙を飾ってみたり、
まぁいろんな仕事をやっているのでしょうが。

実のところ、「これをする人です」という定義は難しい。
たぶんアイドルって具体的な職種を示してるわけじゃない。
そういう事は、アイマスに限らず今までの間に誰かが何かの形で
語っていたであろうと思います。

アイドルというのは「時期」を示している言葉である、と規定してみる。
それは「モラトリアムの時期」と言ってもいいかもしれない類のもの。
芸能界においていろんな事をやるけれど、何者でもないような時期。
いずれは歌手とか役者とかタレントとかいうような職業に
クラスチェンジしていく事になる、その前段階の状態。たまねぎ剣士。

漠然とし過ぎていて、自分が何に拠って立つ存在なのかを
明確には指し示してくれてない状態。という事は、逆に言えば
「あらゆる可能性が存在する状態」とも言えなくはない。

そんな風に考えると、アイドルマスターという世界は
こう言い表してもいいんじゃないかと思います。

「何者でもない、でも様々な可能性がある時期を、
 そのままの状態で全面的に肯定する世界」


これが今回の話の大前提。
はい、自分で書いててビックリするくらいこっ恥ずかしい話です(笑)。
でもこんな事はこういう機会を作らなきゃなかなか書けないからね。
斜に構えて否定的な事を書く方が何万倍も楽だけど、別にそんな事は
いつでもできるし、しょっちゅう目にもするわけで(笑)。

冒頭の「マイぼーる!」のセリフの話に戻ってみる。
デュートはサッカー選手として、
「脚力を生かして強烈なシュートを決めるフォワード」
という生き方を選択したわけです。選択したからこそ
才能を伸ばし、生かし、そして今がある。

そんなデュートが、まだまだ憧れだけでサッカーを続けている
つばめのような存在に対して、先ほどのようにアドバイスする。
ごく自然で当たり前のものでしょう。

もっと生々しい話を書いちゃえばさ、絶賛アラフォー世代の赤ペンが
今の仕事を辞めて職を探すとして、提出する履歴書に

「何ができるかわからないけれど一生懸命頑張ります」

なんて書いてたら、どこも採用しちゃくれないよ(笑)。
もうこの年になったら、

「今までこういう事をやって来ました。このスキルを生かして
 御社のこういう部分に対して貢献できます」


的なこと、自分が何者であるかを示す言葉が書けなきゃいけない。
可能性で飯が食える時代はとっくの昔に過ぎてしまってます。
いやそんな時代がそもそもあったかどうかもアヤシイけど・・・。

ともあれ。
自分自身を分析し、見極め、適切な選択をして、そこに特化して努力をし、
経験をつみ、そんな自分という人間をきちんと把握する、というのは、
普通に考えて「大人」で「クレバー」な考え方であり、
基本的には正しいやり方なのでしょう。

でもね、人はみな最初からそうやらなくちゃいけないの?
そうじゃなければ否定されちゃうの?
そうじゃない時期があってはいけないの?

「そうではないんだよ」という共感と理解
大前提にしているのが、アイマスの世界。

無論、普通に考えればそんな甘い考えがずっと続くわけはありません。
当然どこかで「自分が何者なのか」を選び、他の可能性を
キッパリ諦め捨てる時が来る。そして同じ可能性を選んだ
他の存在とやり合う事になるだろうし、その結果として
誰かを蹴落とすことも、逆に蹴落とされることもあるでしょう。

うん、そっちの方が遥かにリアルで正しい。
でもきっとそれは「アイマス」という場の外側の話。
別にこの場の中だけで完結するんなら、そのリアルや正しさを
追求する必要もないんじゃない?という割り切りです。
どうせ何をどう言い繕ったってフィクションなんだからさ。

アイマス(あるいはそれ以外のアイドルコンテンツ)に対して
「実際のアイドルは云々」的な視点を使うことってあると思うんだけど、
赤ペンはあんまり頻繁には使いません。だってしょうがないじゃない。
そうじゃない作り方をしているんだから、そういうものを期待する視線、
そういうものが欠落しているという考え方の切り口を使う意味がない。
もっと俯瞰した話をする時ならその限りじゃありませんけど。

いわゆる「やさしい世界」。それもとびっきりの。
劇場版の煽り文句である「これがアイドルの理想像」って
すごく本質を言い表してるなー、って思いました。
理想像なんだよ。現実じゃないんだよ。そんな宣言みたいで。
で、「アイドルの理想像」って文字の上に「アイドルマスター」ってルビを振るんだもん。

余談だけど、だからアイマスには昔から「魅力的な敵役」が、
正確には「敵役としてあり続ける存在」が生まれないんでしょう。
プロジェクトフェアリー、竜宮小町、ジュピター、なんだったら
デレアニの常務あたりもそう。いろいろリアルな要素や事情が
絡んでいる話なんでしょうが、そもそもこの世界が、そういう存在を
内包するのに向いてないんじゃないか、って。

さっきの文章でなんとなく読めたと思いますが、デレアニにおいては
「何ができるかわからないけれど一生懸命頑張ります」の
象徴が卯月であり、その対比として同じニュージェネの中で
トライアドプリムスとしての(歌の)活動を始めた凜や
お芝居・演劇の道を歩み始めた未央がいるという構図にして、
二人が先に「選択」をした存在である事を見せてその辺りを強調している。

自分の目の前にある可能性の中から何かを「選択する」行為は、
同時に何かを「選択しない」という行為でもあります。
すなわちそれは、ある可能性のために別の可能性の扉を閉ざすということ。

だからといって今の例で言えば、凜がこの先ドラマや映画に
全く出られないとか、逆に未央が歌を歌わないとか、そこまでの
極端な話にはならないのでしょうが、それはまた別の話。
将来的にはともかく、アイマスの世界の枠の中では、そういうところまでは
描きたくないのかなーと、そんな事を思います。

思えば無印アイマスからOFAに至るまで、アイドルの能力は一貫して
ボーカル、ダンス、ビジュアルの3つのパラメータで表現されています。
でもどれかひとつに偏った育成をしても、エンディングがそのことによって
変化することはありません。無論それはゲームの制約上の理由だよ、
と片付けちゃってもいい話なんだけど。

例えばダンス偏重の育成をした結果、千早が歌手ではなくダンサーとして
アメリカを目指す事はないし、ビジュアル偏重の育成の結果として
春香がグラビアクイーンになっちゃう訳でもない。
っつーかそもそも、どのアイドルもどう育成したところで、
「一流の役者になります!」「みんなに愛されるバラドルになります!」
みたいに、育成の結果に合った事をエンディングで言い出したりはしない。

彼女たちはアイドルとして始まり、アイドルとして終わる。
それが許されるのがアイマスという世界、それが肯定されるのがアイマスという時間。
そしてアイマスの世界の在り様は、すなわちアイマスの作り手が表現したいこと。
だから世界の全ては、作り手が表現したいことのために存在し、動く。

・・・いい感じで表現がめんどくさくなってきました(笑)。
ともあれ、そういう前提の世界を生きている住人たちについて考えてみよう、
ってな感じですね。

つまりこの前提、逆に言えば結論でもあるんです。
そこから逆算してこれから話をしようというのだから、
そりゃ当然結果論であり、いいとこ探しになるのも無理はない。
自分で前提を作っておいてなんだけど、赤ペンだってこの考え方を
頭から信奉してるわけじゃありません。でもまぁ、今回はそういう話ってことで。
もし辛辣な話が聞きたい方は、是非生放送の方へどうぞ(笑)。

ともあれ次回から、3つのグループについてそれぞれ書いていこうと思います。
たぶんどれもアホみたいに長くなるのと、現時点の状況や情報量的に
記述の割合が765組・シンデレラ組・ミリオン組で異なる点はご容赦下さい。

最後に蛇足ながら。
「具体的な目標を持ったほうがいい」というデュートのアドバイスに、
つばめは「それならある!」と即答します。

「デュートと一緒に試合に出て、一緒にやったーって喜びたい!」

これも「具体的な目標」には程遠いわけだけど、
時に人は、そういう言葉に心動かされたりするわけさ。
「大人」で「クレバー」なやり方ができる人なら、なおの事。

そこから始まる物語が、アイドルマスターの世界。
そういうところから、次回の本編がはじまります。
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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