赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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棚卸し話その1「聖域」
OFAが発売されて概ね好評を得ている中でこんな話をするのは
「今更」なのは間違いないんだけど、まぁ棚卸しという趣旨なんで、
その点はあらかじめご承知おき頂ければ幸いです。

アイマス2における律ちゃんの話は、あまり公の場では
触れないようにしてきました。律子派の人を差し置いて
色々と発言するのには、ちょっと抵抗があって。

その後「黒いテスト放送」で律ちゃんの話をした時に
ようやく少しその事について触れたんですが、その時から
考え方はほぼ変わっていません。で、そろそろ時効だろうから
一度全部ちゃんと書いておこうかなと。

最初に簡単にまとめると。
赤ペンはどちらかと言えば「プロデューサー秋月律子」を
ガッツリ見てみたいと考えていたタイプの人間です。
一方で、またアイドルとしてステージに立つ彼女がいても
それはそれで構わないじゃないか、とも考えていました。

ただ、「現時点」、つまり2nd Visionに限った話をすれば、
彼女がステージに立つためには相応の「段取り」をしてあげないと
絶対ダメだよなー、とずっと思ってて。
例えばアイマス2のエクストラモード。アニマス18話のエピソード。
でも、どちらも個人的にはどこか足りないと感じました。

要するにこの話は、2nd Visionの枠組みのままじゃ
どうにも解決できないものなのだろう、と。


アイマス2であずささんがプロデュース不可になった時、
確かにそれはショッキングな出来事ではあったんだけど、
動画を作ってナンボのニコマスP的には、そこまで長く
引きずるような話ではありませんでした。

まぁ実際にゲームをやって色々と思うところもあったし、
「おい出番が少ないと動画の素材が足りねぇだろ」
みたいなイチャモンはつけたと思うけど(苦笑)、
少なくとも「プロデュースさせろ」的な文句は
今に至るまで発言していない…ハズ。多分。

それは伊織や亜美についても同様だったんですが、
律ちゃんのこの立ち位置に関しては、文句というよりも
「それはさすがにヤバくないか?」と思いました。

2のパラレル設定で、他のアイドルたちが無印時代を
リセットされてスタート地点に戻る中、
彼女だけは結果として無印の延長線上の立ち位置になっちゃった。
いわゆる「裏方志望」という話についてはソースやら何やらが
色々と複雑ではあるんですが、ともあれ「昔に、最初に立ち戻る」という
シチュエーションではなかった事だけは確かでしょう。

「パラレル」しきれてないじゃんこれ、というのもありましたが、
それ以上に、メタ的な部分の変化の大きさが、すごく気になったんです。

プロデュースできなくなっても、伊織や亜美やあずささんは
引き続きアイドルであり、その点で本質的にこの3人は変わりません。
でも律ちゃんは「トップアイドルを目指す女の子」という場所から、
「女の子をトップアイドルに導く存在」という場所に移動しちゃった。

アイドルマスターの世界におけるプロデューサーという存在。
それについての論議は昔も今も色々あるけれど、その「中身」ではなく
「立ち位置」を考えた時、それは本来、ゲームの外側にいるプレイヤーのために
用意された肩書きであり場所。アイドルマスターの世界に対して
外側から我々が介入するために設けられた、ある種の"聖域"である。
私はそんな風に考えています。

だからライバルである961プロには、SPでも2でも
プロデューサーは存在していないし、むしろP不在がフェアリーや
ジュピターの敗因であるかのようなニュアンスで語られていた。
またプレイヤーがアイドル自身となって行動するDSには、
逆にプロデューサーが登場人物として存在する余地があったし、
そもそも我々が話に介入する必要が無いアニマスにも、
赤羽根Pが登場することで、重要な狂言回しの立ち位置を演じてくれた。

その"聖域"に、プレイヤー以外の存在が立ち入るという事。
DSやアニマスのように最初から登場人物としてそこにいるのならともかく、
ゲーム内のもう一つの「本流」から路線変更してくる存在。

それはいろいろ面倒な事になるんじゃないかなぁ、って。

果たして。
アイマス2にまつわるあれこれに関しては、
今にして思えば仕方のない事も多々あったのだろう、
という考え方ができる話だと思います。少なくとも
「小町はリストラ組」という表現はどう考えても
行き過ぎだったわけだしね。

でも、律ちゃんの事に関しては、この時に生まれた
2nd Vision最大の「歪み」だったと、個人的には思っています。
昔を知っている人ほどそれは顕著で、それはあの発表から
時間が経ち、アイマスがさらに加速した後になっても、
完全には解消されないまま、常に"何かが引っ掛かってた"。

私の知り得る範囲での話ですし、統計を取ったわけじゃないから
アイマス界隈全体で実際のところどうなのかはわかりません。
ただ、例えば劇場版の律ちゃんのあの姿に対して、満足したり
喜んだりしている人と、言葉にしがたい複雑な心情を抱えている人と、
その両方を見る事が多かったような気がするんです。

それは遡ってアニマス18話の段階でも、既に両方の意見を
等しく目にしてた気がしますし、もっと言ってしまえば、
そのアニマスから入った、昔を知らないという人が劇場版に対して、
「理屈はわかるけど、やっぱりあのステージには律ちゃんもいて欲しい」
みたいな感想を仰っている光景も目にしました。

私はアイマスとの関わり合い方がいささか偏っているので
そういう機会が多かっただけなのかもしれません。
人間ってのは「自分が見たいものを優先して見る」生き物だから
その視点に相応のバイアスがかかっているであろう事も否定しません。
それでも、他のアイドルに対するコンセンサスの取られ方と比して、
律ちゃんの場合は、やっぱりちょっと複雑かなって。

だから、こんな事を思ったりするんですよね。
「律子派は面倒くさい」んじゃないんだよ。
律ちゃんの立ち位置自体が面倒なものになってしまったから、
彼女と向き合うって事は、その面倒事とも向き合うって事なんだよ。

「無かった事にはならない」
私に近しい律子Pの言葉です。重いよ。重い。

パラレルとか続編とか、プロデュース可とか不可とか、
夢が叶ったとか叶わないとか、そういう事じゃない。
まして「それが彼女の望みだったんだから」みたいな理屈を
自分だけならともかく他人に対して振りかざされても、ねぇ。

この「歪み」は、恐らく2nd Visionの状態、
律ちゃんが"聖域"に片足であっても足を踏み入れている限りは、
何をどう取り繕っても解消されないと、ずっと思ってました。

「無かった事にはならない」。
一度歪んでしまったものは、何をどうしたって
完全には元に戻らない。

でも、それを「過去」にする事はできる。
その「過去」は、「今」や「未来」への糧にする事ができる。
そうするためには、時間が必要です。
あせらずゆっくりと、歪んだ部分を少しずつ元に戻すための。

だから、解消する方法はひとつしかないわけで。
それはご存知の通り、アイマス2から3年の時間を経て、
OFAで実現しているわけです。

アレで納得できるかどうかについてはそれぞれの方の
判断に委ねますが、結局、例の魔法の言葉をもう一度唱えて、
時間軸をひん曲げて、後付けで改めてその道筋を
「作って見せなければ」ならなかった。
ただ作るだけじゃなくて、見せることが重要。

とりあえずOFAの律ちゃんのお話に関しては、私は割と満足しています。
「先にそれをやっておけっつーの!」という、どうにもならないツッコミは
ご容赦いただけるとありがたいのですが。
でもね、あのノリが帰ってきてくれたのは、単純に楽しかったよ。


プロデューサーという立ち位置がプレイヤーの"聖域"だとするなら、
アイマスのステージもアイドルたちの"聖域"と言っていいでしょう。
だからなんだかんだで、秋月律子の晴れ舞台はあのステージの
上にあると思うんです。彼女も最初はそこを目指すために
アイマスの世界に生まれてきたんだから。

黒生での語りの時に、わざと刺激的な言葉を使って、

「だってプロデューサーになってからアイドルに戻るのって
 自分の"夢"から一歩"後退"するってことじゃん?」


という表現をしました。
この表現だと誤解されるのは百も承知の上で、です。
これ、別に律ちゃんがアイドルとしてステージに立つことを
全否定したかったわけじゃないんですよ。

本人の夢だろうが開発側の大人の事情だろうが、
一度はプロデューサーという道を選んだのであれば、
まずその事に対してキッチリ筋を通してから次に進んで欲しい。
プロデューサーという立場の「手前側」にあるアイドルに"戻る"んじゃなくて、
その「向こう側」にあるアイドルに"進まなきゃ"、何の意味もないじゃない?


その部分を、彼女を応援する人たちの好意的な眼差しや
想像に任せて、見せる事なく終わるってのは、甘えだと思う。
新しい可能性の種を蒔くのは構わないし、むしろいい事だけど、
既に蒔いた種の事をあまりにも気にかけないから、
いつまでたっても余計な事をごちゃごちゃ言われちゃうんだよ。

なんか最後の方は完全に私情しかなかった気もしますが、
その辺の感じ方は人それぞれという事で、キツい物言いも
何卒ご容赦頂ければ幸いです。それにしても、
律ちゃんへの言葉なのか製作者側への言葉なのか、
今ひとつハッキリしない物言いになっちゃいましたな(苦笑)。

さて、この話を書いたので、こっちもそろそろ潮時かな。
3年半前の「わだかまり」について、触れておきたいと思います。
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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