赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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冬と言えば鍋
いやまぁ取ってつけたタイトルなんだけどさ(笑)。

私はよく、物事の例えとして鍋の話を持ち出します。
以前にもこのブログで同じ話をしましたね。

この後、劇場版アイマスについてもこのロジックで書いてみようと
思うんだけど、これは私が若い頃、某ゲーム会社に勤めていた時に
開発の偉い人が言っていた、こんな話に影響されています。

最高の鍋を作るために、一つ一つの具材は
考え得る最高のものを揃えたつもりだった。
ところがいざ実際に鍋にして食べてみたら
「…?」という感じになってしまっていた。
なので、イチから作り直すことにしました。


開発中のゲームをまるまる作り直すという
大きな判断を下した時の根拠を、こんな例え話で
語っていたんですが、なんか色々と腑に落ちる事
多かったんですよね。

それ単体の評価と、単体がたくさん集まりまとまった
結果に対しての評価は常にイコールではない、というのは
よくある話なので、この例えがわかりやすいんでしょうね。

試しに、劇場版アイマスに対するいろんな評価についても
このロジックでちょっと考えてみましょう。


劇場版アイマスという鍋には、上質な具材が
たくさん入っています。それは一つ一つのシーンであり
それぞれのキャラの描写といった要素。それも
食べる人たちにとっての「故郷の素材」とか
「自分たちで育てた食材」がふんだんに使われている。
だからどの具材を食べても多くの人が満足するものになっています。

ただ、この鍋の味付け、ベースとなる出汁をどうするか。
具材は加えたり減らしたりできますが、出汁は最初に必ず
何かを選んで決めないといけないし、途中から出汁を
入れ替えるわけにはいかない。その選択肢は大きく分けて2つ。
鍋に入っている具材を生かすために薄味にするのか。
鍋としての統一感を持たせるために濃い味付けにするのか。

で、今回の劇場版アイマスは前者を選んだんだと思います。

こうして出来た劇場版アイマス鍋はどんな鍋なのか。
鍋に入った「アイマス」という具材がメインの鍋であり、
「○○味」という鍋の味付けはメインではない鍋。
箸でつついて拾い上げた具材を食べたらどれも最高で
素晴らしい味がした。これがこの映画のポジティブな評価。
でも小皿に注いだ鍋の出汁を啜ってみたら「…?」と
首を捻る味だった。これがネガティブな評価。

なんか上手い事まとまった気がしません?(笑)
そうでもないか。っつーか鍋で例える理由が薄いしなぁ。

ちなみに「濃い味付けの出汁」ってのはどんなものなのか。
例えば映画冒頭の「眠り姫」とか、アニマスで登場した
「キサラギ」のような、「世界観の濃い味付け」の出汁。
例えばアニマスの千早回や春香回のように、誰か一人に
フィーチャーした、「お話に特化した濃い味付け」の出汁。

このやり方だと、出汁の種類ごとに最大限に生きる具材と
出汁の味の中に埋没する具材が出てきてしまう。
だから、今この時期に公開するアイマスの作品として、
そのチョイスはできなかったんだろうな
、と思うんです。

そして「薄味の出汁に入れる具材」として、
事実上13人の「主人公」がいるに等しいアイマスというのは
恐ろしく難易度が高い題材だったんだろう、という事は
アニマスが始まる前にも書いた事と一致します。
しかも今回はそこにグリマスの子も入るわけですから。

赤ペンは劇場版アイマスに対して少なからず
「気になるところ」を感じてはいますが、その多くは
結局この「選択の問題」によるところのものだと思ってます。
だからツッコミどころは確かに多いけど、全体的な評価を
ガタッと下げる事にはあまり繋がってません。

多分ネガティブな印象を持った人って、「劇場版」と聞いて
上記のような「濃い味付け」を期待していった人なんだと思う。
実際のところは、誰かが言ってたけど
「映画館で見るから"劇場版"とタイトルについた、いつものアイマス」
でしたからねぇ(苦笑)。

っつーかさぁ、よくあるじゃん。
具材の個性がそれほどないのに薄味の出汁で煮込んじゃって
何もかもがぼやけた味の鍋とか、全く統一感のない具材を
強引に濃い味で煮込んだ力技の鍋とか。そういうのに比べたら
いろいろ思うところはあるけど、劇場版アイマスは
ちゃんと「アイマスの鍋」だったと思います
よ、ホント。

個と全体、というテーマは割と普遍的に存在します。
スポーツだってそうじゃない?4番バッターだけじゃ勝てない野球、
チーム力を武器としつつも個の重要性が叫ばれるサッカー。
弱点のセンターにスーパースターのドワイト・ハワードを迎えたけれど
チームと噛み合わず1年で去ることになったレイカーズや、
非力なコスワースエンジンで活躍した翌年、エンジンがホンダになって
飛躍が期待されたが、思う程の成績を残せなかったティレルとか。
後半ふたつはわかる人だけわかればよし。

個別の要素を高める才能やそれを磨き上げるための努力と、
そういった要素をバランス良く配置し全体を見据える才能や努力は
必ずしも一致しないんですよねぇ。いい選手がみんな
いい指導者になれるとは限らない、みたいな話もあるわけだし。

まぁそんな感じで、鍋の例えは個人的に重宝しています。
他にも「一人で野菜をたくさん食べるための鍋」とか
「みんなでワイワイと楽しくつつく鍋」とか
そういう方向性の話をする時にも便利ですし。
後は趣味やプライベートだけじゃなくて仕事においても
そういう考え方をする局面も多々ありますし。

ま、そうなると後はそれをどう実践するか、という
話になって、そこが上手くいかなくて悶絶するんですがね…。
イヤな落ちになったなこれ(苦笑)。
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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