赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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こんなテンプレで作ってます
前々から書いている通り、次の新作は11月末、というか今週末。
卓球Pのラジオのイベント用に作ったものが、もう準備済みです。

で、リアルの仕事の方が、12月と1月はだいぶバタバタする事が
確定していて(休みだけはちゃんと取れそうなのでホッとしてますが)、
その間動画の方は12月に1本、もしできれば2本上げたいなと
そんな風に考えています。今はその1本目を製作中。

とりあえず年内はそんな感じでそれ以上書く事はないんですが、
なんかブログのエントリでも書こうかなと思った時に、
ネタとしてふと思い立ったので、需要ガン無視で実行してみます。

それは、「動画の作り方の"手順"」みたいな話。

と言っても、すごく難しい話でもなんでもなくて、
「テンプレ的に動画を作る時のやり方」みたいな事です。
「手順」というくらいですから、この段取りを踏んで
1本仕上げちゃいます、というレベルの話で、
相応に力を入れて作る動画の場合は当然ながら
今から書く事以上のアレコレを突っ込むことになります。

その点は予めご了承いただきつつ。


私の場合、この手順で作る動画と言えばシンプルなダンス動画。
いわゆる息抜きとか手慣らしとか、そういう意味合いで
手がける事も多いタイプの作品ですね。では早速。

①曲選び
本来ならここは「このアイドルに合う曲」あるいは
「この曲に合うアイドル」というコーディネイトを
する段階なんだけど、作って仕上げる事が目的となると
優先順位は「まず曲ありき」って事になってきます。

具体的には、やりたい曲をピックアップしたら
BPMを計測して、その速度帯に「曲に合いそうなダンス」が
あるかどうかを考える。当然選択肢は多い方がいいので
BPMは150~170あたりが都合のいい速度帯になります。

また、この段階で曲を編集して短くします。
ガッツリ作り込む時は音源をフルで使う事が多いのですが、
これまた前述の通りシンプルに作る前提の場合は
短くした方が都合がいいと、そういう事です。

②アイドルや衣装、ステージのコーディネイト
まぁこれは特に説明の必要はありませんよね。
ただし、シンプルな作りの動画である都合上、
トリオでの作成が多くなりますね。人数を多くして
目先を変えるという基本的な考え方です。
以降の文章もトリオ動画を作る前提で書きます。

③仮組
この辺はまんまぎょPのメソッドなので、興味がある方は
元祖に話を聞いてみてください(笑)。
それはともかく、常備している仮組素材を使って
タイムライン上に並べて速度を合わせて組んでいく。
ちなみにここからはPremiere上での作業になります。

仮組素材はトリオのLongカメラの映像で、
動きが見やすいように明るい屋外ステージと
ヨガウェアの組み合わせでコーディネイトしてあります。
それとは別にクインテット用の同素材もあります。

ここでの考え方が、同じダンス動画でも作風の違いに
繋がってくるのだろうと思います。
私の場合、特に今回のような目的で作る場合は
基本的には長回しを重視して、元々のダンスの流れを
なるべくそのまま使おうとしています。
ダンス全体で見たらそれほどあっていない部分もあるけれど、
しっくりくる部分が数か所あるなら、まぁそれでいいやと。

逆にモーションがキッチリ合うシーンを徹底的に
積み重ねていく方法もあるでしょう。この方法は
手間こそかかりますが、逆にBPMの縛りをそれほど
意識しないで済むので、ハマった時の破壊力が高いのかな。

BPMを意識するとどうしても選択肢が偏るんですよね。
例えばカッコイイ系の曲でBPMが180くらいなら
「I Want+オバマス+エージェント」ってなりがちだし、
それがBPM150前後になると「迷走+マリオネット+relations」
ってチョイスに、どうしてもなっちゃうんですよね。

それはさておき。
今回はとにかくシンプルに作るのが目的なので、
基本的に使うダンスは2種類くらいで収める方向で
組んでます。たまにここでダンスが合わず挫折する事も…。

④素材撮り
仮組が終わったら、ここで本番用の素材撮影。
カメラの種類はある程度決め打ちしておきます。
トリオの動画の場合だと…

・Autoカメラ
・Longカメラ
・1stのアイドルの正面UP、正面MID
・2ndのアイドルの右UP、右MID
・3rdのアイドルの左UP、左MID


2ndと3rdの左右の振り分けは変わる事もありますが、
基本的には1つのダンスにつきこの8種類。
だから1作あたり20前後の素材を使う感じですね。

私の場合、センターのアイドルがその曲の
メインボーカル、というニュアンスで作る事が多いので
こんなカメラの配分にしています。この辺は
もう少しコンセプトがある場合に適宜変える感じかな。
AutoはスーパーロングとかMidのカメラを使って
アクセントをつけるために1つ押さえておきます。

⑤カットとカメラを弄る
まぁ読んで字のごとくです。
基本的には4小節ごとにカットを割って、
センターのアイドルを中心に左右のアイドルに
均等にカメラを向けて…といった基本的な作業。
で、その基本を作っておいて、キメの部分なんかに
その流れとは違うタイミングでカットを入れたりする。

この作業が終わったら、データをAEに移行します。

⑥仕上げ
AE上で最後のチェックをします。マスクを切ったり
エフェクトを入れたり色調を整えたり、といった
細かい作業が中心。例えばここでダンスを入れ替えるとか
そういう根本にかかわる作業はしません。っつーか私は
AE上ではそれが出来ないんですよ(笑)。

ともあれ、こういう工程を経て動画が出来上がります。
2週間くらいあれば1本作れるかな、といった感じ。
これが基本的な「手順」になります。

熱心な赤ペンウォッチャーの方がもしいらっしゃるのなら、
この手順を念頭に置いて私の3分前後のダンス動画を見ると
笑っちゃうくらい同じ手口を使っているのがわかると思います(笑)。

そこから先は、この基本手順にどれだけ「手間」を
積み重ねていくかという話になります。コーディネイトを
しっかり考えたり、カメラの数を増やしたり、みたいな。

例えば、



ダンスシーンは3か所のサビの部分だけなのでそれほど
長くありませんが、その全てでセンターのアイドルや
衣装、ステージを変えているので、ダンスの数自体は
基本的に2つだけ(ふるふる・i)なんですが、
仮組後の素材撮影は今書いた手順の3倍くらいかかってます。
左右のUPのカメラでアイドルの視線も欲しかったので、
そこも追加で素材を撮ったりとかね。

コミュ映像とかを使った動画でさえこれなんだから、
純粋なダンスのみの動画となるとさらに酷い事になるわけで。



確かこの時は素材の数だけで言えば200本以上いってたのかな。
モーションを1か所だけ使ったとかそういうのも含めてですけどね。
Autoカメラで5人分のMidが揃わなくて苦労したなぁ…。
公式曲でダンスを考える必要がない部分ほど、カット割とかで
いろいろ考える
事になりますね。

そんな感じで、私の手順をちょっと書いてみました。
ストーリーを持たせる場合にはまた違うやり方を使う事に
なるわけですが、まぁそれは機会があればって事で。

よくぎょPが、
「カットは多いほど作品は良くなると信じて組んでいる」
なんて言うんですが、それはむやみにカットを割るという事じゃなく、
カットを割りたい時に選択肢がある状態で作る、という部分に
大事なことがあるのかなと思うんですね。そうするためには、
才能とかセンス以前に、地味な「下準備」を、時間を掛けて
やっておく必要が、どうしてもあるわけです。

そして怒首領蜂P
「ノーマルPVを100回見ろ、話はそれからだ」
みたいな事を言うのも、これまた才能やセンス以前に
知らない画は使えない、それを知るためには見るしかない、
という当たり前の事実とその実践が最初にある、
っていう事なんだろうなと。

そしてそれを積み上げるための最初の土台、スタート地点
私の場合は今回書いたような作り方の手順というわけです。
これをやれば上手くなるなどというシロモノでは断じてありません(笑)。
無論これがベストの方法って事でもありません。ただ、そういうものが
あるかどうかって、多分大事な気がします。その中身は人それぞれだけどね。

また機会があればこんな話もたまにしたいなーと
思ってみたりみなかったり。そんなエントリでした。
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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