赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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Feed me more!!
はーいご存知ライバックの決め台詞ですねー。
って、お前はどの層に向けて「ご存知」と言ってるんだ。

毎度おなじみアメリカのプロレス団体WWEにおいては
レスラーの事をスーパースターと呼称しておりまして、
故に彼らにはキャッチコピーなり決め台詞が用意されます。
また観客が彼らに送る声援はチャントと呼ばれ、
これも各レスラーに固有のものからもっと一般的に
使われるものまで様々なものがありまして。

さて、これらの言葉は当然ながら英語です。
我々日本人からすると、細かいニュアンスが
わからない
ままに、日本放送時の字幕表示を
頼りにしたり、言い易いからとりあえず使う、
みたいな事もよくあります。

例えばこの「Feed me more」という英語、直訳すれば
「もっと俺を養え」とか「もっと餌をくれ」くらいな
感じになりますかね。転じて、リングの上に立つ
飢えた猛獣たる俺に次の獲物を持ってこい、と。
JSPORTSの日本語字幕は「もっと獲物をよこせ」だったかな。

今日はそんな話を。
プロレスの話題なだけにものすごく長くなった(笑)。


これらのキャッチフレーズやチャントって、
まぁ英語の意味が分からなくても楽しめるものではありますが、
何故そのようなフレーズが定着したのか、言葉や文章だけでは
さっぱりわからない
という領域のものが少なからずあります。

例えば、長年に渡り団体を支えているベテラン、
アンダーテイカーの、かつてのこんなキャッチフレーズ。

「I'll make you FAMOUS.」

直訳すれば「あなたを有名にしてあげましょう」ってな感じ。
意味は分かると思います。しかし何故テイカーにこんなフレーズが
紐付くのか、それを伝えるためにはテイカーの過去の戦いについて
書かなければいけません。

ここで登場するのがWWEのレジェンド、ミック・フォーリー。
この人、この名前以外にもカクタス・ジャックやら
デュード・ラヴやらというリングネームを使い分けていた
サブ垢兄貴のはしりだったわけですが(誤解)、
この当時はマンカインドという名前で、テイカーとの一騎打ちを
「ヘル・イン・ア・セル」方式で行いました。

Hell in a Cell。
リングの四方を金網に囲まれた金網デスマッチは
プロレスにあまり詳しくない人もわかるかな。
その金網が天井、上の部分にもあるのがこの試合形式。
周囲を完全に金網に囲まれ、逃げ場がない状態で
気が済むまで闘え、
というわけですね。
遺恨清算のための完全決着ルール、ってヤツです。

だから当然のごとく試合はヒートアップします。
で、その流れの中でこの金網の天井部分に両者が上がり、
地上3階くらいの高さの場所で殴り合う。

いやそこで「なんでわざわざ上がるんだよ」と
疑問を呈さないのがプロレス観戦のお作法ですよ?(笑)
ともあれ不安定な足場でのバトルですから、
「落ちたらヤバい」という緊張感が否応なく付きまとう。

で。
二人の対戦も当然のごとく戦場は天井に移り、
そこでミックを捕まえたテイカーが、なんとその高さから
彼をリング外の地上に放り投げたのよ。マジで。

もっとも、落ちた先には実況ブースの机があり、
そこに背中から落ちてブースは大破。
それが言わばクッションの役割を果たして
くれたわけなんだけど、それにしたって尋常じゃない。

しかしながら突き落とされたフォーリー、
大ダメージを受けながらも試合は最後まで戦い抜いた。
そうなると観客の賞賛はミックの方に向く。
なんて無茶をするヤツなんだと。

ちなみにミックはやはり別のヘル・イン・ア・セル戦で
天井の金網上でのバトル中に足元の金網に叩きつけられ、
その勢いで金網が外れてリング上に背中から落ちる、
という酷い目にあっています。しかもこの時リングには
ブチまけられていた画鋲が一面に広がっていたという…。

この「クレイジーなバンプ(受け身)」によって
ミックはその名を上げ、ファンの支持を集める
スーパースターとなっていくわけです。
つまり彼は、テイカーとの戦いによって「有名になった」。

はい、これでもうお分かりですね?
テイカーのあのキャッチフレーズの意味。

俺がお前を有名にしてやんよ。
その方法はどんなものかわかるよな?


説明長っ!(笑)
でもこの試合自体がWWEの試合の中でも屈指のインパクトを
残したとして、今でも話題に上るほど「有名」ですから
過去の出来事が前提と言っても、まだわかりやすい方です。

過去の事を知ろうが知るまいが、我々では感覚的に
追いつけない
ケースなんかもあったりする。

「Austin 3:16」って見た事ありますか?

有名な"ストーンコールド"スティーブ・オースチン
キャッチフレーズというか、トレードマークというか。
知らない人がこれだけを見れば、恐らくは
3時16分に何があったの?」
と思うでしょう。私もそうでした。
でも、これは時間を示した数字ではありません。

とりあえず、ものすごく端折って説明しましょう。
このフレーズが生まれた当時の抗争相手が、ある事情で
聖書の第3章16節に深く感銘を受けた、と言っていたんです。
(しかもキャラとしてじゃなくリアルの事情に絡む発言だった)
それを受けてオースチンがこう切り返した。

「テメェの聖書の3章16節に何が書いてあるかは知らねぇが、
 オースチン書の第3章16節(Austin 3:16)には
 『テメェのケツをシバきあげる』と書いてあるぜ」


「Austin 3:16」とは「オースチン書第3章16節」の意味で、
平たく言ってしまえばそこに書いてある
「気に入らねぇヤツはシバくぞコラ」
という(一方的な)主張を示したキャッチフレーズというわけ。
ああ、当然ですがオースチン書なんてもんは存在しませんよ(笑)。

ここまでの文章で、言葉の意味や来歴は説明できたと思います。
でも今回はさすがにそれ以上の事は伝わらない。
「なるほどそういう事ね」と納得できる人って少ないんじゃないかな。

このセリフ、全米で爆発的に受けたんです。
元々「テキサスの荒くれ者」キャラではあったんですが、
このフレーズとともに、一気にストーンコールドは
スターダムにのし上がっていきます。

その勢いは、当時ライバル団体に押されていた
WWEという団体そのものを押し上げていく。
そのライバル団体WCWに出現した反体制集団nWoもそうですが、
品行方正なスーパースターよりも、むしろ体制に流されない
ちょっとアンチヒーローなタイプが支持された時期です。
スーパーマンじゃなくてスポーン、みたいな感じかな。
それはちょっとした社会現象でした。

なにしろ、ストーンコールドの最大の抗争相手は
彼が所属するWWEのトップであるビンス・マクマホン。
社長だろうがなんだろうが気に食わないヤツはぶっ飛ばす。
最近の流行で言えば「倍返し」的な話ですね(笑)。

さて、キャッチフレーズの話に戻って。
この先は個人的な推測や感想でしかありませんが。
この「Austin 3:16」というフレーズは、簡単に言えば
聖書を絡めたネタです。日本と比べてアメリカは
遥かにキリスト教との「距離感」が近い国でしょう。
信者であるかどうかもさることながら、それとは意識しない
日常生活のレベルでキリスト教的な文化というか、
そういうものと身近に接しているはずです。

だから我々では、その辺りのニュアンスはわかりづらい。
仮にこれを仏教の言葉に代えても変わらないだろうしね。
でも、その由来が聖書方面に絡んでいるものって結構あるんです。
技の名前になりますが、「Wall of Jericho」なんてのもそう。

それでも、「知らないから」「わからないから」
という理由が障害にならないのがいいところ。
それに、先程の例も含めてWWEってのは
決してお行儀のいいコンテンツではありません。
それは声援のための掛け声もまたしかり。

むしろ知ってても知らなくても同じフレーズを同じ会場で叫ぶ、
その事が生み出す一体感
を楽しめるわけですから。

ファンの間では伝説となっている2002年の日本公演。
もうね、私も含めた日本の観客たちは、テレビの前ではもちろん
日常生活の中では到底叫ぶ事の出来ないそれらのチャントを
言いたくて言いたくてうずうずしてましたね(笑)。

競馬で例えれば「イレ込んで引っ掛かってる」状態。
だから試合開始直後から「We want Table!!」の大合唱。
いやそれ必殺技だから。お出ましはもっと後だから(笑)。
開幕「A○○ Hole」もあったな。いやいくらなんでも
ゴング直後からそれは早すぎるだろと(笑)。

コールやチャントというものには、ちょっとした魔力があります。
カラオケにも似たような魔力があるんだけど、上手い下手を
気にしなくていい分こっちの方がパワーがある。

本来ならこの魔力にはちゃんと使用制限がかかっていて、
つまりあるレスラーに対するチャントは、そのレスラー自身が
いる時か、登場を願って声援を送るケースに限られる
んです。
ところが、時にシンプル過ぎるチャントが
変に広まっちゃっていくケースもある。
ストーンコールドの「What?」なんてその最たる例ですね。

何のことはない、誰かが何かを言ったら、その終わりに
「What?」って言うだけ(笑)。はぁ?で?なんて?と。
要するに、お前の話なんて真面目に聞いちゃいねぇんだよ、
聞く価値もねぇよ、みたいな感じで相手を小馬鹿にしてるわけ。

元はと言えばストーンコールド自身の発言を
観客がチャントとして使うようになり、彼がリングを離れた後も
気に食わないヤツ(つまりヒール)が何かを言っていると
時折「What?」のチャントが勝手にかかるようになりました。
この前はTNAという別団体の試合会場でも使ってたヤツがいた(笑)。
よその団体だっつーのに、ねぇ。ここまで来ちゃうと
さすがに観客も空気を読んで全員の大合唱って事にはならないけど。

プロレスの話だったので無駄に長くなった(笑)。
そろそろまとめると、こういった声援の類ってのは、
確かにそれを送る我々自身の、ある種のストレス発散的な
意味合い
というのもありますが、それ以上に
「その声援を受ける存在」のためのものである、
というのが大原則だと思います。

コールやチャントにはそれぞれ意味があるけれど、
それを知っているかどうかはとりあえず二の次。
先程も書きましたが、どんな人であろうが
その場で同じコールをする事で、リング上のレスラーに
声援を送ろうよ、という目的がある
、って事。
会場全体が一体感を感じられるようにするための、
言わばツールみたいなもの、なんですよね。

そうそう、コールやチャントの類似例として、サインボードがあります。
思い思いのメッセージを書いてリングに向かって掲げるボードの事。
野球やサッカーの観客席でも目にしますよね。

あれ、WWEの会場では、あまりにアレな内容だったりすると
係員が来て取り上げられます。TV中継が入っている事が
多いってのもあるけど、関係のない人の迷惑になるような、
自分本位なものはよくないよね、
って事なんでしょうね。
コールやチャントも、止める手立ては少ないにしても
それと同じなんでしょう。

という事で今日の話はここまで。
プロレスの話と言っておきながら結論は違う方向に行ったな(苦笑)。
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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