赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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カクテル職場訪問<その4>
長々と続けてきたカクテルパーティ裏話?も
とりあえずこの話が最後。

参加者の方にご提出頂いた作品は、
運営スタッフがそれぞれ内容を確認して、
ブロック編成の参考に出来るように「評価」を行います。

今日はそれにまつわるお話を・・・と言っても、
個別の作品に対する具体的な話は一切しないからね!(笑)
そんなもん表沙汰になったら大変な事になるよ・・・。

単純に動画を見る時と違い、カクテルの提出作品を
チェックするときは、すべての作品に対して具体的な形で
感想と評価を残す必要があります。
全ての動画が
パーティにおいて使われるわけですから、普段のように
好き嫌いや合う合わないだけでは判断できません。
私なりのその方法論を、書ける範囲でご紹介しようかなと。

一応前提としてお断りしておきたいのは、
これはあくまでも私個人のやり方であり考え方である、って事。
スタッフごとに違うやり方や考え方で動画を見ていますし、
ブロック分けはそれらの意見を集約して決められている、
という点についてはくれぐれもご承知置き頂ければ幸いです。


一言でいって、私のやり方は川島さんです(笑)。
つまり「わかるわ」「わからないわ」の積み重ね。

カクテルはイベントの性質上、様々な視聴者が
いるのが前提になります。そして多くの場合視聴者は、
誰が作ったどんな作品も、1回は必ず最後まで見る。

なので赤ペンは、「そういう場所に投げ込む動画」
という前提なのかどうかを気にします。
作風や手法や方向性は人それぞれだけど、
何をやりたい動画なのかが「わかるわ」なのか
「わからないわ」なのか、見る人に伝わるかどうか
大きなポイントに考える、といったところでしょうか。

例えばテーマ消化。
「上手い消化ね、わかるわ」
「テーマはわかるわ」
「テーマがわからないわ」

個人的にはいいテーマ消化をしている作品が好みなんですが、
それは後でいかようにでも評価できるので、ここでは
シンプルにこの3つのうちのどれなのかを確認をします。

ストーリー系に振れている作品だと、2分という
限られた時間で「わかるわ」な内容になっているかどうかは
非常に重要だし、ネタ系の動画はオチないし笑いどころが
「わかるわ」の方が最後まで気分良く見ることができます。

一方、元ネタがある動画について
「(元ネタが)わかるわ」「わからないわ」
だけで評価したり、すごい技術を使っている動画を
「(どうやって作ってるのか)わかるわ」「わからないわ」
だけで評価するのはさすがに筋違いでしょう。
元ネタの知名度とかにも影響されちゃいますし。

だからその点に関しては原則として不問です。例えば
「元ネタがわからなくても内容はわかるわ」なら好評価、
みたいな考え方になりますね。

また作品によっては、意図的に具体性を持たせなかったり、
理屈抜きに力技で押し切っている事もあります。
そういう時は「何をしたいのかわかるわ」な作品かどうかを
確認します。具体性はなくても統一感はあるかどうか、
力技でも乱雑じゃないかどうか、といった感じかな。

こんな具合で、まずはこの「川島方式」(方式なのか)で
テーマ消化や全体的な印象を確認していきます。

その後は作品に「タグ付け」をして分類する作業。
ダンスやステージメインなのか、ストーリー主体なのか、
MMDなのか手描きなのか、ガチなのかネタなのか、などなど。
もちろんひとつの作品に複数つける事もあります。

その上で、同じタグの枠内での評価を考えていきます。
「わかるわ」の積み重ね形式だけだと、作風によって
チェックポイントの数がまちまちになるからです。

例えばダンスメインの動画は、テーマ消化の部分以外は
「わかるわ」要素はそれほど多くないし、逆に複雑だったり
テクニカルな事をやっている作品は、「わかるわ」要素の
チェックポイントが多くなる。これだと前者の評価は
平均値前後に固まってしまい、後者はホームランか三振か、
みたいな極端な評価になりやすくなる。

そこの調整を、同系統の作品ごとに比較しながら見ます。
と言っても、ダンスものならシンクロやカット割を見るとか、
ストーリーものなら内容やまとまり具合を見るとか、
要するにいつも通りの動画の見方とここは変わりません。

普段動画を見る時は、どんなタイプの作品でも
丁寧な仕事がされているかどうかを気にする傾向が
私にはあるので、派手な事、難しい事をしている動画ほど
細かい部分に目が行きがちかな。

またこの際に、レアなタグがつく作品は
内容の如何を問わず「要考慮作品」となります。
他に誰もやらない方向性の作品は、その時点で
置き場所を考える必要が出てきますので。

で、最後に寸評をまとめる。客観的な考察もするけど、
ここでは主観的な好みもかなり入れてます。

「個人的にはすっごく好きだけど、多分わかる人は
 相当少ないんじゃないかなぁ」
「俺にはなんだかよくわかんないけど、元ネタは有名らしいから
 どこで使っても安定して見る人に受けると思う」


こんな具合です。その上でブロック分けの参考として
何かイメージできる場合は付け加える。
「先頭バッター」「トリ向け」みたいなものから、
「バカ」「同枠殺し」というものまで様々(笑)。

ここでは個人的な好き嫌いをハッキリと
表明するようにしています。
自分の評価がブロック編成に直結するわけではないので、
参考意見として機能させるために、率直な感想は
なるべく述べておくって事ですね。

作品の提出がある度にこういった形で評価を行い、
ある程度定期的にそれをきつねPに渡して、
全員の意見を集約する。それを基にしてブロック編成を
きつねPが決めていく事になります。
彼の一番重要で、一番楽しくて、一番苦しい作業(笑)。
時折相談や意見を求められる事もありますが、
こちらから積極的に意見をする事はあまりないかなぁ。

まとめると、提出してもらった作品は

1.作品全体の大まかな傾向とテーマ消化の確認
2.客観的なわかりやすさ、「見せたいもの」の確認
3.同系統の作品との比較による評価
4.トータルでの印象、カクテル的な寸評


という段階を踏みながら、最終的な評価をしています。
どの作品も4~5回くらいは見ている事になるのかな。
仮版の評価は、私の場合は完成しないとわからない部分を
保留にして、仮の評価をして完成版を待ちます。

締切に間に合わない場合でも、内容がわかる仮版の提出を
参加者の方にお願いしている理由が、これである程度
お分かり頂けるかと思います。もし仮版がないとなると、
どれだけ完成品が素晴らしかったとしても、それを
「評価した上で編成に組み込む」事ができなくなるからです。

運営上は「事務的に処理する」という手段を使う事で
大きな問題は回避できるんですが、出来る限り
そういう事はしたくないというのもホンネのところで。
ここは正直難しいところだよなー、と毎回思います。

長くなったけど、これが赤ペンの「カクテル作品の見方」です。
そして個別に動画を見て感じた印象が、本編動画として
他の作品と組み合わさると、また全然違って見えてくる。
それに対する皆さんの反応と合わせて、そのあたりが
運営スタッフならではのパーティの楽しみ方ですね。

・・・しかしまぁ、書けば書くほど自分でも参加したい
つくづく思いますわ・・・(苦笑)。

さて、パーティが終わってもう半月ほど経ちます。
また何かの機会があればお話しするかもしれませんが、
とりあえず思い出話はこのくらいにしておきましょう。
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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