赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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File054:「SMOKY THRILL [CLUB EDIT]」
久々、かつ今年最後の自作解説は、
VRLの赤ペンステージにおける主役の動画について。



昨年のVRFのメインディッシュだった「暴れだす」は
完全にストーリー系PV。だから今年のVRLでは
ダンス動画をメインに持ってきたい、という発想が、
いちばん最初になんとなーくあったんですが。

さて、以前ここでも書いたかもしれませんが、
実は赤ペン、この曲のM@ster Versionが
とことんダメな人
なんですよ(苦笑)。


初めてこの曲が公開された頃、今までのアイマスには
ないタイプの曲
という事で、随分注目されましたよね。
まぁ知っての通りその後てんやわんやな事になって
しばらく音沙汰がないまま、この曲のM@ster Versionが
収録されたCDが出たわけです。

赤ペンもこの曲は結構気に入ってたので、
楽しみにしながら聞いたんですよ。
・・・で、なんかこう、ゲンナリしちゃって(苦笑)。

その理由を一言で書けば「間延びしすぎ!」
とりわけあの間奏がやたらと長くてどうにもこうにも。
元々じっくり歌詞を聞き込むタイプの曲じゃなくて
音を楽しむ感じで聞きたい曲なので、コンパクトというか
メリハリの利いた構成にして欲しかったなーと。
だからゲームサイズはまとまってて好きなんですどね。

その時以降、スモスリのM@ster Versionを自分から
聞く機会は、今に至るまで全くありません。マジで。
そしてその代わりにさんざん聞いていたのが、GEN-ZOPの
CLUB EDIT版。
既にニコ動の方では削除されちゃってますが、
この曲の発表直後に作られたゲームサイズのリミックス。

そんなある時。
GEN-ZOPがフル版でもCLUB EDITを作っている事を
何かのタイミングで知ったんです。実際その後、
歌姫爆宴かどこかのクラブイベントで使ってて。

あーなんかこれいいなー自分で作りたいなー、って事を
GEN-ZOPにお話したのが、去年の夏前くらいだったような
もうちょっと前だったような、とにかく随分前の話。
二つ返事で快くOKを頂いたと思うんですが、そこからは完全に
カクテル6の仕事だったりVRFの準備だったりですっ飛んじゃって。

で、年明け早々に改めて「この曲で作ろう!」
考えたんです。ですけども、ね。
ダンスメインで5分超えの作品は、これまでにも
経験が無いわけじゃないけど、少なくとも私にとっての
主戦場ではありません。まして公式曲はこれまでに
数えるほどしか作っていない。

去年のVRFでストーリーものをガッツリとやった反動で
年明け早々に「今年はダンスPVメインで作ろう」
決めた話は、以前にも書きました。
そこに毎週の黒生での語りコーナーが加わって、
完全にストーリーものをやる余裕がなくなったことも。

そこで、今年のゴール地点にこの曲を置くことにしました。
年末にはこの音源で作ろう、そのために色々と作って
経験を積もう、という目標であり、活動の指針として。
だからVRLが無かったり、私が参加しなかったとしても、
そういう趣旨の元、この曲で作ってたと思います。

ともあれ、9月のNo No WIRE on floorの会場で
GEN-ZOPにそのことを伝えて、VRLの準備に入りました。

ところが、話が予期せぬ方向に転がります。
当初はFull版の音源に自分で律ちゃんと真美の声を乗せて
クインテット版を作ろうと思ってたんです。
でも改めてGEN-ZOPに相談を持ちかけたところ、
音源を用意して頂けるという光栄な話になりまして。

「赤ペンPとGEN-ZOPのコラボって意外性もあるし
 面白いと思うんですよ!」


という一言、すっごく励みになりました。
その後で「だからすっごく期待してます!」と
いい感じでプレッシャーももらって(笑)。
そこまで含めて本当に感謝しています。
ありがとうございました!!

さて、簡単にこの音源のお話を。と言っても、
専門的なことはGEN-ZOPに聞いてくださいね(笑)。

細かい部分は最初のCLUB EDITを基調にして
GEN-ZOPに全てお任せしているんですが、
クインテットバージョンにする都合上、
作り直しになる部分が多いので、それに併せて
いくつかのオーダーを私からお出ししています。

まずはボーカルのパート分け。
2番の部分はM@sterVersionのままですが、
それ以外の部分はゲームのノーマルPV合わせです。
最初にこの5人を並べてスモスリの素材を1本撮り、
歌詞のどの部分を誰が歌っているのかを調べた資料を
お渡しして、それに合わせて入れてもらってます。

ちなみにフォーメーションは通常の竜宮小町に
4th真美、5th律子の並び。
選択画面では
2ndの亜美と4thの真美が並んてますが、曲の開幕で
亜美とあずささんが左右入れ替わり、基本的には
「亜美-律子」「あずさ-真美」の組み合わせになります。
こうしておかないと、声が同じ亜美と真美が同時に
歌っちゃう場面が多発
して都合が悪いんです。

次に、間延び感の一番の要因である間奏部分の処理。
ここはギターソロの部分を半分の長さにしてもらっています。
GEN-ZOPはクラブイベント用にもっと間奏部分が短い音源を
作ってるんですが、シャイニーフェスタのバンド映像を
使う事を考えてたので、適正な分を残す形で依頼しました。

で、そこに真美の「ギターソロ、キャモ~ン!!」のボイスを。
言うまでもなくキラメキラリのアレですね。
最初はここで全員分のボイスを入れようと思ってたんだけど、
試しに真美ボイスのみで作ってもらった音源が
なんかやたらと馴染んでて、全員のボイスを入れると
逆に埋もれちゃいそうなので、真美一人だけで行く事に。

音源のやり取りをしながら私もGEN-ZOPも妙にツボにハマって、
「せっかくだからエコーは左右にパンしちゃいましょう!」
とさらに赤ペンが提案、あんな具合になりました(笑)。

以上のオーダーを随時伝えつつ、音源が完成するまでは
他の動画を製作。その間にもうひとつ決めた事が、
衣装とアクセサリのコーディネイトです。

パレスオブドラゴンを衣装に選んだのは、
クインテットで作るなら全員違う衣装にしたいなぁ、
という単純な理由です。一見簡単そうな話に見えて、
亜美と真美が一緒にいる事が何気にネックでしてね。
結局、選択肢がこれくらいしかなかったんです。
余談ですが、この時「The PALACE of DRAGON」という
ステージのタイトルが同時に決まりました(笑)。

アクセサリを付けたのは、真美の「量産型衣装」が
さみしくなっちゃうのを少しでも防ぐため。
素直にPS3の小町アクセを選んだんだけど、
乙姫ウィッグと魚はやりすぎなので除外。

頭には何も付けないとして、足はどうしよう。
ちょっと考えて、星のアンクレットを選びました。
「Get Over」で、"パラレルのパラレル"の象徴として
選んだ、お気に入りの星セットのひとつ
です。
箱○からある衣装にPS3のアクセに私のゆかりの品、
全部まとめてこの竜宮小町ですと、まぁそんなところです。

また前述のように、この動画を作ることがまずあったので、
それに合わせて決めた幕間劇などの演出もたくさんあります。
クインテットのダンスが使えてフェスっぽい屋外の
ステージという事でバルーンステージを選んだこととか、
それに絡めて考えた、ギターソロ映像を使うためのギミックである
巨大モニター付きの飛行船を、それ以前から伏線として出すとかね。
あ、これは完全にパトレイバー2のアレです。いっそ飛行船を
黄色くして「Ultima Ratio」って書こうかと一瞬考えた(笑)。
ギターソロ友情出演の美希と千早が号外の新聞で
扱われていることもそうですね。

そしていざ映像の編集。でもいつもと同じ!(笑)
Premiereで頑張ってダンスを組んで、AEでエフェクトと仕上げ。
その手順や方法論に特別な事は全くありません。

考えた事といえば、まずはダンスのチョイスかな。
公式ダンスが存在しない2番の部分は、当然基本は
クインテットのダンスからの選択になるんだけど、
曲調を考えるとやっぱりアクの強いダンスが欲しい。

そこでトリオ曲ですがきゅんパイアを使い、カメラ割と
エフェクトでトリオである事をごまかしてます。
その分、次のHHbのダンスからはロングのカメラを使って
5人のフォーメーションを見せるようにバランス取り。
ギターソロ後の部分も同じロジックです。

ギターソロは、まずあのウィンクを見せたくて
伊織のところに美希を。
千早は同じハニーサウンド繋がりであずりつ。
ファンキーノートは亜美真美がギターとベースなので
それを逆手にとってネタ成分に。
R(略)Pから頂いた素材をさらに拡大してフィルタをかけ、
なるべく他のメンバーが写りこまないようにしています。

またこの曲は「CLUB_MIX」と冠されているので、
クラブっぽい雰囲気を積極的に入れるべきなんでしょうが、
そっち方面の素養は私には無いと来たもんだ(苦笑)。
仕方がないので、まずはステージ動画としてダンスをしっかり
見せる部分に注力し、前述の「非公式ダンス部分」と
イントロに色々効果を入れて、本家スモスリのダンスは
エディテッドPV的にシンプルに見せる、というメリハリを
つけるように心掛けたつもりです。

そして、そのフォローって程でもないんですが。
今回のセットリストのステージ動画は、どれもシンプルで
ほとんどエフェクトを使わない形で仕上げています。
もちろんそれは「ライブステージだから」という趣旨が
あるからなんだけど、最後に控えているこの動画を
より強調し、メリハリをつける目的
もありました。
最後はライブもクソもなくアガってくれればいいし(笑)。

そんな感じで黙々と動画を組むこと1ヶ月。
今年1年の総決算として充実した製作でしたが、
終盤になればなるほど、どこをどう直したらいいのか
感覚が麻痺してわけがわからなくなる(笑)。

職場の都合で年末年始に取れなかった有給休暇を
14日に突っ込み、結局金曜と土曜の本番以外の時間で
ずっとこの動画と幕間劇(sign)を組むことに。
「暴れだす」と「sailing day」を同時進行していた
昨年のVRFと全然変わらなかった(苦笑)。
完成したのは土曜日の20時過ぎでした。ギリギリやなぁ。

でも、その甲斐あって賑やかな動画にはなったかな。
今年は卓球Pがパブリングビューイングしてくれてたので
聞きながら生放送をしていたんですが、ギターソロのところで
みんなが「クソずるい」と連呼するのを聞いて思わず
モニタの前でガッツポーズしましたわ(笑)。


もう一回これが出来るかと訊かれたら、それ以前に
「やりたくない」と答えたいんだけど(笑)、
今年やって来たいろんな事を、できる限り詰め込んで
形に出来たかなーと思います。いやー、魂削ったわ。
5周年のあずささん動画は、力は入ってたけど
そこまで根詰めて作ってはいませんからなぁ。

これが2012年最後のお仕事になるかな。
もう1本作るかもしれないけど、それは間違いなく
赤ペンPのお仕事ではないはずなので(苦笑)。
次に何をやるかはまた考えます。

っつー事で、久々の長文解説でした。
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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