赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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Pとこの1枚・"裏"(『ブロガーとこの1枚・・・』?)
VRLのテキスト企画である、アゥP主催の
「Pとこの1枚」に、赤ペンも参加させて頂きました。

・・・で。
いくつか候補がある中で、一応VRLっぽいものを
選ぼうと考えた結果があのチョイスだったんですが、
他の方のご紹介を読み進めるに連れ、どーせだったら
もっとトンガってもよかったかなー、などと考え始め、
せっかくなので最終候補に残っていた中から
「裏の1枚」を選んで自分のブログで書いてみようかと。
「自分のブログで紹介」という動きもあるようなので
それに乗っかる格好ですね。

・・・内容次第ではアゥPに訴訟を起こされそうだけど(笑)。

では早速、赤ペンPの選ぶ裏の1枚。
ロック系どころか、そもそも音楽アルバムでもありません。

COMPILER

1990年から月刊アフタヌーンに連載されていた麻宮騎亜のマンガ
「COMPILER」(コンパイラ)のドラマCDです。


当然、まずは原作となるマンガの事について触れなければ
いけないんですが・・・これ、説明難しいよなぁ(苦笑)。

ジャンルで言えばSFコメディであり、作者である麻宮騎亜の
他の作品(サイレントメビウスとか)と世界観的に
クロスオーバーしていて、そちらにこのマンガのキャラが
顔を出したりなんかしているんですが、そのストーリーは
マンガやらアニメやら特撮のパロディで構成されていて、
本筋らしきものはあまり無いという・・・(笑)。

マンガからドラマCDを経て最終的にはOVAにもなりますが、
まぁ元がそういう作品ですので、その方向性は推して知るべし。
って事で、面倒だから説明は全部割愛!(笑)

さて、本題のこのCDについて。
元々マンガがそういったテイストだったわけですから、
一応話の流れはあるものの、基本的にはパロディネタ
詰め込まれていきます。そしてドラマCDですから、
当然それぞれのキャラクターに声優さんが配役されますよね。
その顔ぶれが、

松井菜桜子/水谷優子/佐々木望/山寺宏一/川村万梨阿
堀内賢雄/古田信幸/松本保典/玉川紗己子/林原めぐみ
若本規夫/屋良有作


当時を知る人にはお馴染み、キングレコードの
スターチャイルドレーベルライン
で固められた名前ばかり。
今で言えば豪華キャストという事になるのかもしれませんが、
それより何より、全員実力がある上にツーカーの仲(笑)。
他の作品で競演しているメンバーも多かったしね。

かくして、原作に存在した各種パロディ要素に、
非常にメタ成分の高いアニメのパロディ
声優さんたちが加えていったわけです(笑)。
ストーリーそっちのけで別のアニメ作品の
役柄になりきっての会話
が平気で始まったりする。
無論前置きなんてありません(笑)。

そのためCDに付いているブックレットには数ページに渡って
ドラマ内で出てくる各種単語の解説が記載されるんだけど、
それどころかドラマ内では声優さんどうしがお互いの
プライベートな話までネタに織り交ぜてくる。

「フッ・・・"クリス"と呼ぶかい?」
「それだけはやめて頂戴」


例えばこの会話、どれだけの人がついていけるんだか(笑)。

最初のセリフは山寺宏一、次のセリフは川村万梨阿。
川村さんの旦那は「ファイブスター物語」でお馴染み永野護
この人の渾名が「クリス」だった事をネタにしているんですね。
余談ですが、永野護は自分のバンドでベースを担当していて、
この渾名は彼が好きだったYESのベース、クリス・スクワイアに
ちなんでいる
という由来があったりします。

・・・と、ここまで知らないとこの瞬間には笑えない。
どんだけ身内ネタなんだと(笑)。この会話で川村さんは
役柄そっちのけの低い声で機嫌悪そうに食い気味で即答(笑)。
他にも明らかに素で笑いながら演技している音声が
平気で収録されちゃってます。

全編こんな具合なので、どこまでが台本でどこまでが
アドリブなのかさっぱりわからない(笑)。
このドラマCDはシリーズ化され、回を追うごとに
内容はマトモ、というかマシになっていくんですが(苦笑)、
とにかく最初の1枚がはっちゃけまくってた。
当時何度も聞いた非常にお気に入りのドラマCDでした。

ブログ企画用に選ぶ1枚としてこのアルバムを
外した理由、なんとなくお分かり頂けますでしょうか。
あまりにも内輪ネタが多く同時代性も高いため、
今から初めて聞いても全く意味がわからないんです(笑)。
こういうのは好みもはっきり分かれるでしょうし、
あの企画には、今も聴き返せるものをご紹介する方が
いいかな、と考えた次第です。

さて、私にとってのこのアルバムの意義について。

以前からこのブログでも書いているように、私がいわゆる
「オタク界隈」と積極的に関わるようになったのは
「機動警察パトレイバー」という作品がキッカケなのですが、
そこから流れ流れてこのアルバムに辿り着いた時、
全然関係ない別のスイッチが入る事になるんです。

ブックレットの冒頭のあいさつ文で、このアルバムについて
「YMOの『増殖-X∞Multiplies』みたいなものにしたかった」
という記述がありましてね。

YMO

1980年リリースの、YMO4作目のアルバム。
ご存知の方も多いと思いますが、曲と曲の間に
「スネークマン・ショー」のコントが入っている事で
有名な1枚です。えーと、スネークマンに関しては
解説すると終わらなくなるのでググってください(笑)。

ついでに書けば「COMPILER」のドラマCDはドラマオンリーで
全然YMOのアルバムっぽくない構成でしたが、ドラマ部分は
本家のようなブラックジョークこそないものの、
結構エゲツないネタを平気で使っているという点では
若干似ている部分もありました。

無論YMOについてはこの頃既に知っていたけど、
積極的に聞いていたわけではありませんでした。
それこそ「RYDEEN」は知ってるよ、くらいな感じ。

で、前述のブックレットを呼んで興味が湧き、
CDをレンタルして聞いてYMOよりスネークマンにやられ(笑)、
レンタルショップにほぼ全て揃っていたスネークマン関連の
CDを片っ端から借りまくり、その勢いで他にもあった
ラジオドラマ的なアルバムをよく借りるようになります。
元々深夜ラジオを聞きかじっていた人間ではあったんですが、
それらの積極的な体験が私の中に下地として積み重なりはじめました。

その後大学時代に塾の先生として生徒の前で喋っていた事や
立川談志がキッカケで落語を聞くようになった事、
私設サークルで、今で言う「オフ会」の司会じみたことをしたり、
社会人になってゲーム会社時代にイベントでマイクを持たされたり、
その後転職してコールセンターのオペレーターをやったり・・・。

そういった経験が上乗せされて出来上がったのが、
ラジオや生放送でウンザリするくらいよく喋る、
今現在の赤ペンPのキャラクター
です。
うん、この結論付けもあの企画に向いてない気がしたんだ(笑)。

個人的に一番好きなこの手のラジオドラマCDは
キッチュこと松尾貴司の「ラジオヘヴン」なんですが、
さらにその源流にあるこのアルバムを選んでみたいなと。

そんなわけで私の「裏の1枚」をお送りいたしました。
本家の企画はなんかすごい人数から原稿が集まっているようで、
いろんなアルバムが紹介されていて非常に面白いです。
まだご覧になってない方は是非ご一読を!
この記事に対するコメント

おや、こんなとこでも共通項が。
まぁ色々やりたい放題の面白い作品でしたよね。
当時の年齢相応の知識では、巻末の解説がないとほとんどのネタがわからなかったですが…(笑)
「KITCHEN DISCOTHEQUE」が好きで好きで、ニコマス初期にはこの曲であずさ・雪歩の動画を作りたいと思っていたものです。
今だと貴音・雪歩になるでしょうか。髪型的に(笑)
【2012/11/28 01:01】 URL | ハイド #su5KoE9w [ 編集]


> ハイドP
あー、まぁなんかこの共通項はわかりますね。
KITCHEN DISCOTHEQUEなんて単語の並びは何年ぶりに見ただろう?(笑)
じゃあハイドPがそれ作って、俺がDRINKの「BLIND GAME」作れば・・・
って、もうあるんですよね(笑)。じゃあよろしくお願いします!(無茶振り)
【2012/11/29 19:47】 URL | 赤ペン #Td/ILGRk [ 編集]


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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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