赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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あの日あの時<その3>
「9・18事件」とまで呼ばれる、アイマス界隈を襲った大騒動。
そのキッカケは小町組がプロデュースできなくなったという
仕様変更が発表された事から始まりました。

諸々の事情やその是非はひとまずおくとして、結果的に
メーカー側の意図とユーザーの要望との間に乖離があり、
それが埋められなかったからこそ騒動に発展した、
という点は、間違いないでしょう。

でも、既存のキャラクターがそのまま登場する続編なのに
その一部だけを選択不可にするというのは、寡聞にして
あまりお目にかからないシチュエーションでもありますし、
いくらなんでもメーカー側だって一定の反発は予想していたでしょう。
その上で、恐らく想定外だっただろう事が2つ。

ひとつは、そもそもの反発の規模の大きさ。
ただしこれに関しては、<その1>で書いたように
その後に発表された情報が影響してしまった事も
ありますし、逆にリスクマネジメント的な側面での
「甘さ」があった、と指摘されても致し方ない
部分はあったと思います。

けれども、もうひとつの方はさすがに
どうにもこうにもならなかったんじゃないかと思います。
何しろ自分達が叩かれるのではなく、
ファン同士が殴り合いを始めてしまったんだから。

同じアイマス界隈で、自分の隣にいる人。
何がキッカケでアイマスを知ったのかは違うでしょう。
どのアイドルが贔屓なのかも違うでしょう。
多少の考え方の違いだってあるでしょう。
でも昨日までは、同じ「アイマス好き」には違いなかった。

ところが、この騒動に対するスタンスが
人によって様々である事を知ってしまった瞬間から、
「同じアイマス好き」には、見えなくなったんだと思います。

そう、「知ってしまった」瞬間から。
「同じ」アイマス好きに、もっと言えば「アイマス好き」に
見えなくなってしまった。

<その1>でも触れたように、ステージの様子は
Ustreamの生中継でリアルタイムに配信されてましたし、
今はtwitterを始めとする各種メディアによって、
いろんな情報や考えが一気に広がります。

つまり、情報の伝達速度の「速さ」と「早さ」が
この件をあっという間に広め、併せてファンの耳目には
それに対する反応を、つまりは「スタンスの違い」を否応なく
飛び込ませちゃったのかなぁ。それも一人ひとりが
自分自身のスタンスを確認するよりも前の段階で。

小町組プロデュース不可は許さん!と言っている人が
そこに何人かいて、でもそのうち半分は
「ジュピター許すまじ」とも考えていて、残りは
「いや、男性アイドルって面白い試みだよね」
みたいに考えてたりする。

それがわかった瞬間、一枚岩だと思っていた
その関係が、ちょっと揺らぐ。

アーケード版の頃から知っている人がいる。
無印版から入った人がいる。
声優さんを追っかけて知った人がいる。
ニコマスなどの二次創作が入り口だった人がいる。
SPやDSでまず知った人がいる。

この時点ではまだアニマスもモゲマスも存在しません。
それでも目立った入り口が既にこれだけあって、
長い年月も経っている。だからいろんな人が
いる事くらい、誰だって理屈では納得できる。
そういう事はアイマスに限らず、それなりに長く続いてる
界隈ならどこにでもある。というか、下手したらもっと酷い。
でも、聞くと見るでは大違い、とはよく言ったもので。

こういう時、
「イヤな情報は自らシャットアウトするしかない」
という考え方は、現在のインターネットを取り巻く環境を
鑑みた時、確かに考え方としては正しいと思います。
でも、考え方が正しいという事と、その考え方を正しく
実現できる事とは、全く別の話。

私は騒動から1週間後に、この件に関してまとめたエントリを
ブログに上げたんですけど、それまでの間、このブログの
カウンターの回り方が、明らかにおかしかったんです。
何も更新していない日でも、普段の2~3倍くらいあった。
それどころか、私の知人のニコマスPで、ブログはあるけど
しばらく更新していない、という人のところのカウンターも
あり得ないくらい回ってた、と聞きました。

不安になったら、仲間が欲しくなる。
自分と同じ意見を持っている仲間を。
その意見を言葉にしてくれている仲間を。

それを探すために情報を仕入れようとして
ネットワークにアクセスし、結果として
自分にとって好ましくない意見や考えを
大量に見聞してしまう。そういうスパイラルが
当時はあったんじゃないかと思います。
見聞した上で自分の中でフィルタリングする、
という作業は、決して簡単ではないからねぇ。

昨日まで仲間だと思ってた人が、急にそう思えなくなった。
そういう疑心暗鬼や不安が突然襲ってきたわけです。
いっそ最初から「アンチアイマスです」と言ってる人の方が、
真意がわかっている分だけ、恐怖という点では薄いでしょう。

後程また書くことになると思いますが、
単にゲームの仕様の部分だけが取り沙汰されたのであれば
この騒ぎはもっと早く落ち着いたと思います。

それをキッカケにして、たとえ客観的に見れば
当たり前の事であったとしても、
「みんな色々と考え方が違う」
という事実を、こういうネガティブな状態で
一気に見る羽目に陥った。

それがこの騒動、というよりは
「混乱」を助長し、小町組の4人が手の届かない場所に
行ってしまうかのような「不安」をさらに煽り、
メーカーのみならずユーザー同士の間にすら
「不信」を植え付けた。その結果が、
あの嵐のような日々。私はそう考えてます。

だとしたら、そりゃどんな理屈も通用しません。
だって、これって完全に感情論だもの。
理屈で押さえ込もうとされたら、むしろ火は強くなる。

で、こういう時にはいわゆる「叩き」という行為が
表面化するわけなんだけど、往々にしてこの場合、
「叩くべき相手」ではなく「叩ける場所にいる相手」に対して
その矛先が向きがちになるわけで。

この騒動の火種は「ゲームの仕様変更」にあるわけだから、
叩くべき相手がいるとするなら、それは仕様を変更した人、
すなわちメーカーだというのが話の筋としては正しいでしょう。
あくまでも「話の筋としては」、ですが。

でも、まぁそうはならないのが世の常人の常。
<その1>でご紹介したアイマスラジオの一件なんかは
まさにこれですよね。声優叩いてどうすんのよと。

私自身の体験談としてひとつだけ、
さすがに時効だろうから書きます。

当時このブログの非公開コメントで、
匿名の方からお叱りを受けたことがありました。
この騒動に関するエントリを上げるちょっと前かな。
さすがに全文を転載するわけにも行きませんので、
その趣旨をかいつまんでご説明するとですね。

「あなたはあずささん贔屓なんですよね?
 いわば今回の件では直接的な被害者ですよね?
 なんでそんなに落ち着いていられるんですか?」


これは「叩かれる」というレベルには程遠いですけど、
その矛先がメーカーに、ゲームの仕様自体に向いていない、
という点では大きな違いはありません。

具体例の全容把握はまず無理ですが、
こんなような話は当時あちこちで、
相応に起きていたんでしょうね。

メーカー側からしたら、これほど面倒な
「想定外の出来事」はないでしょう。
単に「メーカーふざけるな」という反発であれば、
メーカー側が我慢すれば済む話だし、もう少し経てば
いい意味での「反撃の機会」だってあるでしょう。
一般社会でもこういう事は日常茶飯事だったりする。

でもユーザー同士が殴り合いを始めちゃったら、
メーカー側は手が出せない。見ていることしか出来ない。
それどころか、「反撃の機会」もなくなっちゃう。
投入した情報に対するリアクションがメーカー側には
返らずに、その情報を酒の肴にして、またユーザー同士が
丁々発止やり合っちゃう。ただの燃料投下と変わらない。

結局、以降のメーカー側の対応はあらゆる意味で
後手後手に回ることになります。

■プロデューサーであるファンの皆様へ|アイドルマスター公式ブログ
http://ameblo.jp/project-imas/entry-10681343812.html


騒動を受けて公式側から出されたアナウンスですが、
この記事が上がったのが10月25日。
あの騒動が起きてから1ヶ月以上が経過しています。

いろんな事情があったであろう事は推察します。
内容に関しても、問題があるとは思わない。
ただ、対ユーザー対応という点に絞って考えた時、
その意思表示のみをするのであれば、このタイミングが
あまりにも遅きに失した感は否めません。

それが当初からのスケジュールに沿ったものなのか、
あるいはこの状況を鑑みて何らかの変更があったのか、
真実は定かではありませんが、TGSステージでの発表以降、
アイドルマスター2というゲームに関する情報公開、
目立ったプロモーション活動はあまり見られなくなりました。

例えば新しいゲームシステムの話がちょっと出てきたり、
先行発売されるCD(MA2)の話題はあった。
でも、それこそ竜宮小町やジュピターに関する
紹介のような話題はほとんどなかった。
次にゲームに関する大きな情報が公開されるのは、
S4Uモードの存在が明らかになる年明けまで
待たなければいけません。

繰り返すけど、この宣伝スケジュールがどういう経緯で
どんな風に決まったものなのかはわかりません。
でもこの状況下において、
「下手に動かず我慢してじっと待つ」というのは
結果としてベストの選択肢でした。

そう。
先程は「遅きに失した」と書きましたが、それはあくまでも
アクティブに火消しに回る必要がある場合の話です。
火の手の大きさが手に負えなくなったこの段階においては
自然鎮火を待つのが一番確実ですし、まだ発売前の、そして
アニメ化やPS3などの展開がその後に控えているアイマス2には、
その「待つ時間」があった。

この事に対する評価は人によって、判断基準によって
まちまちでしょうから、ここで結論付けはしないでおきます。
客観的事実として、燃える所は燃えたし、でも全てが
燃え尽きる事はなかった、というところでしょうか。

また今回のエントリの趣旨からは外れるので割愛しますが、
この時、あるいはTGS直後のインタビュー記事などで、
ファンに対して「プロデューサー」という呼びかけの言葉を
使っている事も、何気に面倒な話だなーなんて思ってるんですが。

さて、ファン同士の殴り合いに関しては
ひとつの象徴的な出来事が起きる事になります。
それは次回に。
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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