赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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あの日あの時<その2>
アイマス2の発表に際してどんな事があったのか、
ステージから続く流れを前回書きました。

ただ、最初にも書いた通りその騒動の直接的な
火種になった「小町組プロデュース不可」という部分が、
何故旧来のファンの多くにそこまで拒否反応を示されたのか、
それを説明するのって、実はなかなか難しいんです。
なので、たとえ話でどこまで噛み砕けるのかは
正直ちょっと自信が無いんですが。

実際にそうである人はもちろん、そうでない人も含めて、
あなたが「アニメでアイマスの存在を知った人」だとして、
まずはこんな状況を想像してみてください。

アニマスに興味を持ったあなたが、
ゲームの存在を知って「ちょっとやってみよう」と
アイマス2を手に取りました。いざゲームの中身を見ると、
小町組の4人は選択できない仕様になっています。

さて、その事に対してあなたは怒りますか?


まぁ、いきなり怒る人はほとんどいないでしょうね。
だってアニメで竜宮小町は、真っ先にああやって
ユニットを組んで活動していたわけです。
プレイヤーがプロデューサーだというのなら、小町には
秋月律子という専任のプロデューサーだっているわけで。

ついでに書けば、この仮定であればあなたが手にしたのは
PS3版である可能性が高い。1回クリアしたら
エクストラモードで小町組とのおまけシナリオも楽しめる。

実際にそこまでゲームをやった感想として
「この4人もちゃんとプロデュースしてみたい」とは
思うかもしれません。
でも、少なくともこの仕様が突拍子のない、
怒りの感情すら湧かせるようなものだとは、
たぶん誰も思わないでしょう。

この流れじゃどうやったって騒動なんて
起きそうな気配はありませんよね。
でも騒動になった。ゲーム発売前なのに。

それはもう「前提条件」が違うからだ、という
説明をするより他にありません。
だから無茶な例えにならざるを得ないんだけど
もうひとつだけ、話に付き合ってください。

例えば今、アニマス第二期の制作が発表になったとしましょう。
その壇上で、第一期では13人いた765プロの主要な登場人物が、
第二期では4人が減り、登場しませんと言われた。

例えばアニマスがバトルものの作品で、一期で戦場の露と
消えた4人が出ない、みたいな理由があるならしょうがない。
でも、特にそういった理由は明示されなかった。

で、もしその4人の中にあなたの贔屓の子がいたとしたら
どんな風に感じると思いますか?

・・・この例え話のどこに無理があるかと言えば、
アイマス2では、確かに小町組の4人は選択できないけど
ゲームにはちゃんと出ている、という点。
「なんで騒動になったんだろう」と疑問に思う人の根拠も
このあたりにあると思います。

でも、そこが先程書いた「前提条件」の違いです。

アイマスという界隈を長らく支えてきたのは
アーケードやXBOX360版、L4Uといった
ゲームでした。当然そこではプレイヤーが
全てのアイドルを任意に選ぶことができますし、
メンバーの組み合わせや楽曲の選び方も様々。
「1回クリアしたらそれで終わり」というタイプの
ゲームではありません。

765プロのアイドル候補生たちを、あなたが
いろんな形でプロデュースしていく。
全てのファンがそうだったとは言いません。でも
多くのファンにとって、それが「前提条件」でした。

だからその人たちにしてみれば、プロデュースが
できないという事は、登場人物から外れてしまうくらいの
インパクトのある出来事だったと。
何しろ当時は「小町組はリストラされた」とまで
言われましたからね。ゲームには出てくるのに、
「左遷」ならまだしも「リストラ」ですよ。

そしてもうひとつ。今、例え話の最後に
「もしその4人の中にあなたの贔屓の子がいたとしたら」
と書きました。これ、説明をわかりやすくするために
敢えて入れた仮定です。

これは以前、黒生のコーナーでも話したことなんですが、
アニマス最終話前後から先日のライブに至るまで
ずっと強調されているように、アイマスという世界は
「いっしょ」という概念が非常に強い界隈です。
アイマス2の発表当時も「団結」という、趣旨としては
似ている言葉が使われてましたね。

つまりご贔屓のアイドルがいる人も、それと同時に
765プロという存在自体のファンでもある、
みたいなところが、少なからずあります。

だからこの騒動の時に怒ったのは、
小町組のアイドルのファンだけではありませんでした。
「765プロのファン」にしてみれば、たとえそれが
自分の一番のお気に入りの子でなかったとしても、
765プロという枠組みの「前提条件」自体を
揺るがすという点において、他人事ではなかった。

しかもこの手の話には「前科」があったんだよね。
PSPでアイマスSPが発売される際、美希が765プロを抜けて
961プロに移籍してライバルとなった事があります。
無論プロデュースは出来ません。この時も界隈は騒然としました。

この時はいわばスピンオフの企画での出来事でしたが、
正式な続編でこういう事態になった時、SPの時の記憶が
頭をよぎった人も、少なくなかったでしょう。
またあの時みたいなことをやらかすのかよ、と。

さらに付け加えるならば、アイマス2にS4Uモードがあり
全アイドルを選択してステージが楽しめる、という情報が
明らかになるのは、年明けの2011年のこと。
アニマス放映の発表も同時期。エクストラモードはPS3の
オリジナル要素で、XBOX360版には存在しません。
それもPS3版が発売される10月末までは明らかにならなかった。

今挙げた要素がある事を知っていれば、いくらなんでも
「リストラ」は言い過ぎだ、という話になるでしょう。
でもあの騒動が起きた時点で、これらの事は
一切知らされていない状態だったわけでして。

なんとなーく、事情は飲み込めたでしょうか?
まぁ率直に言って、それでもピンと来ない人は
いらっしゃるでしょうが、それは仕方ないかな。
多分これがこの騒動の一番わかりづらい、俗に言う
「コンテンツ特有の事情」の部分だと思います。
この点だけを取るならば、ファンの側がわがままを言っていると
外側から指摘されるのも、やむを得ないのかなぁと。

プロデュースできないという事実自体は寂しいし、
残念な事には違いない。それはみんなの共通認識でしょう。
とは言え、やっぱり小町組はゲームの中にいる。
最初にも書きましたし、また先程も「ファンの多くにとって」
という表現をしたように、こういった感情は必ずしも
全てのファンに共通しているわけではありませんでした。

結論付けはまだ早い。もう少し冷静になろうよ。
そう言う人も少なからずいました。
また、時間は掛かっても自分の中で着地点を見つけて
折り合いをつける人も多かった。
というか、みんながみんなこの時にそっぽを向いたのなら
それこそアイマスはオワコンになっていたはずですし。

そして、ここからが赤ペンの考える「9・18事件の本質」
なるんだけど、さすがにそれは次回にしましょう。

ただ、この時点で火種の話の顛末についてまとめとこうか。
少しだけ感情的な表現が入ります(笑)。

結局のところ、竜宮小町の面々がプロデュース不可になった
明確な理由や目的は、今に至るもわかっていません。

「製作の工数的問題」「納期との兼ね合い」「中の人の事情」など、
それらしい説はいくつかありますが、いずれも十分に
この状況を解き明かしてくれるものではありません。
まぁ複数の様々な事情があった事は間違いなさそうですし、
いずれにしてもそれが明らかになる事は恐らく無いのでしょう。

発売されたゲームの中において、竜宮小町というユニット自体が
深く掘り下げられる場面はほとんどありませんでした。
PS3のエクストラモードも、ユニット全体というよりは
メンバー個人にフォーカスしたシナリオでした。

モゲマスはコンセプトが違うからともかくとして、
秋に発売されるシャイニーフェスタでも、
チーム編成は竜宮小町と関係なく組まれましたね。
生っすかCDの第2弾が小町組ですけど、
なんか久々に3人揃った新しいビジュアルを見た気がする。

アニマスの中での竜宮小町は、ポイントポイントで
上手くギミックとして使われてはいましたけど、
765プロの他のメンバーと一線を画すほど違う活動を
していたかと言われたら、そこまでではないと感じました。
(アニマスでそういう話をやりにくいのは確かだけど)

同じくアイマス2で登場し、最初は散々叩かれたジュピター。
彼ら(特に北斗と翔太)も結局ゲームの中ではあまり深くは
掘り下げられませんでしたが、コミカライズが始まった事で、
これから先にその機会が間違いなく存在するでしょう。
それが765プロのアイドルたちとクロスオーバーする機会が
今後あるのかどうかは、なんとも言えませんけれど。

そうやって考えると。
この先、「竜宮小町」はどうなるんでしょうね?

この子達が竜宮小町というユニットを組んだのだから
この子達は竜宮小町なんです。そういう事です。
極端に言えば、それ以上の事が何もないというのが
このユニットの実状かな、とすら思っちゃったりする。

・・・なんかこのまま行ったら、あんなに大騒ぎした
ファンがバカだった、で終わりそうだよ(苦笑)。
まぁ、それならそれでいいのかもしれないけどさ。
それに竜宮小町があったからこそ、あの4人は今も765プロに
いることができている、という考え方もあったりするしね。

なんかあの時怒ってた人間がこんな事書いていいのか?
という感想で恐縮なんだけど(笑)、とりあえず次回に続く!
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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