赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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「べらんめぇ」
「落語とは、未来永劫変わらぬ人間の業の肯定である」

立川談志の言葉です。まぁ、わかりづらいですよね。

古典落語で扱われる題材は往々にして現代の生活では
見ないものが多かったりします。
ただ、そういうものは変わっても、人間の業、
本性と言うかなんと言うか、そういう根本の部分は
変わらないのだと、それを肯定して語るのが
落語なのだと、まぁそんな意味だと思ってください。


「千両みかん」という題目の中で、夏の暑い盛りに
季節はずれのみかんを買いに来た番頭に、たった一つだけ
ダメにならずに残っていたみかんに千両という破格の値段を
つけて売ろうとした、その理由を訊かれた問屋の主いわく、

我々はみかん問屋の看板を掲げて商売をしています。
夏の盛りにみかんを買いに来る人などいないのでしょうが、
それでも万が一お客様がいらした時に、「みかんがありません」と
みかん問屋が答えるわけにはいかんのです。

ですから毎年、腐ってダメになるのを承知で、
ある程度のみかんを売らずに取って置いてあるのです。
夏が過ぎればみんなダメになって、毎年捨てています。
売ればお金になるみかんを。

何年も何年もそれを繰り返してきました。
私の代になって、あなたが初めての夏のお客様です。
このみかんは、ただのみかんではありません。
みかん問屋の看板、我々の誇りです。

あなたも商売をされている方のようです。
それであれば、お分かりいただけるかと存じます。
このみかん一つ千両、決して高いとは思いません。


みかん問屋は今の時代にもあるのでしょうが、
それにしても現在に通ずる話だなと思いながら
聞いていた記憶があります。

時代が移り変わり、様々なことが変わっても、
そこに人間がいる限り、それが人間である限り、
その根っこの部分は変わらない。それを語るのが
落語なのだ。そういう意味だと解釈しています。
滑稽話だけが落語ではないし、扇子で蕎麦を
上手に啜るだけが芸ではない。

この言葉を知ったのは20歳そこそこの頃だったんですが、
以来この考え方は、私の中で一つの座右の銘というか、
そんな感じの意味を持っています。
場所や環境が変われば色々と慣れない事もあるだろうけど、
変わらないものだってきっとあるはずなのだ、と。

メチャメチャ拡大解釈すれば、個人としてのこの考え方は
ニコマスで作品を作る赤ペンPの身上であるともいえます。
現実に生きる我々の世界の出来事が、あの擬似空間の中に
転がっていたって、なんら不思議じゃないのだろう。
彼女たちにそれを体験してもらうためには、
相応の形にこしらえる必要はあるけれどね。
それがプロデューサーのお仕事、なのかも知れないなぁ。

テレビや高座で見聞する以上の人となりは
当然知る由はありませんでしたが、パッと見た目は
随分面倒臭そうで気難しそうで、その実は
繊細すぎるくらい繊細な人だったそうです。

まぁなんだ、今風に言えば「ツンデレ」ってやつ?
いや、そんな言い方したら多分怒られるね(笑)。

ともあれ、間接的ではあるけれど、随分とお世話になった、
大好きな噺家でした。この先「べらんめぇ」な「江戸っ子」は
形を変えながらも生き残っていけるんでしょうかね。
それは、八っつあんや熊さんや長屋の大家さんの
子孫である我々次第、という事なんでしょう。

謹んでご冥福をお祈りいたします。
この記事に対するコメント

現代で言うG4Uパックが品切れって事ですね
しゃぁないvol2は1万両でいいです、高いとは思いませんw
【2011/11/25 08:26】 URL | た。 #- [ 編集]


> た。
直接会った後でこのカキコ見ても返答しづらいなぁ(苦笑)。
【2011/11/26 22:58】 URL | 赤ペン #Td/ILGRk [ 編集]


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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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