赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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軽くMMD杯を巡ってみて
確か去年も同じ事してたな(笑)。

毎回尋常じゃない盛り上がりを見せるこのイベント。
MMDというツールは、いわゆるニコ動御三家はおろか
理論上あらゆるジャンルに転用・活用ができるという点で
ちょっと異質な存在でもありますよね。

私はこのジャンルの専門的なことに関しては無知に等しく、
かと言って積極的に日々作品を視聴しているわけではないので、
こういう機会に他人に薦められた作品を見て驚愕する、という
ライフサイクルを繰り返しているわけなんですが(苦笑)。

なので、「いい作品」「すごい作品」「面白い作品」という
括りで話をしてしまったら、ハッキリ言って収拾がつきません。
そんなんばっかなんだもん(笑)。そこで若葉マークの視聴者として
自分の好みに引っかかった作品という割り切りをしてみました。
どれも皆さんご覧になっているであろうレベルの作品ばかりだと
思いますので、このエントリに「発見」は期待しないように。
それともうひとつ。発狂しそうな長さになったよ!

ああ、最初に言っておこう。私的優勝作品はこれです。

ピッチングP


マイリマシタとしか言いようがない(笑)。


江夏をイチ押しするくらいだから、野球ネタに関しては
割と敏感に反応する人
だったりするんですが。

ストリークP


セーフティバントのモーションで完全にやられて、
途中のオリックス時代の映像(&応援歌)とか
イチローを含む選手ののモーション、小ネタの挟み方、
楽曲のキメと動きの合わせ方、ラストのWBCに至るまでの
PVとしての構成に画面の作り方、などなどなど。
いいところを書けと言われたらたくさん書けます。

でも、そんなことより大事だったのは。
いま挙げた点を指折り数えだしたのは、全て
2回目以降の視聴からだった
、って事。

初見の時の感想は、ただ一言。
美しい、って思った。

もちろん他にも、美しい作品はたくさんあります。
映像として美しい作品。ストーリーとして美しい作品。
発想が美しい作品。手法の美しい作品。
でも、そういう枕言葉のつかない美しさがあったなぁ、って。

ちょうど1年くらい前、えにこPの「MFF」を見た時に
真っ先に「楽しい!」って思った事とか、ついこの前
富竹Pの「こっち向いてママ!」を見た時に、思わずモニタの前で
「舞さんプロデュースしてぇ!」って口走った事を
思い出しました。それと同じ感覚だ、これ。

そうやって、使われているツールやら手法やら技術やらを
全部すっ飛ばして、感情にダイレクトに響いてくる作品。
それが赤ペンPにとっての「名作」の基準です。
ただただ、本当に素晴らしかった。名作でした。
・・・自分でそういう作品を作れる日は、果たして来るんかねぇ・・・。


twitterでもつぶやいたんですが、誤解を恐れずに
第一印象を書けば、これは「パッケージングの勝利」だなと。

アワビP


こういう表現をすると、なんだか楽曲とかモデルとか
その選択だけが際立ってて、他の点について評価をしてないような
印象を持たれちゃうかも知れないなー、と危惧しております。
もちろんそんな事はないんですけど、MMD素人の私は
専門的なことはわからないので、そういう立場であっても
わかる部分の方をつい見ちゃうといいますか。

恐らく認知度は高くない、でもガチないい曲。
しかも中の人繋がりという細工がしやすいチョイスで
作品の基盤を作り、「外側」の組み合わせでは
インパクトがあり、かつ視聴者が理解しやすい配役をする。
「勝てるケンカをするための舞台装置と配役」を、
アワビPはこの時点でちゃんと作って用意してるんですよ。

その上で、それを使って「勝てるケンカ」をする。
後半のステージカッ飛びから「無茶しやがって」のあたりは
さすがに大技ですが、前半はむしろ静かな展開だし、
武空術も尻尾振り払いも、面白い展開ではあるけれど
「突拍子のない急展開の連発」ではなくて。

これだけドッシリとしたいい曲が流れていて、
でも見た目のギャップが大きい状況なのだから、
わざわざ動きで最初から急展開を作らなくてもいい。
むしろゆったりとした流れの中でこのデュオを
じっくり見せられていると、ボディブローのように
効いてくる。その上での王道な展開。
んー、クラシカルなレスリングだわ。

もし意外な展開の連発で勝負するとなると、
例えばエルシャダイあたりが相手だとキャラ負け、
バカ負けをする分だけ苦しいわけです。
大きく振り回すだけがKOパンチじゃないんだぜ?みたいな
ものすごく正しい「勝てるケンカのやり方」だと思います。

そういういろんな要素が入っていて、でもカオスな空気は
あんまりない。むしろ作品としてものの見事にまとまってる。
そういう意味での「パッケージング」です。すごい。

余談ですが、あのフリーザ様を見てると
どーにもデーモン小暮閣下に見えて仕方ないんですが・・・。


箱○のグラフィックで、どんだけあずささんの胸がどたぷ~んしようが
そりゃ当たり前ってもんですけど(鼻にティッシュを詰めながら)。

2000さん(ユーザ名)


ところがこの映像でそれをやられたら、もう可愛いやら
微笑ましいやら
で、貧血の心配なしに見られるわけですよ(笑)。

映像表現をするための技術水準が上がっていくと、
まずはリアルな、あるいはリアリティが高いものへと
突き進むのが最初の流れで、それに呼応するように
映像そのものの進化ではなく、表現方法の深化みたいな
方向性も出てくる、というのは、映画やらゲーム機やらで
何度も目にした光景だったりします。

ドット絵をリアルに表現するんじゃなくて、ドット絵のままで
今まで出来なかった動きをさせる
、というベクトル。
「厚みのある平面」とでも表現すりゃいいんですかねぇ。
あの平たい3人が無理矢理?こっちを振り返ってるのを見ると、
なんつーか、ホントはそういう事では全然ないんだけど
いやーこの子たち頑張ってるわー、って感じがしますよね(笑)。

この方が作られた、やよいのキラメキラリにおける
衝撃のギターソロ
を腹を抱えながら見てたんですけど、
やっぱりこの作品でもその「遊び心」は満載。
唐突に降ってくる「蹴」の文字とその顛末。
一瞬見切れる律子プロデューサー。
玉手箱、開けてビックリおっとっと。

リアルな挙動が実現できる事で、リアリティを
追求する事もできるし、逆にそれがマンガチックに
面白おかしく見える事もある。発想って不思議ですねぇ。
私は今こうやって、完成したものを視聴者の視点で
見ているから色々書けますけど、自分で何かを作る時に
こういうイメージができるかと言われたら、多分無理。

例えばそれを「センス」って言葉で片付けてもいいんだけど・・・
きっと「センスの勝負」に持ち込むまでに、たくさんの
「経験」なり「体験」が積み重なってるのかなぁ。
そしてそんな事とは関係なく、このりゅうぐうこまちさんは
可愛らしくて面白い。それでいいのかなって。

ところであのキモ春香さんおっとっとの商品化はまだですか。
箱を開けたら一面あの形とか。誰得。


「MMDらしい作品とは」なんて定義をしようとしたら、
途端にツッコまれるだろうし、実際収拾はつかないでしょう。

ソムロ・レイP


ただ、素人考えで思うに。
「実在しないもの、実現しないものを自由に形にできる」という点が
その定義を形作る一部だとしたら、いささかオッサン臭がするけど
これなんてまさしく「MMDらしい」って思うんです。
だってどんだけ熱望して待ちわびても、商業レベルで
このマシンたちが映像になる日は絶対来ないじゃん、たぶん(笑)。

この映像を見て何のことやらサッパリ、という方のために
蛇足ながら説明すると、この作品に登場するロボットたちは
みんな「パチモン」というカテゴリに入るわけです。
何のパチモンなのかは、さすがに説明しなくてもいいよね?(笑)
ちなみに赤ペンは、アトランジャーとバイソンは買った記憶があります!

うん、実際に商品化されてるんです。
今の時代にこれをやったら何を言われるかわかったもんじゃありませんが、
当時は普通にこういう事がありました。インベーダーやパックマンが
大流行した時に、どんだけのパチモンバッタモンが世に出回ったことか・・・。

いいですよねぇ。「パクリ」とか「トレス」じゃないんだよね。
そもそもパクれてねぇしトレスできてねぇよ(笑)、という
この垢抜けない感じがよく出ていて好きだなぁ。
わざわざ可動域とかも当時のプラモのまんまだったりとかさ。
それでいてBGMがアレだったりカッコいい演出が入るギャップが
またなんとも味があって、お約束のあのオチが来ると。

この作品はどう考えても元ネタを知っている人向けのものだし、
知らない人が元ネタを後から知ったとしても「ふぅん」で
終わっちゃうんだと思います。その意味で、決して万人に
等しく受け入れられる作品ではない
でしょう。

でも、様々な人に受け入れられる事と、受け入れられるべき人に
キチンと届く事は、質こそ違えど等価である
と考えます。
ハイエンドなノスタルジック感覚、堪能させていただきました。


何が面倒って、この人の凄いところを語るには
必ず2つ、セットで触れなきゃいけないって点で。

cyanP


まず、見ればすぐにわかる「引き出しの多さ」。
質も量もハンパない。必要に応じて詰め込んだ知識に
ありがちな、偏っている気配が全然見えない。
興味の幅が広い人なんだろうなぁ。

そしてきっと、その全ての引き出しは
cyanPの中で「整理されている」んだろうなぁ、と。
相当に細分化されていて、しかも必要に応じて
すぐに検索をかけて引っ張り出して来れるような、
そこまでの状態に、常に。

それを使って物量で圧倒して押し切る形をとれば、
例えば「オカ☆ミキ」のあのノリになる。
「ハチミツとクロマティ」なんて言語感覚は
引き出しが多いだけじゃ出てこないよ(笑)。
それでいて、狂気じみた情報量が詰め込まれてるのに
破綻はしていない。「無茶苦茶」ではあると思うけど(笑)。

じゃあ、必要最低限のもので組み立てたらどうなるのか。
そのひとつの回答が、この作品なのかなぁと。
あ、「必要最低限」ってのは、映像を作るための
具体的な準備や作業とは別次元のお話なので誤解のなきよう。

使われている効果音。
ストーリーを走らせるための土台となる世界観。
実際に語られるストーリーそのもの。
あるいは、使われなかったもの。

意外なものは何ひとつなくて、
作品にそぐわないものも何ひとつなくて。


壊れやすいが故に大切にされる想い出を、
触れる事さえ躊躇われる程繊細に。
知ってるだけじゃ、並べるだけじゃ、無理だよ。

・・・この物語を、仮にあと5分紡ごうとするなら
どんだけ繊細な作業が必要なんだろう、って思った。
筋立てがあれば成立するシロモノじゃないわ、これ。
あらゆる意味で「fragile」だなぁ、と感じました。

この人は生まれてから今日この日まで、どれだけのものを、
どんな風に見続けて、どうやって心に刻んできたんだろう。
そんな興味すら湧いてきます。
あるいはこの物語も、そうやって心に刻まれた風景の
ひとつなのかもしれません。
でもって、これ以上の詮索は野暮ってモンなんでしょうな。


うーわー、なんだこの文章量(笑)。
しばらくは動画を作る手がお休みになるとはいえ・・・。

他にもいろんな作品を拝見し、楽しませて頂きました。
そう言っておきながら、また熱心にMMD作品を見る機会は
次のこのイベントまで待つ事になるんじゃないか
思ってたりするんだけどね(苦笑)。
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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