赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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つまりは、貴方の祈りを。<その1>
自分の2010年下半期20選のチョイス(15作)の中で
どきゆりPの「9月なのに暑い」を選んでコメントを書いたら、
それをこんな風に取り上げていただきまして。

Vinegar56%さん
「2010下半期ニコマス20選novelsm@ster巡り(後編)」


基本的にノベマスに関するお話が中心の記事なので、
「あれ、俺ノベマス選んでなかったよな?」
と思って目を通したら、まぁそういう事になってたと。
確か去年の上半期はなかなPの「千早の電話」と
惜しいPの「とりかへばや物語」を選んでたなぁ。

で。
どきゆりPについてはちょうど何か書いてみようと
思っていたタイミングだったこともあって、この際なので
調子に乗って長文を書いてそれを読まれて馬脚を表して終了!
という展開を想定して文章を書いてみるテスト。
おいおい動画製作はどうなるんだよ俺(笑)。

もちろん、これは動画を作られたどきゆりPのお考えや意図とは
全く関係なく綴られた、赤ペンの勝手な妄想でございます。
そこはあらかじめお詫びしつつご了承頂ければ。

じゃあ始めましょう。
ただし、語る作品はこっち。

どきゆりP


こっちも同じくらい好きなんですけど、2作は選べませんからねー。
・・・しまった!こっちをサムネ一選で選んでおけばよかった!(笑)

で、作品について語る前の、長い長い前置き。
赤ペンの得意技ですね(笑)。
それは何についてかと言いますと、
「絵画」と「落語」、だったりするんだな。


どきゆりPはpixivにも自身の絵を投稿されているので
機会があれば是非見て頂きたいんですが、その画風は
一般的な単語で端的に言い表す事ができます。
それはすなわち「シュールレアリズム」というヤツ。

いわゆる「シュール」の語源であるこの言葉。
シュールレアリズムは必ずしも絵画に限った運動ではないし、
ちゃんと説明しようとすると、そもそも西洋絵画も含めた
芸術の様々な様式の流れを追いかけるハメになります(苦笑)。
なので言葉足らずを承知で、超絶カンタンに説明すると。

「理屈で説明できねぇものの中に新しい価値観を見つけようぜ」

というのがシュールレアリズム。うわぁ、ひどい説明だ・・・。

シュールレアリズムの芸術家たちがどんな事をしていたのか。
それぞれ個人でどんなものを作ったのかは、まぁ直接調べて
絵なり彫刻なりを見て頂いた方が早いでしょう。
仲間内の活動を覗いてみると、例えば詩を書くにしても、
複数の人間が好き勝手に想像した単語をまとめてひとつにするとか、
絵だったら一人の人間の体の各部分を、それぞれ別の人が
他人の絵を見ずに描いて、それを最後にまとめるとか。

一見して論理的な繋がりがないような事象を組み合わせたり、
偶然性の強い手法で作品を作る事によって、
それは作り手の持つ一定の主観や考えが及ばない物となる。
そうやって生み出された作品の中から、現実を超えた現実を
見出そうというような、そういう考え方だとザックリお考え下さい。

何度も言うけど、これはもうホントに簡単で乱暴な説明です。
まぁ詳しく説明するのが目的ではありませんので、
興味がある方は、ダリとかエルンストとかマグリットなんていう
名前から色々調べてみてください。それから余談だけど、
「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」なんていう特撮モノの
初期の頃の作品は、出てくる怪獣が結構シュールレアリズムの
影響丸出しだったりして、なかなか面白いです。

偶然の組み合わせがもたらすもの。
一見して繋がりがなさそうな事象から生まれるもの。
作者の意図とは関係なく生み出されるもの。

そこで赤ペンの中には、落語の「三題噺」
ふと思い浮かんだりするんです。
はい、ここでまた長い前置きだ(笑)。

「三題噺」とは、観客から募った3つのお題を使って
即興的に落語の話を作って演じるという、落語の形態の一種。
ニコマス的に例えると、アイドルとお題が指定される
カクテルパーティを、60minutes m@sterでやる
ような。
うん、結構ムチャな話です(笑)。

皆さんもご存知であろうメジャーな演目、「芝浜」
酒好きの男が芝浜で大金の入った財布を拾ったけれど、
翌朝妻に「それは夢。財布なんて無い」と諭され、
それを機に酒びたりの生活を反省して真面目に働くようになる。
やがて男が自分の店を持つまでになった時、妻はそっと
その財布を差し出す。男は本当に大金の財布を拾っていたが、
夫の行く末を案じた妻が隠していたのだ・・・という、有名な人情話。

これ、実は「三題噺」から生まれたという説があって。
「酔っ払い」「財布」「芝浜(地名。東京の田町あたり)」
の3つのお題から即興で作られた噺がブラッシュアップ?されたのが
現在の「芝浜」である、と言われてます(諸説あるんだけどね)。

あるいは関西圏にお住まいの方なら「らくごのご」というテレビ番組を
ご存知かもしれません。番組収録の観覧客に挙げてもらった3つのお題を、
笑福亭鶴瓶桂ざこばの2人が即興で落語にする、という番組。
どんなお題も器用にこなす鶴瓶と、割とよくテンパるざこばの
キャラクターの違いもあって、非常にテレビ的でわかりやすい
見せ方をしている番組でした。「というわけでぇ~」が出たら
あーこれはマズいんだなざこば師匠、というサインでしたね(笑)。

さて。長い前置きを経てようやく本題に戻ってきた。
赤ペンがこの「結ぶ祈り」を見終えて真っ先に感じたのは、
つまりこの作品は
「律子」
「部屋」
「寿司」
の三題噺なのだろうな
、って事でした。

・・・これだけじゃまるで意味不明でしょうね(笑)。
そりゃそうだ。何しろこの動画は
「律子が部屋で寿司を食っている」
という、ある意味ただそれだけの動画であって、
落語だったら「そのまんまやんけ!」とツッコまれて
終わっちまうようなレベルの話なわけで。

うん、こうやって文章にするのは簡単です。
絵にするのも、巧拙を問わなければ私にだって出来る。
そして普通なら、まぁ美術の専門学校のデッサンの授業とか
そういうシチュエーションでもない限り、描く以上は
何か意味なり舞台設定なりを考えたくなるはずで。

そこに罠があるんですよ、きっと。

さて、いつもの通り長すぎて疲れた(苦笑)。
という事で、本題は次回!!
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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