赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
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File042-1:「BELIEVE IN LOVE」


普段なら自作の解説は、UPしてから時間を空けて
文章にするんですが、今回はほぼ同時にやりたいなと思って、
製作とほぼ同時進行でこの原稿を書いていました。
この作品に関しては、そんな気分だったので。

・・・それが完成までに時間の掛かった理由って事では
決してないですよ?(笑)

さて、元々私の中では、昨年の「明星」の頃から
定番デュオを使った三部作を作ろうという事だけは
決めていました。で、はるちはとゆきまこは
昨年のうちに作れたんだけど、最後のやよいおりは
そこから随分と間が開いてしまいました。

その大きな理由のひとつは、今年上半期の裏方稼業ラッシュで
自分の作品があまり作れなかった事なんですが、もうひとつ、
一度決めた使用曲について考え直したのが大きくて。


以前ちょっと書いたんですが、今年の年明けに
自分の中にあったアイディアの棚卸しをしたんです。
その段階ではやよいおりの作品用として、全然別の
男性ボーカルの曲を考えていました。で、それが
再考の対象になったわけです。

ストーリー系PVの場合、ボーカルが男性か女性かっていう事は
あまり考えなくてもいいんだけど、棚卸しの際に感じたのは
「上から目線じゃなくて、もっとシンパシーを感じられる曲」
を使いたいなー、って事。

やよいと伊織はいわゆる「ロリトリオ」、
アイマスのアイドルの中でも低年齢サイドの2人です。
だから、きっと「二人の関係性」的な部分を、
理屈や言葉としてではなく、本能というか自然にというか、
そんな感じで理解するんじゃないかな、と。

そうなると、男性ボーカルではちょっと説教くさいんですね。
「教える」「諭す」みたいな感じがしてしまう。
そもそも赤ペンがいい年こいたオッサンですし(笑)。
だから女性・・・というか「女の子」の声で、明るく元気よく
何があっても前を向いている歌の方がいいかな、って。

で、真っ先に思い出したのがこの曲だったわけです。
実は赤ペンが学生の頃、自分のバンドで演奏した事もあって。
でも男子校だからボーカルも男性で、無理やり歌わせたら
声が潰れかけてすっげー愚痴られた事のある思い出の曲(笑)。

本来この曲は失恋の歌なので、やろうとしていた事とは
微妙に合わない部分も多々あるんですが、その時は
「まぁいつもの事だ」と軽く考えて(笑)曲だけ決定して
裏方稼業があるので、そこから先は一時保留にして。

その時点で、既にこの曲がニコマスで使われていることは
無論確認していました。かなり初期の頃の作品ですね。

zaki3さん


でも、それもいつものことなんで気にせずに作ろう、
と考えていたらこれだよ!!

セプタムP


こちらはライブ音源を使った動画です。
見た瞬間にリアルで絶叫ですよ、まったく(苦笑)。
そしてそれだけでは終わらなかったと。

親父の味P


最初に挙げた作品のリスペクト動画との事。
それぞれの人に、いろんなルーツがあるんですね。
そういえば私もゴシプリ真がルーツだなぁ・・・。

さらにセプタムPに教えてもらったのが、

さくらんぼ。P


・・・被り方が尋常じゃない件(笑)。5作は多いよなー。
敬意を表して、作者コメントで全ての作品にリンクさせて頂きました。

ただ、どれもダンスをメインに据えた動画だったので、
自分がやろうとしている方向性と被らなかったのは救いでした。
というかこの曲でストーリーものをやろうなどという物好き
私くらいなもんだったと、そういう事でひとつ。

そんなこんなで、曲を決めてから半年の間、
いろんな裏方稼業や他の作品製作の合間にアイディアを考えてました。
やよいおりのラストコンサートを話の軸として展開する、
作品の全体的な流れは頭の中である程度固めてて、
9月になってようやく実際の製作に入ったんです。ここまでが第一幕。

第二幕の始まりについては、もう言うまでもないですね。
週刊ファミ通に竜宮小町の記事が掲載されたところから、
話は一気に転がっていきます。

これは完全に「動画を作る人」の視線ですけど、
ぶっちゃけた話、初見の時は「あぁ、これは使えるわ」って
普通に思いましたね。この動画ではあまり語る時間がない
「その先」の事を、手っ取り早く表現するのに
このネタはうってつけだ!って。

なので、アウトロで使うつもりだった写真のシーンに、
まずは竜宮小町の他の3人を伊織と一緒に配置。
バランスを取るためにやよいの方はSPのパーフェクトサンの2人と
響を入れて、ああこれでひとつ収まりのいいシーンが出来たなー、
なんて思っていたら。

翌週、TGSの例の発表があったわけさ。

これも先程同様、あくまでも「動画を作る人」目線に
限定した話をすると、「これは面倒だわ」って思って。
この発表によって当初は想定していなかった趣旨が、
作品に上乗せされちゃったなー、って感じて。

そもそもアイマス2では、デュオのプロデュースが
できなさそうな感じはしていたんですが、
竜宮小町入りした伊織がプロデュース不可になった事で、
リアルに「やよいおり」というユニットが存続しなくなる、
そういうシチュエーションが生まれてしまった。
その後の情報だと、一応ソロやデュオのステージも
用意はされているようですが、それは趣旨が違うしね。

「ラストコンサート」の"意味"が、変わっちゃったかも。

さすがに、ちょっと製作の手を止めました。
どんな作品でも、見る人にどう解釈されるのかってのは
お任せするしかない話なんだけど、今回に関して言えば
こちらの意図と、実際の話と、作品を出す場の状況が
事前に変に食い違っちゃったので、そこが気になって。

実際、アイマス2の例の発表を受けて、私の中で完全に
ボツにせざるを得なかったアイディア
も、結構あります。
構成で何とかなる話と、どうにもならない話って
それぞれ厳然とあるんですよねぇ。

それでも、そんなに長い時間悩む事はなく、
このまま作ることにしました。どうせまだ仮組だったし
完成する頃にはまたちょっと状況も変わってるだろう、
ってのがひとつ。

それから、どう受け止められるにしても、結局のところ
「あの話を受けて中身を変えた作品」よりは
「最初から自分がやりたかった作品」で突っ込まれる方が
自分の中で諦めもつくじゃない?(笑)ってのがひとつ。

あとは、この曲だったのが大きいかな。
さっきも書いた「失恋の歌」って部分。
ああ、要するに今の状況って、ちょっと大きな
失恋をしちゃったようなもんなのかなぁ。

そんな風に感じたところもあって、それならば
この状況にこの曲はアリかな、みたいな。

この状況下で、作り手としての自分が出来ること。
いつだって「出来ること」なんて大してありはしないけど。

今回の作品に関しては、この2人を次のステージに向かって
キチンと送り出してあげる事
、それしかないのかな、と。
この先のステージがロクなものじゃないってんなら(笑)
なおの事しっかりと背中を押してあげたいし、
もちろん素晴らしいステージだというのなら、
それに見合うように、元気よく。その先の事は、
その時に考えればいい。急いで結論を出す必要もない。

つまり、今ここにいる自分の、ベストを尽くすべきだろうと。
幸い私の中には、そのモチベーションはちゃんと残ってるのだから。

・・・という事で、こんな作品になりました。
そういうちょっとした紆余曲折とか、このブログで
色々書いたことに絡んだ諸々の対応とか、リアルの仕事が
忙しかったりとか、そういう事が重なって、随分と時間が
掛かってしまいました。ホントはもっと早く出したかったんですが。

基本的には、前向きでありたい。
でもやっぱり、別れる時ってつらい事に変わりはない。
この作品には、その両方を入れたいなぁ、と。
きっと、どちらかに目を瞑ってしまったら、
感じ方や捉え方が、ちょっと歪んじゃう気がする。


最初の構想が前を向いていた分、後ろ向きな部分は
あまり目立っていないと思うんですけどね。

たぶん、それは私自身の中にある普遍的な考えで、
なおかつ自分がやりたい事でもあったんでしょう。
だから半年の間、このアイディアが自分の中で
消える事はなかったし、この状況の中でも
ちゃんと形にしようと思えたのかな。

今後もこのスタンスは、そのままで行きたいと思っています。
自分の思う事を、やりたい事を形にしていく。
それくらいしか、自分に出来ることなんて思い浮かばないよ。

って事で、UP直後に書いておきたい話を、最初にまとめました。
もう少し作品寄りの話を、今度はもう少し時間を置いて
後日改めて書きたいと思います。
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Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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