赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
08 | 2023/09 | 10
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例えばこんな竜宮小町(その3)
最後は、ちょっと難しい話になります。
バカ話を中心に2回続けたら、当然オチはこうなる(笑)。

というのは、「結局竜宮小町って"ゲーム的には"どうなのよ」
って事に触れようとしてるんですが、システムにしても
お話にしても、ゲームの全貌が見えてないわけですから、
当然の事ながら結論を出せる話じゃない。
で、こういう事ってネガティブな話の方が
ポンポン出てきちゃうじゃないですか(苦笑)。

それを書き連ねるのもちょっとどうかなーという部分が
ありますので、そこは控えめに。ただし全体的には
「ポジティブじゃない話」になりがちなので、
その辺はあらかじめご了承下さい。

さて。
竜宮小町というユニットは、基本的にはたぶん
上手くいくと思うんです。魅力も見出しやすいし
仕掛けもしやすいかなーと。

でも、ゲームとしてどうよ、という話をするならば
このユニットの弱みについて語らなければならないわけで。

そんな話からつらつらと。


まぁ竜宮小町に限った話ではなくて、どんなユニットだって
必ず得手不得手、完全無欠じゃない理由や要因ってのは
存在するわけなんですけどね。

前回、このユニットは恐らくバランス重視の編成が
されているんじゃなかろうか、なんて妄想をしてみました。
その分、誰かが求心力を強く発揮してまとまるタイプの
ユニットでもないのかな、なんて事も書きました。
アイドルユニットとしての日常的な活動の中で、
そこはあまり問題にはならないだろうし、このユニットなら
多分プラスに働く事が多いんじゃないかと。

ただ、有事の際にこういうユニットが限界を超えて
突き抜けて行けるかどうかは、非常に微妙なのかな。
バランスがいいってのは、良くも悪くも偏らないから。

要はそういう時って、往々にして誰か一人が
得体の知れないパワーでガツンと引っ張ったり、
あるいは突拍子も無い出来事がユニット内で起きて、
それがバネになって突き抜けていく、みたいな、
お話としては非常にベタだけど、そういうキッカケ
必要になると思うんです。

以下はもう私の主観でしかないと思うので、そのつもりで
読んで頂ければありがたいんですが。
竜宮小町というユニットに、そういう「ミラクル」みたいなものを
誘発する空気が、今の時点で直感的にあるかどうかと訊かれたら
私はあんまりしないんです。そのまとまり故に。

きっと平均点は高くて安定していて、けれど極限の状態で
突き抜けて満点、あるいはそれ以上を叩き出す様な
イメージが、どうしても沸かない。状況を打破するための
無鉄砲にも見える行動や出来事を誰が起こして、他のメンバーが
それを止めずにどう乗っていくのだろう。

・・・まずは説明なしに、ここまで妄想してみました。
最後の私の問いに対して「こういう風になるんだよ!」とか
「こんな出来事が起きたら面白いじゃん!」という答えやイメージは
いろいろ出てくるだろうし、それは私にだってありますよ(笑)。
単に書かずに止めただけの話で。

じゃあ、なんで止めたのか。今日の話の趣旨に入りますが。

アイマス2というゲームの中において、
竜宮小町というユニット単体が快進撃を続け、
Jupiterを倒してめでたしめでたし!
・・・という幕引きは、お話として考えるのならともかく、
ゲームとしては絶対にベストエンドではないわけですよ。

だって、多くの場合ゲームってのは
「プレイヤーが勝利する事で完結する」
ように出来てるはずですから。

そうなんです。
竜宮小町というユニットは確かに魅力もあるし
面白い存在だとは思うんだけど、ゲーム内の存在としては
プレイヤー(及び選択したアイドル達)とは
一線を画しているユニットです。それがチートみたいな
強さを発揮しちゃったら、プレイヤーの立場が無いわけで(笑)。

だからといってボロ負けする必要もないけど、
少なくとも「勝ち続ける」という選択肢は存在しない。
だから、ひとまず「ゲームとして」このユニットの限界を
どういう風に置いて着地点にするんだろう。
さっきの話は、それにまつわる想像だったわけです。

・・・となると、「このメンバーだから」という想定は
実は意味を成さない。じゃあ考えてみよう。
メンバーが違ったらまた違う話になるのかな?

さっき「ミラクル」って表現を使ったので、それを利用。
「ミラクルを起こしそう」って話で言えば、春香や美希なんて
そんな空気を持っていると思うし、あるいはストイックに
歌に打ち込む千早あたりも、突き抜けていくかもしれない。

でも、それはあくまで主観に基づいた可能性の問題。
「ここで決めてくれ!」と視線を送った先には
豪快などんがらやあふぅがあるかもしれないし(笑)、
ストイック故に内向きのベクトルになるかもしれない。
そこには、何の確約もありはしない。

というか、そんな空気や可能性があろうが無かろうが、
起きる時には誰にでも起きる、起きない時は誰にも起きない。
そういうのが「ミラクル」ってものでしょう。
つまり「誰がそこにいるか」は、究極的には関係ないと思うんです。

ゲームの中だけでは、その登場人物だけでは
起きる事を約束されていない「ミラクル」を、
じゃあ一体、誰が起こすのだろう。それを託されてるのだろう。

一般論を言えば、それは我々、プレイヤーなんですよね。

アイマスに限った話じゃありません。
ゲームってのは基本的にプレイヤーがプレイして
初めて成立するものであり、なおかつ最終的なゴールに
必ずプレイヤーが辿り着けるようになっているものです。
小説やマンガやアニメと違って、キャラクターなり
世界観なりが勝手に動いて勝手に完結しちゃったら、
プレイヤーは何のためにいるんだよ、って話ですから。

だから、勇者となって魔王を倒すのも、
戦闘機に乗って弾幕を潜り抜けて突き進むのも、
バカでかいモンスターをみんなで倒すのも、
車に乗って誰よりも早いタイムでコースを駆け抜けるのも、
全てはプレイヤーが起こす「ミラクル」だと思うんです。
そして「ミラクル」が起きる瞬間までには、
必ず様々な積み重ねがある。それがあるから
「ミラクル」を実現した時に達成感を得られる。

キャラや乗り込む機体が変わっていったり、
新しい仲間に出逢う時期に違いがあれば、
自然にその積み重ねの質や量は変わります。
だからそれが「同一」である必要はない。
でも、最終的な達成感を得られるのに十分である、
という「等価」である事は必要です。

さぁ話がちょっと飛び始めたぞ(苦笑)。
竜宮小町に話を戻そう。

インタビュー記事で「別ユニットでも765プロです」
というような話がありました。

アイマス2は個別のアイドルではなく、765プロ全体のお話です。
だから最終的には、竜宮小町も含めて、全員が団結する。
あなたはプロデューサーとして、全員にミラクルを与えてあげて下さい。

そんな趣旨の発言に、私には見て取れました。
その辺の真意や真偽は、ゲームをプレイする事で
個人がそれぞれ判断するしかありませんけど。

でも、現時点での前提として
竜宮小町の4人は最初からは選択できない。
つまりそれは、我々がプレイヤーとして、
ゲームの中で彼女たちにもたらす事の出来る「ミラクル」と、
そこに至るまでの積み重ねの中身が、他の9人とは
違った形にならざるを得ない
、って事を意味してます。

受け手の側のスタンスとして、その点だけは
あらかじめ腹を括っておいた方がいいのかな。
私はそう考えています。その在り様が違っている以上、
今までと同じものを求めてもしょうがないし、評価の軸も
ちょっと考えないといけないのかもしれない。
で、受け手の側がそうであるのなら、作り手の側は・・・
その何倍何十倍も、それを意識しなければいけないはず。

竜宮小町には、竜宮小町のために用意された
積み重ねと「ミラクル」が無くちゃいけない。
それが無くてもゲームとしては成立するけど、
「全員が団結」という絵には、多分ならない。


・・・これ以上は踏み込みづらい話になりますね。
うーん、頑張ったけどやっぱり明るい話には
なりにくい
よなぁ(苦笑)。

何度も書きますが、そういう構造になっている事、
それ自体の是非は今回は問いません。
「そういうものなのだ」という前提でスタートしてるんで。

でもって、そりゃポジティブな話もしにくいよね。
今までとは違う価値観を提示されようとしてるんだもん。
その全容がつかめない段階では、どうしたって
変わることへの不安の方が大きくなっちゃうしさ。

でも、やっぱり赤ペンは興味津々です。
これは竜宮小町だけじゃなくてJupiterにも同じことが
言えるんだけど、「プレイヤーの勝利のため」という
原則に縛られない存在にしかできない事もあるわけです。
だからそこを見たいし、評価の対象にしたいんですよね。

その意味において、ゲームとしてのアイマス2の鍵を握るのが
この2組なのだと思います。彼女たちに、彼らに、
どんなものが託され、どのように表現されるのか。

乱暴な言い方だけど、プロデュースできるアイドルに
多少穴があっても、システムに多少アレな部分があっても、
プレイヤーが脳内補完するのはそんなに難しい話じゃありません。
でも、この2組がコケてしまった場合、全てがダメになる。
ただでさえこの構造そのものに対して拒否反応を示す人が
たくさんいる現状があるってのに。

「いやー、最初はどうなるかと思ったけど、楽しかった!
 ・・・でも、やっぱりプロデュース、したかったよね」


そういう言葉が出るのなら、ひとまずはOKなのかなぁ。
あ、「Jupiterプロデュースしてぇ」って思う人が
たくさん現れたら、それはそれで別の勝利かもね(笑)。

ともあれ、そうやってゲームとしての評価や判断があって、
それはそれとして受け手である我々が、想像の翼を広げて
物語を紡ぐ事
は、大いにやるべきなんだと思います。
同じプロデューサーとして律ちゃんと丁々発止のやり取りを
するのもよし、別ユニットでの活動を経て再びめぐり合う
亜美と真美の物語を想像するのもよし、その経験を経て
少しだけ丸くなった伊織を妄想するもよし、恋した相手が
同じ事務所のライバル、近くて遠い間柄!という
プチ・ロミオとジュリエットも悪くない(笑)。

そしてそういうユーザーの妄想に頼ることなく、
ゲームでは語られない竜宮小町の魅力や物語は
今後どんどんフォローされるべきでしょう。
っつーか、もう今からやっていいと思うんですよ。

頑張って前向きに考えて色々書いたけどさ、
やっぱりプロデュースできないために失われてしまった
大事な事
はたくさんあるんですよ。それを返せとは言わないし、
別のもので穴埋めしきれるわけではないけれど、
それならそれでやってあげるべき事はたくさんあると思うんだ。

だいたいさぁ、先行して活動してるってんなら
他のアイドルを差し置いて先にCD出してくれてもよくね?
って思っちゃうじゃない?(笑)

変わってしまったという事実以上に、そういう部分が
見えないから、わからないから、みんなこんなに
不安がってるんだよ、まったく。


初めて文句らしい文句を吐いたところで、最後にひとつ。
今回のエントリを書くにあたって、大事と思われる前提というか
疑問に目を瞑っていました。結論は出さないけど、
その事はちゃんと書いておきましょう。

ここまで、「ゲームとして」って表現を散々使ってきました。
それってさ、ハードの電源を入れて、コントローラを持って、
画面を見てプレイする、って事だけを言うのかな?
それとも、それ以外の事まで含めて「ゲームとして」なのかな?

実のところ、それが一番難しい話なのかもしれない。
ゲーム内容も含めた「コンテンツの楽しみ方」って
視点で考えると、もっと収拾がつかないんですよね。
意見の違いは、ここの考え方の違いに集約されると思うし、
アイマスに限らない「ゲーム自体のあり方」
議論にもなっちゃうんだろうなぁ。

そんなわけで、3回のシリーズはこれにて終了。
最後は随分と話の趣旨が飛んでしまいましたが(苦笑)。

まぁ要するに、竜宮小町には様々な意味で注目って事です。
これだけの波紋を投げかけたという事実に始まり、
ユニット自体の魅力、赤ペンがあずさ派であるという事、
ゲームのキーとなるであろう立ち位置、あるいはアイマスとは
直接関わりの無い点まで含めて、私にとって見るべきポイントが
これでもか、というくらいあって。

あとは、アレかな。
この前私が散々怒ったあのステージイベントで、
若林さんが「裏方」って言葉を使った事も
影響しているかもしれません(笑)。

っつーか、アイマス2がひと段落したあと、竜宮小町は
引き続き活動するんだろうか。それとも解散?
少なくとも「パラレル」で「無かった事に」とかなったら
さすがに今度は擁護してくれる人はいなさそうな気がする(笑)。

ともあれ。
何らかの必然があったからこそ、彼女たちはこの立ち位置に
今回いるはずです。その必然を、胸を張って見せて欲しい。
それをどう評価するのかはまた別の話になってしまうけど、
中途半端によくわからん意図のまま投げっ放されても
どう受けたらいいか困る。
今、私が一番望むのは、その部分だけなんですよね。

そんな本音で、この話を終わらせる事にしましょう。
相変わらず長くて申し訳ない。
この記事に対するコメント

 竜宮小町(とJupiter)が2の成否を握っている。その通りだと思いました。
 もちろん、他の9人のストーリーやゲームシステムに大きな穴がぼっこんぼっこん開いてたら、それはそれで致命傷ですがw
 竜宮小町を含む765プロ全体にプレイヤーがもたらすミラクルを、バンナムが2の世界にどう用意しているのか。ネガな感情がわきにそうになりますが、それでもとても楽しみです。バンナムのメイクミラクルを期待したいですね。

>ゲームでは語られない竜宮小町の魅力や物語は
>今後どんどんフォローされるべきでしょう。
>っつーか、もう今からやっていいと思うんですよ。
>だいたいさぁ、先行して活動してるってんなら
>他のアイドルを差し置いて先にCD出してくれてもよくね?
>って思っちゃうじゃない?(笑)

 私もそう思ってただけに、ものすごく同意してしまいました。これはもう、まったくもってその通りと言わざるをえませんw
 SPのときのオバマスやカラデイの時のように、MA2の1stSeasonの第一弾になぜ竜宮小町のスモスリを持ってこなかったのかと。それが一番キャッチーでしょうに。それがまず疑問でなりませんでした。
 MA2はどうやら時系列にそってリリース展開していくらしいので、竜宮小町の3人とりっちゃんの個人MAを出してから、満を持して竜宮小町結成→竜宮小町名義のCDリリース、の予定なんだろうと思いますが。
 それにしたってねえ? 焦らし戦略はいいから、とっとと早く竜宮小町のCDを出してくれ。と思ってしまうのは、私があずさスキーだからなんでしょうかw
 なんにしても、竜宮小町のこれからを期待しつつ2を見守っていきたいですね。
【2010/10/09 12:42】 URL | むらたま #TLHf/MYc [ 編集]


> むらたまさん
コメントの前に感想の続きを いらっしゃいませー!
「変えた」のなら、その「変えた場所」が全て、って事ですよねぇ。
何気に当たり前な事なんだけど、バタバタしてて見落としそうで(笑)。
その備忘録を書いてみたらクソ長くなりました・・・。
たぶん小町贔屓かどうかは別として、全体の流れとして先行とまでは
行かなくても、同時期リリースが筋だと思うんですよねぇ。
その辺の言行不一致が今回あまりに多くて落ち着かないんだと思います。
まぁゲームを見るまではいろんな意味でちゃんと付き合いたいですなぁ。
【2010/10/09 20:52】 URL | 赤ペン #Td/ILGRk [ 編集]


ちょっと長文だったので要点をかいつまんだら

> 胸を<略>見せて欲しい。
> <中略>
> 今、私が一番望むのは、その部分だけなんですよね

赤ペンPの言いたいことが見えた気がしたw

太字で書いてあったし間違いない!(キリッ)
【2010/10/11 11:37】 URL | た。 #- [ 編集]


> た。
それは書くまでもないことだ後で校舎裏な。
【2010/10/11 18:05】 URL | 赤ペン #Td/ILGRk [ 編集]


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赤ペンP

Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

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