赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
08 | 2023/09 | 10
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

File-EX04-02:「隣に・・・(Medley Ver.)」
後編はさらに狂ったように長くなったよ・・・(苦笑)。

さて、紆余曲折があってこの曲をやる事になったわけですが、
その瞬間から、前回の最初に貼った「隣に・・・」の作品たちは
完全に頭の中から捨て去りました。

メドレー内の1分という時間で作る、という前提条件がある以上、
あの作品たちと同じような事をしようとしても無理だろうし、
勝てるわけも、違う何かを生み出す事も出来るわけもない。
つまり、何の意味もない。

それは最初からある程度想定してはいたんですが、
参考にならないことを確認するために見ました(笑)。
で、それを確認したはいいけれど、結局手掛かりが
まだ無い状態は変わらない。というかこの系統の作品には
きっと手掛かりはないんだろう
なぁ。

だから、違う「隣に・・・」を見に行ったんです。


英峰氏


誰が書いても、歌詞の文字は歌詞の文字。
表音文字としても表意文字としても、受け手側に
等しく同じ情報を伝えるに過ぎないはずです。
でも、本当に表現したい事、伝えたい事はそれではなく、
文字のタッチや強弱で示される部分。

多分この方向性なんだろうな、と思いました。
ストレートに歌詞をそのまま解釈して表現したり、
それをベースに、延長線上に派生させたファクターを
単に盛り込むやり方では、ダメかなと。

その歌の、歌詞の、物語の、向こう側にあるであろう事。
それを表現する方向性なら縛りは少なくなるし、
尺の短さも克服できるだろう。そういうところから、
基本方針を色々と考えました。

まず技術的な面で、そもそも私は「派手な映像」は
作れないのだから、"質"ではなく"量"で押し切る。
だったら赤ペンらしく「コミュ素材の量」ってのが
一番筋が通ってますよね、きっと。既に現時点で
ほぼ全てのあずささんコミュの素材は手元にあるわけだし。

そうすると、Premiereだけでは限界がある。
そろそろ実戦投入しようかなと考えていたAfter Effectなら
3D的な表現も出来るから、素材の多さを画面の中で
上手くまとめる事が出来るんじゃないだろうか。

そこにアクセントをつけるなら、どんな方法がいいだろう。
この動画は、きっと参考になるな。持つべきものはなんとやら。

メイP


大量のコミュの写真が集まって雪歩の姿になる
あのシーン。フォトモザイクという手法だそうなんですが、
使用したツールなどについて、色々教えてもらいました。
これなら量で押し切りつつ、ひとつ見せ場的なものも
用意できるかな、と。

ただ、"フォト"モザイクと言うだけあって
これは静止画を使った見せ方。それじゃつまらない。
なので、BB素材を連番で吐き出して、それぞれをこの形で
変換して並べ替えたら、動かせるじゃない!
今にして思えば馬鹿なことを思いついたもんです(苦笑)。

作品の骨子は最初に決めたように、「隣に・・・」という
曲の歌詞をそのまま拾って解釈はしない。
この歌詞のような出来事が身の上に降りかかってきた時、
人は果たして、どんな事を思うのだろう?そんな切り口。
だから歌詞はとりあえず無視。どうせDLCでダンスもある曲だから、
振り付けも原則はガン無視で。

メドレーですから、前後の並びも考えた方がいいだろう。

小町Pの「サニー」は、オールスターが登場する
飛びっきり明るくて賑やかなタッチ。
RidgerPの「Destiny」は、富竹Pのモデルも投入した、
3Dステージの森の中がその舞台。

とりあえずそういう情報は事前に教えてもらっていて、
どちらの曲とも構成上、一度完全に曲が切れて無音になる、
という事は決まっていました。つまり「繋ぎ」を
考える必要はあまりない状態
です。

じゃあ、その間にある赤ペンの作品はどうしよう。
答えは簡単、「使う素材を絞ったらいいんじゃないか」。
BB素材とコミュ映像、そこから派生して作った素材。
使うのはそれだけで、パーティクル的なエフェクトも、
背景も使わない、素材の種類は非常にシンプルな構成。
これでメドレーの流れの中で、上手く溜めが作れるかな。

前後の並びついでに、メドレー全体を見通して。
コミュ素材を積極的に使う作り手は、どうやら自分しか
いなさそうだから、この方針は都合がよさそうだ。

ここでもうひとつ方針を用意したんですが、
これはもう少し様子見しないと使えるかどうかわからないので
この時点では保留。結果的に使いましたので、後述。

そして私の作品のテーマを、こんな風に決めました。
それは「祈り」。
小さくても、ささやかでも、人は真摯に祈るとき、
そこに自分の全てを捧げるのだろう。
「自分の全て」=「コミュ映像」という解釈ですね。

そしてもうひとつ。
あずさ派が作る「隣に・・・」が、無条件で
悲しい色をしていたら、きっといけないよね


以上が作り始めた時の赤ペンの頭の中身。
長いわー説明したらホント長いわー(笑)。
でもこの方針、割と自分の中ではポンと降りてきたので
悩み苦しんだ感はあんまりないんですよね。
ま、その分作りながら存分に胃を痛めた訳ですが・・・。

追い込みの時期は、間違いなくメドレー全体の調整に
時間を割かれるはずなので、他の方より早めに動画を作って、
8割くらい出来たところで、ちょっと様子見をしました。

先程ちょっと書いた、もうひとつの「方針」。
その時点では、動画内で使っている画面は全て
箱○のコミュ映像(無印、L4Uのオフスケッチ)だけだったんです。
BB素材の衣装も、ほぼ全部カジュアル。
それでやめておくか、もう一歩踏み込むか。その選択。

じゃ、それを決めるのに何の様子見をしてたのか。
そりゃもちろん、私の後ろの人に決まってます(笑)。

もうひとつの方針に踏み込むと、明らかに重ーい方向
シフトするわけです。一方でRidgerPの作品がとにかく凄い事に
なるだろう事は容易に想像できるけど、じゃあどんな方向に
振ってくるのか、その辺が読めなくて。

メドレーの締めの部分だから、あまりこっちが重過ぎると
バランスが悪くなって座りがよくないので、そこを確認してから
どうするか決めようと思ったんですね。

さて、参加者の皆さんに中間報告をお願いした2月末。
我が目を疑ったよ。まさか向日葵の花が出てくるとは(笑)。
もちろんこれもノーディレクションです。一応公式には
「だって"太陽の花"だし!」という返答をもらったけど
まぁ、その、ねぇ?(笑)

瞬時に決断。重くしても何の心配もないというか
むしろ徹底的にそうしちゃった方がいいわ、これ。
そう思って、構成は変えずに素材だけを入れ替えました。

アケマスの素材。SPの素材。箱○のダンス映像。
可能であればDSの素材も入れたかったんですが、
さすがにそれは無理だったので断念。

そして・・・さすがに他の方の作品の映像は使えないので、
ニコマスにおけるあずささん動画を想起させられるような映像。
ゴシプリにアナザーカジュアルにパンゴシといった衣装。

敢えて書きませんけど、ここに入れた素材は
全部私にとって意味がある作品たちからの引用です。

つまり、文字通りの「全部」を、そこに突っ込みました。
自分が経験してきた、見てきた、「全部」。
最後のステージ、"ジレンマの森"に向かうあずささんに、
手渡せるだけのもの、「隣に・・・」という曲も含めた、「全部」。


それで出来上がったのが、あの映像だったというわけ。
他の人を食うつもりで作り始めたのに、結局次の人に
パス出ししちゃいましたね。性分なのかな。

で、色々感慨に浸る間もなくメドレー全体の調整に入り、
未決だったエンディングの「いっしょ」も勢いで作り始め、
てんやわんやで現在に至る、と。

うん、今は動画が見られないって事も確かにありますけど、
作り終わった後も、割とあっけらかんとしているんです。
もっと魂削られてぶっ倒れてるんじゃないかと思ったけど、
思ったよりも大丈夫でしたね。でもしみじみ思った。
こんな作り方じゃ5分は持たないわ(苦笑)。

ただ、作る過程で考えた事、やった事が残していった
感覚は、自分の中にちゃんと残っています。
そして突発的に行ったメドレー振り返り生放送の中で
RidgerPに「(コミュ素材を150も使ってるなんて)変態!」
言わせたんだから、これは良しとしなければいけないでしょう(笑)。

さて、カクテルの単品なんかもそうですが、元々赤ペンは
こういう時に作る動画は「そこに居場所があればいい」と思っています。
当然のごとくこの「隣に・・・」も、単品上げはしません。
そもそもあの特殊な音源ありきの動画だから、切り出すのは
難しいわけですが、まぁこの動画は、あの太陽に寄り添わせるために
作った作品になっちゃったから、その横にずっと置いておこうかなと。

うん、「単品」は上げません。
でもこの企画のおかげで、縁がないと思っていたこの曲が
ここまで降りてきてくれたんですから、どうせやるなら・・・ね。

はぁ。
さすがに半年近く身を投じてた企画だけあって、
どんだけ長い文章になったんだよ(苦笑)でも、
誕生祭の前に吐き出しておこうと思いまして。
本当はもっといろんな話があるんだけど、ここから先は
自分が作る動画の中にいろんな想いを込めたいと思います。

とにもかくにも、改めていろんな事に感謝です。
見てくれた人に。一緒に作ってくれた人に。あずささんに。
恐らくこの先、メドレーや合作に参加する事はあんまり
考えられないですから、本当に貴重な体験でした。ありがとう。

さぁ、誕生祭まであと1ヶ月を切りました。
ちょっと体調を崩してしまったのが痛ーい状況なんだけど、
無理し過ぎない程度に頑張って行きたいなと。
とりあえず目標は「誕生日に上げる」。ハードル低っ(笑)。
この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://akapenp.blog107.fc2.com/tb.php/1003-8f4d7aa2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

赤ペンP

Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

FC2カウンター

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

リンク集<クリックで展開>

覚書的リンク集

月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード

最近のトラックバック