赤ペンPの添削日記
由無し事を徒然に書き連ねる日記。
07 | 2017/08 | 09
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

Compass-2
今思った。同じ日に前後編上げてて思わせぶりも何もないじゃん(笑)。
という事で、引き続き粛々と読み解いて行きましょう。



ポイントのふたつ目は、比較動画の左側です。演出やエフェクトを入れる前、
動きをキッチリとシンクロさせた段階の動画ですね。ここは例え話で説明させてください。

あれは「かけそば」です。「すうどん」でも可。

丹念に麺を打ち、ゆで加減に気を配る。丁寧に出汁をとり、沸騰させないよう気をつける。
両者をあわせる。薬味は刻んだネギと七味だけ。

動画に話を戻すと、曲の長さに合わせて、最初から最後まで破綻することなくキャラが
動いている動画を、最初に作ろうとしているんだと思います。究極の理想は音楽のPVではなく、
よく編集されたライブ映像。画角や視点は変わっても、目の前に展開するのは連続したひとつの素材。

演出やエフェクトを使う事による効果は様々ですが、静止画や別の動画を演出として
使った場合、「その間のキャラの動きは考えなくても良くなる」という効果は確実にあると思います。
むしろダンスの不自然な繋がりを隠すため、あるいは単なる「時間稼ぎ」として(笑)
使うという発想。私はそういう使い方を実際しましたし。

もちろん、頭に描いたイメージがハッキリしているんなら、それを実現するための
演出やエフェクトを、この時点でバンバン入れても差し支えないように感じますよね。
私のような初心者ならいざ知らず、わかむらPほどの力量の人であればなおのこと。

じゃあ、最初に「かけそば」を作る理由はなんなのか。それが、三つ目のポイントである、
比較動画の右側の完成品にあると思います。

完成品に入っている様々な演出は、そばの上に載る具材です。油揚げ、てんかす、わかめ、
なると、天ぷら・・・えとせとら。技術のある人ほど、チョイスできるトッピングの種類が
豊富なわけです。どんなそばをお客さんに出したいのかに応じて、具材を選んでいきます。
当然、乗せる順番や並びも気にするでしょう。こうして目の前に運ばれてきたのが、完成品の動画。

さて、「かけそば」を作らずに、最初からえび天が入る事を前提にしたそばを作ろうとしたと
仮定してみます。そして、出来あがってきたえび天が思いのほかデキが良くなかった、
あるいは自分の作るそばや出汁に合わなかったとしたら。

私のような半端者は、多少の事には目をつぶって「エイヤッ!」と出してしまうところですが
(出す事によって見る人の反応がわかるという別の利点もありますし)
まぁ職人的な考えを突き詰めていけば、客には出しませんわな。と言う事でえび天を外してみる。
・・・そこには、えび天が埋めるはずだったスペースが顔をのぞかせています。
え?このままだと何にも無い部分が残ったままだよ。何かを入れて埋めなきゃ。
えーと、これでいいかな。でもえび天よりはちょっと小さいぞ。じゃあコイツもくっつけて、
上手い事帳尻を合わせよう。

リカバリーする技術も確かに重要で大事ですが、少なくともえび天があるべきところに
かぼちゃ天が入った時点で、最初に思い描いたイメージからは乖離するわけですし、
山かけなんかにしようものならたちまち破綻する。私のような駆け出しがこれをやってしまうと、
作品全体のバランスが大きく崩れかねないし、評価も下がる事になります。
上手い人がやれば、見ている側は気づかないでしょう。元々のイメージがしっかりしていれば
簡単にバランスが破綻する事も無いだろうし。でも作り手としては、やっぱり気になるんじゃないかなぁって。

では、キチンとした「かけそば」を作っておいたらどうなるか。えび天が抜けても、
その下にはそばと出汁が顔を出すだけで、失うものはありません。多少完成図は変わっちゃうけど、
作品のバランスは根底からは崩れない。改めて、別のトッピングを模索してみよう。
どうにもならなくなったら、値段は多少安くなっても、かけそばの状態で出しちゃえばいいじゃん(笑)。

そして上手い人は、具材の種類どころか、ベースとなるその「かけそば」とリプレイスできる、
他のレシピも持っているんだと思います。暖かい「かけそば」と冷たい「もりそば」とか。
人によっては「鴨なんばん」用に鳥で取った出汁や「カレーなんばん」がよく絡むそばを
用意してるかもしれない。

今回わかむらPが見せてくれたものは、きっと一番オーソドックスな「かけそば」だったんだろう、
と勝手に解釈しています。私の解釈の更に遥か上を行く考えもあるだろうし、
他にもいろんな引き出しを持っている方だとは思いますが、まぁ他人には簡単に教えられない
技術もあるでしょうし(笑)、感覚的で伝わりづらいものもあるでしょうし。
そして「かけそば」の段階でどれだけ美味しいものだったかはご覧の通り。

この手法のデメリットを挙げるとすれば、手間と時間が掛かるという事でしょうか。
3分の曲を扱うとしたら、まずは3分キッチリ動いているベースを仕上げ、その上で改めて
演出やエフェクト部分を作って上に乗っける必要がありますからね。もし演出部分が1分あるなら合計4分、
曲全体を通じて動画に仕掛けを加えるなら、下手をしたら2倍以上の手間が掛かるかもしれません。

以上、私がわかむらPの動画から読み取った、動画作成の参考となる考え方でした。
勝手にわかむらPの意図を解釈した話なので正解かどうかはわかりません。誤解していたら大変申し訳ありません。
そしていくら読み解けた気になったところで、
それを自分の作品で生かせなければ意味が無いわけでして・・・
うーむ。それが最大の問題だな。

余談ですが、私はこの比較動画を見てから、改めてこの作品を見返しました。



曲を強く印象付けるアタックに合わせた静止画。
複数の映像が横に流れていくあのシーン。
止まっている、流れている映像なのに、その整合性は乱れない、連続した動き。
見た目に派手でキャッチーな演出や技術の裏に潜み、それをしっかり支えているのは、
実は曲に合わせて普通にダンスを決めている「だけの」千早の姿。そしてその姿は
わかむらPの、そして見る人の脳裏にしか浮かばない。まさにInside of Mind。
誰が上手い事言えと(ry。

さて、具体的に赤ペンPは動画をどう作ろうとしているのかをまとめると。
動画を作り始めたばかりの私は、当然知っている技術、使いこなせる技術に限りがあります。
そんな段階で無理に背伸びをしても、そばを食わせたいんだか天ぷらを食わせたいんだか
ハッキリしない、得体の知れない物体が出来上がるんじゃないかと(笑)。

だから今の赤ペンPの最大の目標は、きちんとした「かけそば」を作ることです。地味で構わないから、
しっかりした作品。いずれ手にした技術がその上を縦横無尽に駆け巡れるだけの土台。
技術に負けない存在感。それが実現できるかどうかは、わからないですけどね。
そんな事を言いながら、次回作は「そば屋で食う丼物」みたいな方向性なんですが(笑)。

今日まで発表した4つの作品に、それぞれ多くの暖かいお褒めのコメントを頂きました。
その中で、「作りが丁寧」「手抜きが無い」という文章があり、とてもうれしく感じています。そして。
「際立ったものも無いのに、最後まで見入ってしまった」
今の私に対する、最高の褒め言葉です。ありがとうございます。
スポンサーサイト
この記事に対するコメント

まず一言、参りました。(何)
前々から思いましたが赤ペンさんはやはり「スゲェ」方だったんですね、恐れ入りました。
MAD作りでは僕の方が先ですが、師と仰がせてくださいっ!
【2007/10/04 13:49】 URL | とよもと・はさき #HHm4JWVk [ 編集]


>とよはさP

いやいや、文章は偉そうなこと書いてますけど、結局はそれが
作品で表現できないと説得力も半減なわけで、まだまだ修行中の身です。
その辺の話はまた機会を改めまして。
【2007/10/04 19:36】 URL | 赤ペンP #Td/ILGRk [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://akapenp.blog107.fc2.com/tb.php/10-ef3c2ec4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

赤ペンP

Author:赤ペンP
都内某所に潜伏し、ひっそりアイマスMADを製作中。表向きはうだつの上がらないサラリーマン。人生のモットーは、なだらかに昇りなだらかに落ちる放物線。

このサイトの価格(時価)

Locations of visitors to this page

FC2カウンター

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

リンク集<クリックで展開>

覚書的リンク集

月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード

最近のトラックバック